恋をつなぐバトン

CAST伊藤 沙音伊藤 沙音

作者:あかり

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2023.03.18

私は、伊藤シャノン。





休み時間は教室で
友達とお話してて、
運動が苦手。





でも、おしゃれは大好き!





でも、そのせいで、
去年の中1、体育祭の前に
ヘアメイクに気合いが入りすぎて
遅刻になり、
運動が苦手なせいで、
クラス対抗リレーでは、
足を引っ張っちゃって
最下位になってしまった。





体育祭、今年もやだな~。





レイナ「シャノン、
どうしたの?」





シャノン「あ、レイナ~、
今年の体育祭、嫌だな~」





レイナ「まあシャノン、
頑張って!
去年のことは、
もう気にしなくていいから」





私の友達、吉本レイナは、
運動神経バツグンで、
休み時間は、毎回校庭で運動!
足の速さは、女子で1位!
私とは、真逆なタイプ。





レイナ「シャノン、今年こそ、
頑張ってよ!
レンに認めてもらえないよ」





シャノン「そうだった~」





内田レンは、
私の好きな人で、
学年一足が速い。





そんな彼が好きな人は、、、
運動神経バツグンの人!





レン「おはよう!」





レイナ「わっ、びっくりした~」





レン「ごめんごめん。
ところで、
何の話してたの?」





シャノン「な、なんでもないよ~」





レイナ「うん、気にしないで~」





レン「そういえば、
今年の体育祭も、
クラス対抗リレーやるらしいよ」





シャノン「えっ」





レイナ「今年こそは、
1位になるぞー!」





レン「おう!」





2人は足が速いから
楽しみだと思うけど、
運動が苦手な私は、
あんまり乗り気じゃない。





レン「シャノンも、
頑張ろうぜ!」





シャノン「う、うん」





できるなら、
やりたくないな~。





レンのことも、
諦めよっかな。













・*。・ 放課後 ・。*・





私はこれから、
新作コスメを買いに、
ショッピングモールに行く。





体育祭のことなんか忘れて、
趣味を楽しもう!





ショッピングモールに
行く道には、
広い公園がある。





ちらっと覗いてみると、、、





シャノン「レン?!」





レン「シャノン?!
何してるの?」





シャノン「ショッピング行くの。
っていうか、レンこそ
何してるの?」





レン「俺は、体育祭のために、
練習してるところ」





シャノン「そうなんだ・・・」





なんか、
複雑な気持ちになった。





好きな人が頑張ってるのに、
私ったら、
何やってるんだろう。





去年の行いを反省せず、
自分の欲望のために
クラスの仲間を困らせて、、、、。





この日は、結局
新作コスメは
買わないまま帰った。













・*。・ 次の日 ・。*・





シャノン「ねえ、レイナ。
レイナって、
なんで足が速いの?」





レイナ「それは、たくさん
練習してるからだよ」





レイナ「なんかあった?」





シャノン「実は、、、」





私はレイナに、
昨日レンが公園で
体育祭の練習をしていたこと、
私は、なにもやらないで
体育祭のことを
忘れようとしたことを話した。





レイナ「そうなんだ、、」





シャノン「レンに振り向いて
もらうためにも、
みんなに迷惑をかけないためにも、
足が速くなりたい!」





シャノン「分かった、
協力するよ!
今日の放課後から、
練習スタート!」





シャノン「え~?!」





レイナ「レンに
振り向いてもらうためなら、
これくらいしないと!」





シャノン「じゃ、じゃあ、
私、頑張る!」





こうして、私とレイナは、
毎日放課後に走る練習を
することになった。













・*。・ 放課後 ・。*・





レイナ「シャノン、
そんな格好で走るの?」





私は、髪を巻いて、
スカートとセーターで来た。





それに対してレイナは、
髪は学校と同じ髪型で、
ジャージ姿だった。





シャノン「だって、
学校のままだったら
ダサいもん!
レイナは地味すぎるよ~」





レイナ「はぁ、シャノンは、
まだここからか」





シャノン「???」





レイナ「今日は、
運動するときの
服装指導から」





シャノン「え~」





レイナ「おじゃましまーす」





今日は結局、走るわけではなく、
運動するときの服装指導だった。





レイナ「まず、
髪は、学校と同じ。
巻き髪だと、邪魔だし、
走ったら崩れるよ」





レイナ「服装は、
ジャージが1番いい!
普段着だと、動きにくいよ」





シャノン「そ、それじゃあ、
私のプライドが~」





レイナ「プライドとか、
言ってる場合じゃないよ!」





そう言って、
せっかく巻いた髪をとかされ、
ジャージに着替えさせられた。





まあ、レンのためなら、
仕方ない!





