私の王子

CAST伊藤沙音

作者：まんじつ

2023.03.19

私は、伊藤沙音！

ここ、ニコラ学園に
通ってるんだ。

でも、最近ちょっと
気になることがあって、、

＊　＊　＊　＊　＊

ふぁぁ。眠いなぁ。

１時間目が終わり、
教室は騒がしかった。

コツン、

頭に何か当たる。

飛んできたであろう
方向を見ると
そこで２人の男子が笑っていた。

クラスメイトの
内田蓮と西優行だ。

蓮「まじで間抜け。
あほすぎｗｗ」

優行「ブスのくせに
かわいこぶって」

そう。私は最近２人に
いじめられている。

いつめんは、いない。

だからぼっちな私は
ターゲットに
しやすかったんだろう。

みんなおしゃべりに夢中で
気づいてくれない。

ううん、
気づいてくれないんじゃない。

そーゆう、
悪い言い方やめよっ。

自分の人生を変えるのは
自分、だからね。

沙音「あのさ、こういうの
やめてくんない？」

優行「えｗｗ
なにまじになってんの？
ウケルｗｗｗ」

ダメだ。
何言ってもきかない。

最近、モデルのお仕事も
減ってる気がするし、
アンチも増えた気がする。

ＬＩＮＥをひらいても
お仕事のメッセはなし、、

つらい、、、

・＊。・　お昼休み　・。＊・

気がつくと、屋上にいた。

誰もいなくて安心する。

と、同時に
またあの教室に戻らないと
いけないのかと思うと
気が重い。

たった２人。
されど２人。

いじめは、変わらず
わたしをおいかけてくる。

沙音「もー。
いっそ死のう、、かな。
誰も私なんか死んでも
悲しまな・・・
？「それは違う！」

？「誰かが・・・
俺は悲しいよ！」

沙音「英人くん・・・．」

そういわれて
今までためこんできた涙が
あふれた。

優しく頬をつたい
消えてなくなる。

優しくされると
だめなんだよ・・・。

幼い子供のように泣く私を
英人くんは
だきしめてくれた。

英人「沙音ちゃん。
つらかったよね・・・ごめん」

沙音「なんで、英人くんが
あやまるの・・・？」

英人「実はあいつ。
優行が彼女ほしいほしい
うっさくて、
つい沙音ちゃんが
思い浮かんでいったんだ。
たぶんあれは
あいつなりのアプローチ」

沙音「でも、ひどすぎる・・・」

英人「ごめん」

英人「でも、沙音ちゃん。
俺、もう間違えない。
俺が沙音ちゃんを守る・・・
嫌、嫌かな・・・？」

その言葉に
止まりかけた涙が
また頬をつたう。

沙音「たす、、けて」

英人「うん」

＊　＊　＊　＊　＊

そのあと２人で・・・

沙音「今までされたこと
本当に嫌だ。
もう、、やめて、」

ふるえるこえでつぶやく。

蓮「っていうか。
なんで英人がいるの？」

英人「俺が紹介したけど。
沙音ちゃんに対する
お前らの態度はひどすぎるだろ！
俺の好きな子が泣いてたら
許せるわけない。
ライバルとして、人として」

好きな、子？

優行「わ、、わかった。
ごめん」

そういうと、優行は
だッ、とかけていった。

そのあとを
蓮もおっていった。

英人「とりあえずは
いい、、かな？」

沙音「うん、、ありがとう」

英人「それで、沙音ちゃん。
俺、沙音ちゃんのこと
好きなんだ。
今はまだいいけど
俺のことも
今後考えてほしいな」

そうはにかむ英人くん。

その笑顔に。

沙音「ドキッとした」

英人「え////
ドキッと、、、」

沙音「いや違う！
いや、違くもないけど、、」

この２人の恋は
まだまだこれから。

＊ｅｎｄ＊