王様彼氏

CAST伊藤沙音

作者：くれよん

2021.10.12

「わぁ、ここが
新しい学校か・・・」

私は伊藤シャノン。
中学２年生。
今日から新潮中に通う。

前のニコ中学では
いじめから逃げるように
転校した。

先生「あなたが伊藤さんね。
早速教室に案内するわ」

シャノン「はい・・・」

あぁー教室での
初挨拶緊張するー、

どういう反応
されるんだろ。

先生「はーい、
みんな席に着いて！
今日は転校生を
紹介するわよ」

シャノン「えっと、
ニコ中学から来た
伊藤シャノンです、
よろしくお願いします！」

パチパチパチ・・・

みんな「よろしくねー！」

ほっ・・・良かった。

・＊。・　休み時間　・。＊・

アリサ「シャノンちゃん！
可愛い！」

ミオコ「シャノンって
珍しい名前！」

リミ「学校案内しようか？」

ユラ「そうだ！
私たちのグループに
来ない？
シャノンちゃん！」

シャノン「え・・・？
いいの？」

リミ「もちろんだよ！」

アリサ「みんなで
仲良くしよ！」

ミオコ「ねね、
シャノンって呼んでいい？
みんなのことも
呼び捨てでいいよー！」

みんな私に寄ってきて
くれるなんて・・・

前の学校では
考えられなかった・・・
でも嬉しい!!

キーンコーンカーンコーン・・・

ハアト「おーい
チャイムなったぞ。
席につけ」

シャノン「あれは誰？」

ユラ「クラス委員長の
八田ハアトだよ」

ミオコ「少し王様感
あるんだよね～」

アリサ「そうそう、
イケメンだけど
話しづらいのー」

シャノン「へぇー、
そうなんだ」

確かに。
ハアトくん
イケメンだなあ。

・＊。・　授業終わり　・。＊・

シャノン「ねえね、
トイレって
どこにある？」

アリサ「えーとね、
案内する！」

シャノン「ありがとうー！」

ゴンッ

シャノン「あ、ごめん」

ハアト「ちゃんと
前見てあるけ」

え、ハアトくん怖い。

アリサ「シャノン、
大丈夫？」

シャノン「うん、ありがと」

クラス委員長だけど
上手くやって行けるかなあ。

・＊。・　数日後の放課後　・。＊・

ミオコ「そーいえば
どういうキッカケで
シャノンって
転校してきたの？」

シャノン「え？」

アリサ「確かに、
気になるー！」

ユラ「教えてー？」

シャノン「えっと・・・」

いじめで転校したって
言ったらなんて
思われるかな？
・・・

ハアト「おい！
それ以上聞くな！」

ユラ「八田くん？」

ハアト「勝手に人の事情
知らずに聞くなよ！」

アリサ「どういうこと？」

ハアト「伊藤の
自分の口から言え」

シャノン「えっと・・・」

シャノン「実は私いじめで
転校したんだ・・・」

ミオコ「そうなの!?
勝手になにも知らずに
聞いてごめん・・・」

シャノン「ううん、大丈夫。
それよりこんな私とでも
友達で居てくれる？」

ユラ・ミオコ・アリサ「当たり前だよー!!!」

シャノン「う、うわぁぁんー」

アリサ「わ、泣かないでよー」

シャノン「安心してつい・・・笑」

ハアト「良かった。
仲直りだな」

シャノン「それより、
なんで私の転校の原因
知ってるの？」

ハアト「あーえっと、
藤野たちは廊下で
まっててくれるか？」

アリサ・ミオコ・ユラ「わかったー」

シャノン「で、なんで分かるの？」

ハアト「俺の席１番前じゃん？
教卓に置いてある紙が
ちらっと見えたんだよ」

シャノン「なるほどねぇ、
庇ってくれてありがと」

ハアト「お、おう」

シャノン「ん？
なんかあった？」

ハアト「お、オレ実は
伊藤のこと好きだ」

シャノン「え？
え！　なにいきなり!?」

ハアト「やっぱ
びっくりしたよな」

シャノン「じ、実は私も
八田くんのこと
気になってて・・・」

ハアト「まじか！
これからもよろしくな！」

友達とも彼氏にも恵まれて
素敵な学校生活が送れそうです！

＊ｅｎｄ＊