レイナ「明日は、
絶対これで来てね!」





シャノン「は~い」













・*。・ 翌日 放課後 ・。*・





レイナ「よーし!
まず、準備体操!」





シャノン「えー?
準備体操って、
なんの意味があるの?」





レイナ「体を軽く動かして、
体を伸ばすんだよ!」





レイナ「1・2・3・4」





シャノン「5・6・7・8」





レイナ「じゃあ、
ランニング2週!」





シャノン「えっ?!」





レイナ「体力つけなくちゃ!」





シャノン「はぁ、はぁ、はぁ、
もう疲れた~」





レイナ「シャノン?!
まだ半分だよ?!」





レイナ「手を大きく振って、
足を上げる!」





シャノン「はいっ!」





こうして、毎日放課後
2時間練習をした。













・*。・ 体育祭まで後2週間 ・。*・





先生「体育祭まで、
後2週間になりました。
今日は、クラス対抗リレーの
順番を決めるため、
タイムを計ります」







・ 校庭 ・





先生「伊藤さん、
お願いします」





レイナ「シャノン、
頑張って!」





シャノン「うん!」





先生「よーい、ドン!」





~ピッ、





先生「シャノンさん、
タイム縮まりましたね!
すごい!」





シャノン「ありがとうございます!」





レイナ「シャノンっ!
お疲れ~」





シャノン「レイナっ!
ありがとう!」







・ 教室 ・





先生「皆さんのタイムをもとに、
クラス対抗リレーの順番が、
決まりました」





先生「吉本さん、続いて、
池端さん、有坂さん、
久野さん、、、、、」





次々に
名前が呼ばれていく。





先生「伊藤さん」





呼ばれた!





先生「内田さん。以上です」





私、レンの前だ!













・*。・ 休み時間 ・。*・





レイナ「シャノン、
レンの前だね!」





シャノン「そう!
大丈夫かな~」





レイナ「頑張れ!」





レイナ「そういえば、
3組でシャノンと
同じ順番の人、
ナツミちゃんらしいよ」





シャノン「え~?!
負ける自信しかない」





レイナ「でも、練習したし、
恋の力って
すごいっていうもん!
頑張ってね!」





シャノン「それじゃあ
ナツミちゃんと、
どっちもどっちじゃん」





佐藤ナツミちゃん。
かわいくて、足が速い。





レイナのライバル。





レンのことが好きらしい。





私の恋のライバルでもある。













・*。・ 放課後 ・。*・





ナツミ「シャノンちゃん、
いる?」





シャノン「ナツミちゃん?
どうしたの?」





ナツミ「話したいことがあって、
ちょっと来て!」







・ ・ ・ ・ ・





シャノン「話したいことって、何?」





ナツミ「シャノンちゃんって、
レンのこと、好きだよね」





シャノン「えっ?!
うん、そうだけど、、、」





ナツミ「やっぱりね。
去年、クラスの足を
引っぱったくせに、
レンに近づかないで」





ナツミちゃんは、
去年、同じクラスだった。





体育祭の日、私のせいで
クラス対抗リレーに負けちゃって、
ナツミちゃんは
特に頑張ってたから、
私を見下してくる。





シャノン「あの、、、
去年はごめんね。
けど、今年は、
去年みたいにならないように、
私だって頑張ってるから、」





ナツミ「意味ないよ。
とにかく、
レンに近づかないで」





シャノン「いやだ!」





ナツミ「そんなに言うなら、
今年のクラス対抗リレーで
勝負しよ。
走る順番一緒だし。
勝ったらレンに告白する、
負けたら、2度とレンに近づかない。
まあ、どうせ私が勝つけど」





