三角関係迷走（トライアングル迷走）

CAST伊藤沙音

作者：ニコラスヌーピー

2023.09.10

ナツ「シャノン、好きだ」

タイヨウ「俺も、シャノンのことが好き」

皆さん、こんにちは。
伊藤シャノンです。

いま、どーなって
いるのでしょうか。

フラッ。

ナツ「シャ、シャノン?!」

タイヨウ「大丈夫？」

ミユウ「おっと、キャッチ成功」

ナツ「ミユウ・・・」

ミユウ「シャノン、大丈夫？」

シャノン「分からないよ・・・
頭がくるくるして
今、どーなってんのか・・・」

ミユウ「ちょっと、
ナツ、タイヨウ！
結論は？」

ナツ「だから、
俺はシャノンが好き・・・」

シャノン「あ～」

ミユウ「バカッ！
余計シャノンを気絶させて！
結論は？」

タイヨウ「じゃ、じゃあ
返事待ってるから・・・」

ミユウ「はいＯＫ、
じゃあシャノン借りるよ！」

☆．．．．☆．．．．☆．．．．☆

ミユウ「シャノン、大丈夫？」

シャノン「うん・・・私」

ミユウ「どーすんの？
ナツとタイヨウ。
ナツにすんの？」

シャノン「う・・・どうかな」

さっき告白してきたのは
幼馴染のナツとタイヨウ。

私はナツに
片想い中だったので
両想いになったの。

で、今話しているのが
心友のミユウ！

根が強くて
面倒見がよくて・・・

今、私も
助けていただいて・・・

ミユウ「ま、頑張りな？」

シャノン「うん・・・」

―　帰り道　―

びっくりしたな・・・
まさか告白されるなんて。

幼馴染より進まないと
思ってた。

ナツが好き――――

だけどタイヨウも――――。

―　翌日　―

シャノン「ミユウ、おはよう」

ミユウ「シャノン！
ちょっと聞きたいことが・・・」

―　屋上　―

ミユウ「ナツとタイヨウ、どう？」

シャノン「・・・ナツが好きだけど、
タイヨウは臆病だから
ほっとけなくて・・・」

ミユウ「私は、ナツかな・・・
しっかりしてるし」

シャノン「そっか・・・」

ミユウ「ま、どっちも
いいところあるしね。
じゃあ、ありがとう！
バイバイ！」

シャノン「うん！」

早めに返事ださなきゃ・・・
だよね。

―　階段にて　―

タン、タン、ズルッ。

シャノン「わっ！」

タイヨウ「おっと、大丈夫？」

シャノン「タ、タイヨウ・・・
ありがとう/////」

タイヨウ「いいえ、気をつけなよ」

タイヨウってあんなに
カッコ良くなったんだ・・・

―　帰り道　―

シャノン「ナツだ」

シャノン「・・・//////」

ナツってあんなに体
強かったんだ・・・

私、全然ナツもタイヨウも
知らなかったんだ・・・

気づかなかったんだ。

ミユウ「シャノン！」

シャノン「ミユウ！」

ミユウ「どーすんの？」

シャノン「決まらなくて・・・」

シャノン「私が、ナツを選んだら
タイヨウはどうなんの、
タイヨウを選んだら
ナツがどうなんのって
考えちゃって」

ミユウ「シャノン・・・」

ミユウ「あっ！　なら・・・」

シャノン「？」

☆．．．．☆．．．．☆．．．．☆

シャノン「ミユウ？
ここって・・・」

ミユウ「遊園地だよ？」

シャノン「でもなんで？
せっかくの休みなのに・・・」

ミユウ「いいから・・・ほら！」

ナツ「ミユウ～。って、シャノン?!」

タイヨウ「シャノン？」

シャノン「ミユウ？」

ミユウ「今日、決めなよ？」

シャノン「う、うん・・・」

ミユウ「じゃあ、
ナツとミユウ先行って。
私はタイヨウと」

ナツ「シャノン、行こうぜ」

シャノン「うん・・・」

ナツ「何乗る？」

シャノン「うーん、
ジェットコースター！」

ナツ「いいね！　乗ろうぜ？」

シャノン「きゃあああ」

ナツ「うわあああ」

あ、ナツ「あははは!!」

シャノン「あー、楽しかった！」

ナツ「な！」

シャノン「あ、タイヨウとミユウだ」

ミユウ「行こう！　タイヨウ～」

タイヨウ「ちょっと待ってよ！」

タイヨウ「うわ！」

ミユウ「カ、タイヨウ？」

タイヨウ「イタタ・・・」

ミユウ「どーしよ・・・」

シャノン「タイヨウ！　大丈夫？」

タイヨウ「シャノン・・・」

シャノン「こっち来て！」

シャノン「はい、ＯＫ」

タイヨウ「ありがとう」

シャノン「大丈夫」

ナツ「・・・・・」

その後、タイヨウとも遊んで
夜になった。

ミユウ「暗くなったね、シャノン」

シャノン「うん」

ぐいっ。

ナツ「ちょっときて」

シャノン「ちょっとナツ?!」

ナツ「・・・返事聞かせてほしい・・・」

シャノン「あ・・・うん」

シャノン「私、ナツの事好きだった・・・
ずっと。
だけどタイヨウも気になって・・・
タイヨウ、弱虫だから
側にいてあげたいって思って・・・」

シャノン「ごめんなさい」

ナツ「・・・やっぱな！
フラれると思った！」

シャノン「えっ？」

ナツ「お前もあいつも
必要としてんだよ。
シャノンはタイヨウ、
タイヨウはシャノンを」

シャノン「ナツ・・・」

ナツ「素敵な人、
見つけるから」

シャノン「ごめんね。
素敵な人、見つけてね」

ナツ「じゃあ・・・」

シャノン「うん・・・」

タイヨウ「シャノン！」

シャノン「タイヨウ?!」

タイヨウ「返事・・・」

シャノン「私、タイヨウがほっとけなくて・・・
タイヨウ、弱虫で臆病だから
支える意味で側にいてあげなきゃって
思ってた・・・
だけどこの前、
私を助けてくれた時に思った。
タイヨウはもう、よわくないって。
信じていいんだって。だから・・・」

シャノン「貴方の彼女にしてください」

タイヨウ「俺、手当てしてくれた時、
ますます好きになった。
俺で良かったら・・・お願いします」

私はタイヨウと結ばれました！

☆ＥＮＤ☆

＊ニコ学名作リバイバル＊
この作品は過去に投稿された作品をアレンジしたものです。