ねぇ、大好きだよ

CAST伊藤沙音

作者：みるくしゃーべっと

2024.02.06

私は、伊藤沙音。
みんなからは
シャノンって呼ばれてる。

中学２年生。
私には、小学５年生のときから
好きな人がいる。

それは、北島岬。

小学５年生のときに
初めて同じクラスになって、
最初は普通の関係だったのに
気づいたら好きになってた。

恥ずかしくて告白なんか
できるわけないし、
どうしよう。

・＊。・　小６の冬　・。＊・

今は、卒業文集の
下書き作りの真っ最中。

でも、席が岬の隣で
集中なんかできっこない。

岬「沙音～！
ここどうしたらいいと思う？」

!!!

沙音「えっと・・・
こうでいいんじゃないかな」

岬「マジ天才！
ありがとう！」

こうやって
ちょくちょく頼ってくる。

なのに私の好意に
気づいてくれないのが、ずるい。

・＊。・　中１の秋　・。＊・

校外学習。

岬とはクラスが違って、
バスの岬の座席の隣には、
岬のことが好きで
ライバルの美優。

岬が照れているのが伝わる。

美優も楽しそうにしている。

、、、もう叶わないのかな。

・＊。・　中１の冬　・。＊・

LINEにて

岬「ねぇ、好きな人っている？」

沙音「？　なんで？」

岬「俺さ、、、
やっぱなんでもない」

沙音「教えてよ」

岬「沙音が好きです」

沙音「!?
私も好きです」

沙音「美優のこと
好きなんじゃないの？」

思わず聞いた。

岬「美優は
ただよく話すだけだよ」

少し安心できた気がする。

その年のクリスマス。

彼はプレゼントをくれた。

翌年のクリスマス。

私と岬の関係は
続いている。

彼は今年も、
プレゼントをくれた。

手紙が入っていた。

『ねぇ、大好きだよ』

返事はもちろん。

『私も大好き』

＊・ｅｎｄ・＊