言葉にして・・・

CAST伊藤 沙音伊藤 沙音

作者:ユキナ

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2022.03.18

私の名前は
伊藤沙音。





本当なら、
ニコラ学園
中学2年生かな。





私は今
家にいます。





今日は、平日。
時間は午前10時。





そう、
私は不登校です。





そして
しゃべらない。





しゃべらなくなって
ずいぶんたつ。





なんでしゃべらないのか
それは・・・





喋り方が
変だからです。





心の声は普通だけど、
口に出すと
変になってしまうんです。





それで
不登校なんです。





ハアト「おじゃまします」





来た。





今来たのは
私のお兄ちゃんの
親友の八田大翔くん・・・





私の好きな人。





お兄ちゃんたちは
高校生で
今日はたまたま高校が
休みらしい。





それで家に
遊びに来た。





休みの日などに
遊びに来ることは
よくある。





初めて会った時に
好きになった。





ハアトくんたちは
お兄ちゃんの
部屋に行った。





私は、お兄ちゃんの
部屋の前に座って
話し声を聞いた。





ハアト「もしかしてだけど、
シャノンちゃんて
不登校?」





お兄ちゃん「うん」





私のこと話してる。





ハアト「どうして?」





お兄ちゃん「それは・・・」





やめて!!





『ドン』





私はドアを開けて
部屋に飛び込んだ。





お兄ちゃん「シャノン!
なんだ、
言ってほしくないのか?」





うん。
私はうなずいた。





お兄ちゃん「なら
自分で話せ!」





お兄ちゃんは
部屋から
出てしまった。





ハアトくんと
2人きりに
なってしまった。





ハアト「シャノンちゃんて
もしかして
喋るの嫌なの?」





うん。





私はうなずいた。





ハアト「それと不登校と
関係があるの?」





うん。





私はもう一度
うなずいた。





ハアト「どうして
しゃべるのが嫌なの?
無理して言わなくて
いいけど
力になりたい」





力になって
くれるのかな。





ハアトくんには
話せそう。





シャノン「しゃべる
怖い。
しゃべるみんな
変言う。
(喋るのが怖い。
私がしゃべると
みんなおかしいと言う)」





ハアト「そうなんだ、
話してくれて
ありがとう。
どう、少し気持ちが
らくになった?」





確かにハアトくんに
話したら
少し気持ちが
らくになった。





シャノン「うん!
らくなった!
(うん!
らくになった)」





ハアト「俺、
シャノンちゃんの
声好きだよ」





シャノン「あっりがとう
(ありがとう)」





何かうれしい!





お兄ちゃん「悪かったよ、
勝手に部屋出て。
沈黙が続いてただろう?」





シャノン「話す、できた
(話せたよ)」





お兄ちゃん「シャノン!
よかった」





なんか
言葉にして相手に
自分の気持ちを
伝えるのって楽しい!





いろんな気持ちを
伝えたくなる!





シャノン「好っき
(好き)」





ハアト「えっ!」





あっ!
つい言っちゃった。
お兄ちゃんがいるのに!





もう
言っちゃえ!





シャノン「私ハアトくん
好っき!
(私ハアトくんのことが
好きです)」





ハアト「俺も好きだよ。
だって親友の妹だもん」





親友の妹として!





女の子として
見てもらえてない!





どんなに言葉にしても
この気持ちを
ハアトくんに伝えるのは、
難しそうです。











*end*

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