あなたのおかげ。

CAST伊藤 沙音伊藤 沙音

作者:マカロン

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2024.01.08

「きたねーんだよ!」





――ドンッ





あたしは、おもいっきり床に
尻餅をついた。





あたし、伊藤シャノンは、
クラスのリーダー格である
ミユウにいじめられてる。





そして、ミユウの取り巻きの
アンナとヒヨリにも。





「ねぇ? なんかしゃべったら~?
なんかしゃべんないと
うちら、わかんないよぉ?」





「ヒヨリ、この子は、
しゃべれないんだよ?」





「あっ、そーだった!」





そう、あたしは、
声が出せない。





「・・・・・」





あたしは、無言で
自分の席に座る。





――ピリリッ





『やっほー、シャノン!
元気してるー?
私とダイジは、元気!
夏休み、ダイジと遊びにいくねー。
ヒメノ&ダイジより』





ヒメノ・・・





ヒメノは、あたしが信じれる
友だち。





「あー、くだらねぇ。
てか、松田たち、
そんなに伊藤いじめ楽しいの?」





「み、岬くん・・・!!」





岬くんとは、北島岬くん。





ニコラ学園きっての
イケメン。





「大丈夫?
保健室いこ?」





岬くんは、そういって、
あたしを抱えて、
保健室に向かった。





その日以来、岬くんのことが
気になって仕方なかった。





そんなある日・・・















*・*・・・*・・・*・*





今日は、教科書が
ビリビリに破られ、
ゴミ箱に捨てられていた。





「・・・・・」





「伊藤さん、これじゃあ、
授業受けられないね~!
誰かに貸してもらったら~?
あ、てか、お友だちいないのか!」





ミユウがいった瞬間、
クラスのみんなが笑う。





もう、なにもかもいや。





あたしをいじめてくるミユウも
自分自身もイヤになる。





「・・・あのさ、松田。
俺さ、松田の味方じゃないから」





「え・・・」





「俺は、伊藤・・・
いや、シャノンの味方だから。
あと、松田?
お前、俺のこと好きなら
あきらめてくれない?
俺は、コイツ・・・
シャノンが好きだから」





そういって、あたしは、
岬くんにつれてかれ、
空き教室にきた。





「俺、シャノンが好き。
シャノンが声をだせなくても、
俺は、シャノンを守るから・・・
俺の恋人になってくれない?」





嬉しい・・・





岬くんがそんなこと
思ってくれてたなんて!





「あたしも・・・好き」





「シャノン・・・声」





「っっ!?」





「シャノンの声、可愛い」





そういって、
あたしを抱きしめた岬くん。





岬くんのおかげで
いじめもなくなったし、
声も出せるようになった。







☆END☆

この作品は過去に投稿された作品をアレンジしたものです。

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