コミュ障の転校生

CAST伊藤 沙音伊藤 沙音

作者:ここちゃん

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2023.02.01

ハアト「す、好きです!
付き合って下さい!」





シャノン「ごめんなさい」





ハアト「・・・え」





シャノン「さ、さよなら・・・」





ハアト「・・・?」





(((o(*゚▽゚*)o)))/////





私、シャノン。
ニコラ中学校に転校してきた。





ニコラ中学校に入った途端、
男の子たちに
めちゃくちゃ告られる。





1日1回くらい。





前の私が今の私をみたら、
羨ましいって
思うのかもしれないけど、
もう本当・・・無理。





私ね、コミュ障だから
人と関わること自体
苦手なの。





私、正直言って、
・・・新潮中の方が良かった。





話したことない人まで
告ってくるし・・・





私、モテてなかったけど、
・・・モテすぎるのも大変。





今日も・・・
誰だっけあの子。





話したことない子に告られて
びっくりしちゃった。





誰だっけ・・・





えっと・・・





わかんないや。





それに、上手な断り方が
分かんないから、
みんなを傷つけちゃってる
かもしれない。





そう考えると、怖いの。





でもね、私の好きな人は
新潮中のリュウノスケ君なの。





リュウノスケ君が
1番好きなの。





でも、急に転校決まったから、
告れてない。





でもLINEは毎日してる。





それに毎日返してくれるの。





私はリュウノスケ君しか
好きになれない。













(((o(LINE)o)))/////





リュウノスケ「シャノン!
今日も元気?」





シャノン「うん、元気」





どうしよ。





リュウノスケに
相談してみる?





でもなんか恥ずかしい。





みんなに告られて
困ってるのって言ったら
リュウノスケも
私のことを好きだった場合・・・
告りにくくなるかもしれない・・・





どうしよ・・・





でも誰かに
相談したいんだよね・・・





リュウノスケ「僕のサッカーの試合、
今度観に来ない?」





シャノン「え! いいの?」





リュウノスケ「うん、
コロナで付き添い1名まで
なんだけど、
親が行けないから」





シャノン「それって
私行っていいやつなの?」





リュウノスケ「もちろん!」





そっかぁ。





部活、サッカーがいい!
って小学校の頃から
言ってたなぁ。





上手になってるだろうなぁ。
楽しみ。













(((o(試合の日)o)))/////





トコトコ





ええっと・・・





スタジアムって・・・





リュウノスケ君、
立っておいてあげるって
言ってたけど・・・いないなぁ。





どこ?





迷っちゃった・・・





ユズ「ねぇねぇ、
シャノンって言ったっけ?」





シャノン「え」





そこにはいつも教室で
固まってる女子3人組、
カイラちゃん、
ユズちゃん、
アキちゃんがいた。





ある意味・・・
一軍女子だ。





あ・・・
いじめられそうな雰囲気・・・





カイラ「今どこ行ってんの?」





シャノン「え・・・っと、
ニコラスタジアムってとこに・・・」





アキ「え? あそこ?
ずいぶん遠回りしてるんだね」





シャノン「え・・・分かるの?
私、迷っちゃったみたいで・・・」





カイラ「一緒に行ってあげる」





あ、連れて行ってくれるんだ。
優しい!





シャノン「あ・・・
ありがとう・・・」





ん?





でも、私が来た道を
帰ってる感じ。





待って?
この方角、明らかに違う。





違うよ?





あ・・・





みんなそろって、
私を迷わせようとしてるんだ。





私、やっぱり
道合ってたんじゃん。





みんな・・・
私を・・・
いじめようと・・・?





うそだ。





誰か・・・





ユズ「いいご身分だよねぇ、
シャノンは」





やだ、やだ・・・
やめて・・・





カイラ「私ね、
気になって数えてたの、
1日に1回くらい
告られてんでしょ?」





アキ「それも全部断るしね。
本当いいご身分」





あ・・・
私・・・





ユズ「誰か好きな人とか
いるわけ?」





カイラ「そんな不細工が
付き合ってるわけでは
ないでしょ?」





アキ「うわぁ~
恋叶わなくって
かわいそ~」





ユズ「前は超イケメン、
ハアト君も
フってたよねぇ?」





カイラ「そして・・・
なんて言った?
あの時」





アキ「変な言い方したよねぇ。
ハアト、
すごく傷ついてたよ?」





ユズ「うわぁ、サイッテー」





うぅっ・・・
そっか・・・





モテすぎる人って・・・
憧れられて
いじめられるんだ・・・





私、悪いことしてたんだ。





私、私のことしか
考えてなくって、
他の女の子のことなんて
考えてなかった・・・





女の子たちは私のことを
やっぱり・・・
羨ましく思っちゃうんだ・・・





でも・・・





だったら私
どうすればいいってわけ?





私がみんなに告って~って
言ってるわけじゃないんだから、
どうすればいいの?





告られないようにするって
どうすればいいのか?





あぁ・・・
もう頭ごっちゃごちゃ・・・





頭痛い・・・





リュウノスケ「シャノン!」





シャノン「リュ、リュウノスケ」





良かった!





リュウノスケ君が
来てくれた・・・





カイラ「はぁ? 誰あいつ」





アキ「さぁ。
前の学校の友達かなんか?」





リュウノスケ「なぁ、お前ら」





ユズ「・・・何よ」





みんな不満げな顔をしてる。





怖い・・・





リュウノスケ「シャノンに触るな!」





パシッ





リュウノスケ君は、
私の手をつかんでいた
アキちゃんの手を振り払って、
私の手をつかんだ。





走り出した。





リュウノスケ君は
やっぱり足が速い。





ハァハァ





リュウノスケ「ここだよ」





シャノン「うわぁ、
初めて来た・・・」





リュウノスケ「ごめん、
大丈夫?
飛ばしすぎた」





シャノン「う、うん、
だ、・・・大丈夫」





「あ、あ・・・ありがとう」





リュウノスケ「え?」





シャノン「あの・・・
助けてくれてありがとう」





リュウノスケ君が
助けてくれたおかげで
無事に来れた。





良かった・・・





リュウノスケ「帰りも一緒に帰るか。
あいつらに捕まんないように」





シャノン「え・・・いいの?」





リュウノスケ「いいって。
気にしないで。
あそこに座っててね」





シャノン「う、うん」





まだ告られてない。





告られてないのに・・・
心臓がバクバクする。





走ったハァハァも止まったのに、
顔が真っ赤になる。





これが・・・誠実な恋?





リュウノスケ「・・・じゃあな」





シャノン「あ、うん!
頑張って!」





と言ったら、
リュウノスケが
私の耳の近くまで行った。





リュウノスケ「・・・大好きだよ」





/////





よかったぁ。両思いで。





リュウノスケ「じゃあね!」





走って行った。





自分に出せる
1番おっきな声で、言った。





シャノン「頑張って~!」





リュウノスケ君、
私も大好きです!







*end*

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