あなたと走っていいですか

CAST伊藤沙音

作者：コーラコカ

2023.08.20

私は、ニコラ学園に通っている
シャノンです！

もうすぐ体育祭！

恋人リレーっていうのがあって
好きな人と手を繋いで走る
競技なんだ。

１クラス１組で、
私は、私の幼馴染である
好きな人のみさき君と
走りたいなって思っているんだ！

シャノン「みさき君～」

みさき「何？　シャノン」

シャノン「今日一緒に帰ろう」

みさき「ごめん。
今日みゆうと帰るんだ」

シャノン「わかった」

リョウスケ「だったら
俺と帰ろうぜ」

シャノン「うん。いいよ」

みゆうは、私の親友。

みゆうは多分
みさきのことが好き。

だって最近２人で
一緒に帰っているから。

リョウスケ君は最近、
私が帰る相手がいない時に
一緒に帰ってくれる。

・＊。・　学校　・。＊・

先生「皆さん
来週は体育祭です。
まだ恋人リレーの選手が
決まっていないので
来週までには
決めといてください。
これで授業を終わりまーす」

みゆう「恋人リレー
今年は誰になるんだろう？」

シャノン「誰だろうね」

みゆう「シャノンって
誰とやりたいとかあるの？」

シャノン「な、ないよ。
てか、みゆうは
誰とやりたいの？」

みゆう「私はー。
うーん。いるけどーー」

シャノン「み、みさき君？」

みゆう「ないない。
私は、、
誰にも言わないなら
教えてあげるー」

シャノン「言わないから教えて」

みゆう「リョウスケ君なんだ」

シャノン「えっ。
でも最近、みさき君と
帰っているじゃん。
好きなんじゃないの？」

みゆう「でも、
みさきとは友達だよ」

シャノン「なんで最近
みさき君と帰ってるの？」

みゆう「うーん。
それは、内緒！」

シャノン「そうか」

みゆう「あと私今日、
リョウスケ君に告白するんだ」

シャノン「そうなんだ」

・＊。・　放課後　・。＊・

ぴろん

みゆうからメールが来た。

みゆう「リョウスケ君に
フラれました（笑）」

シャノン「そっか」

みゆう「でね、こう言われたの。
無理。ごめん。
俺シャノンのことが好きって」

私は、びっくりした。

でも私は
リョウスケ君のことが
好きじゃない。

シャノン「えっ。
私リョウスケ君のこと
好きじゃないから。
今からリョウスケ君の
家に行って
気持ちを伝えに行く」

みゆう「思い切りフッてきてね（笑）
シャノン、リョウスケと
LINE繋がってないから
わざわざ言いに行くなんて
大変だね。がんばー」

シャノン「うん」

私は急いで
リョウスケ君の家に行った。

ぴんぽん

リョウスケ「あれ？
シャノンちゃん？
どうした」

シャノン「リョウスケ君が
私のこと好きってこと知って。
ごめん。
私、好きな人がいるの」

リョウスケ「そうか。まあいいよ」

シャノン「ごめんね。バイバイ」

ガチャ

シャノン「みさき君？」

みさき「シャノン。
今日は、俺はシャノンに
言いたいことがあって
ここに来た」

シャノン「何？」

みさき「びっくりすると思うけど。
言っていい？」

シャノン「うん」

みさき「あなたと
走っていいですか？」

シャノン「えっ」

みさき「運動会で
一緒に走っていいですか？」

シャノン「えっ。私でいいの？」

みさき「シャノンと走りたい」

シャノン「私も、みさき君と走りたい。
あなたと走っていいですか？」

みさき「はい」

みゆう・リョウスケ「おめでとー」

シャノン「えっ！
２人とも知っていたの？」

みゆう「私とみさきが
一緒に帰っていたのは
シャノンにどうやって
恋人リレーに誘うかという
相談を受けていたの」

リョウスケ「みゆうが俺のことが
好きっていうのは、嘘」

みゆう「みさきに頼まれて
色々作戦を立てていたの。
てか、シャノンもみさきのこと
好きだったんだ！」

シャノン「実は、ずっと好きだったんだ！」

みさき「俺も」

・＊。・　運動会当日　・。＊・

みゆう「みさきーシャノンー
がんばれー」

リョウスケ「がんばれー」

（ゴールテープを切った）

司会「１位は２‐１の
伊藤さん・北島さんペアです！」

シャノン「やったね！
みさき君」

みさき「ああ」

他の人「あの２人
すごいお似合いじゃない？」

他の人「それな」

シャノン・みさき「（照）」

こうして私たちは
恋人リレーの選手になり、
優勝までしちゃいました！

＊おしまい＊