恋に関係ないもの

CAST伊藤沙音

作者：りこ

2021.10.28

こんにちは！
私、中高一貫
二コラ中の２年生、
伊藤シャノンです！

私には、信頼できる
親友にしか言ってない
趣味があるの。

それは・・・

＊＊＋＋　学校　＋＋＊＊

あ。
レオン先輩だ。

勉強できるけど
この前リミ先輩と
付き合ってたのに、
ルキ先輩とも
付き合ってたんだって!!
将来性５６。

ん？
あぁ。ルワ先輩か。

優しくて、
よく気遣ってくれるけど、
勉強できない。
将来性７２。

＊＊＋＋　教室　＋＋＊＊

カイラ「シャノン!!
おはよう」

シャノン「あ！　カイラ。
おはよ」

カイラ「ねね！
将来性の高い彼氏は
見つかった??」

シャノン「もー！
カイラったら笑」

そう。
私の趣味は
将来性の高い彼氏を
探すこと。

いわゆる
『イケメン探し』です!!

ミナミ「シャノン、カイラ!!
おはよう」

シャ・カイ「おはよう」

ミナミ「あ！　そーだ。
シャノン。
私、他校に
彼氏ができたんだ！
将来性見てよ」

シャノン「はいはい。
写真見せて」

ミナミ「はい」

ん??
も、もしかしてハアト？

シャノン「この彼氏、
もしかしてハアト??」

カイラ「やっぱり？
思った～」

ミナミ「え！　そーだけど？
シャノン。カイラ。
知ってるの？」

カイラ「うん。
シャノンの
元カレでしょ？」

ミナミ「えぇっ。
そーなの??
シャノン」

シャノン「う、うん。
ハアトは私が１年生の時に
付き合ってたんだ。
けど、将来性が低いって
お姉ちゃんに怒られて
別れたんだ・・・」

ミナミ「そうだったの・・・
将来性いくらだったの??」

シャノン「８５」

ミナミ「え。シャノンが
付き合う人って
いつも将来性
９０以上でしょ？
なんで??」

カイラ「ハアトは唯一、
シャノンが付き合いたい、
好きだなって思った人なんだ」

ミナミ「そ、そうだったん、だ。
ごめんね」

シャノン「うんうん！
全然大丈夫。
お幸せに」

ミナミ「うん」

＊＊＋＋　二コラ第３学園　＋＋＊＊

ハアト「ミナミ！」

ミナミ「あ・・・
ハ・・・ハアト」

ハアト「ミナミ。
どーした？」

ミナミ「・・・シ、シャノンって
知ってるよね？
元カノだよね？」

ハアト「っっっ！
なんでミナミが
知ってるの？」

ミナミ「シャノンは
私のいつめんだよ」

ハアト「そうだったんだ・・・」

＊＊＋＋　シャノンの家　＋＋＊＊

カイラ「いやー。
びっくりしたね。
ミナミ」

シャノン「う、うん」

私まだハアトのこと
好きなのに・・・

カイラ「ね。シャノン。
まだハアトのこと
好きなんでしょ!!」

シャノン「えええ！」

カイラ「バレバレだよ!!!」

シャノン「うん。
まだ私
ハアトのこと好き！」

カイラ「よーし！
その勢い！
告白しちゃえ」

シャノン「え～無理無理」

カイラ「ずっと
この関係のままでいいの？」

シャノン「え」

＊＊＋＋　１２月２４日ハアトの家　＋＋＊＊

ハアト「は～もうクリスマスか。
今年はミナミが他の友達と
クリスマス祝うって
言ってたしなー」

去年はシャノンと
祝ってたな・・・

ピーンポーン

ハアト「はーい」

シャノン「久しぶり」

ハアト「え。シャノン?!」

シャノン「ねぇ。ハアト。
伝えたいことがあるの」

ハアト「お、おう」

シャノン「私。
ハアトがまだ好きなの！
も、もう１度
付き合ってくれない？」

ハアト「俺もまだシャノンが
好きだったんだ！」

ハアト「それより将来性は？」

シャノン「そんなの
恋に関係ないよ」

＊＊＋＋ＥＮＤ＋＋＊＊