シャノン「いいよ!
私、負けないから」













・*。・ シャノンの家 ・。*・





今日は、急に雨が降って、
練習は中止。





私は、レイナに電話をかけた。





レイナ「はい、もしもし~」





シャノン「レイナ?
ちょっと、
話したいことがあって、、、」





レイナ「どうしたの?」





私は、ナツミちゃんと話して、
クラス対抗リレーで勝負すること、
負けたらレンに
近づけなくなることを言った。





レイナ「そうなんだ、、、
でも、絶対勝とうね!
もっと練習して!」





シャノン「うん!」





私は、ナツミちゃんに勝つために、
練習を毎日3時間にして、
頑張った。













・*。・ 体育祭当日 ・。*・





今日は、体育祭当日。





8時集合だから、
私は、7時に起きた。





体操服に着替え、
崩れにくい気合ポニーテールにして、
去年、メイクに費やしていた時間を
最後の練習にして、頑張った。





次々に、種目をやっていく。





当然、全て本気で頑張った。





途中、昼休憩がはいり、
いよいよクラス対抗リレー。





先生「次は、2年生による
クラス対抗リレーです。
準備してください」





シャノン「レイナ、
スタートダッシュ、
頑張ってね!」





レイナ「うん!
シャノンこそ、
全力で頑張ってね!」





シャノン「うん!」





先生「位置について、
よーい」





「どん!」





第一走者が、一斉に走る。





レイナは、
スタートダッシュを成功し、
一気に1位!





続いて、みんなが走り、
バトンをつなぎ、、、
いよいよ、私の番に!





そこに、
走り終わったレイナが
やってきた。





レイナ「シャノンっ!
いよいよ本番!
頑張ってね!」





シャノン「うん! レイナ、
練習に付き合ってくれて、
ありがとう!
私、頑張る!」





絶対に、勝つ!





ナツミちゃんとの勝負も、
この、クラス対抗リレーも。





そして、レンに
バトンをつなぐ。





前の子が、バトンを
つないでくれる。





いくよっ!





バトンを受け取り、
全力で走った。





ナツミちゃんと、
ほぼ同時に。





私は負けない!





でもやっぱり、
レイナのライバルということで
強かった。





ナツミちゃんと
私の距離は離され、
ナツミちゃんの背中が見えた。





ナツミ「もう、私の勝ちね」





はぁ、もう、負けた。





思えば去年、
私がやらかしてなかったら
こんなことにならなかったのに。





ナツミ「レン! 好きです。
バトン、受け取ってください」





レン「えっ?!」





生徒「キャ~/////」





待って、
これで、負けていいの?





レイナに背中を押され、
頑張ってきたのに?





いやいや、そんなこと、
絶対にありえない。





勝負は、まだついてない!
私は全速力で走り、
声を上げた。





シャノン「レン!
私も、レンのことが好き!
バトン、受け取って~」





ナツミちゃんをこした!





レン「シャノン、俺も、
シャノンのことが好きだ!」





レンがシャノンの
バトンを受け取り、
走り出した。





遅れて、ナツミちゃんが
次の人にバトンを渡す。





シャノン「レン!
頑張って!」





私は、大声で応援した。





レンは、こっちを向いて、
微笑んでくれた。





結果、私達2組は、
見事1位に輝いた。





ナツミちゃん達3組は、
2位だった。





体育祭が終わったあと、
私はレンを呼び出した。





シャノン「あらためて、
私、レンのことが好き。
私と、付き合ってください!」





レン「答えは
さっきと変わらない」





シャノン「ていうことは?」





レン「はい、だ」





レン「これからも、よろしくな」





シャノン「うん! よろしくね!」





レン「シャノン、
走るの苦手だけど、
よく頑張ったな!」





シャノン「えへへ、
ありがとう!」





ナツミ「シャノンちゃん!」





私が帰ろうとしたら、
ナツミちゃんが話してきた。





ナツミ「リレー1位、
おめでとう。
約束通り、
私はレンともう話さないよ」





シャノン「それは、いいよ」





ナツミ「えっ?」





シャノン「元はといえば、
私が去年、
足を引っ張ったからだよね。
だから、レンとはなしてもいいよ。
あと、私とも、友達になって!」





ナツミ「シャノンちゃん、、、
今までごめん!
これからは、仲良くしよ!」





シャノン「ありがとう!」





シャノン「レイナ!
おつかれ!」





レイナ「ありがとう!
シャノンもおつかれ!」





シャノン「ありがとう!」





レイナ「あと、おめでとう!」





シャノン「?」





レイナが、指で
ハートマークをつくった。





私は、一気に顔が赤くなった。





レイナ「よかったね!」





シャノン「でも、まさか
両思いだったとは、、、」





レイナ「ま、私は、最初から
気づいてたけどね」





シャノン「えっ?! なんで?」





レイナ「だって、シャノンは
レンのことが好き。
レンは、シャノンと話すときだけ、
顔をあかくしてたもん」





シャノン「えっ~、
全然気づかなかった~」







#終わり

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