who’s paper クリスマスツリーの下で、

CAST伊藤沙音

作者：ゆっな

2024.12.01

中３の
伊藤シャノンです！

実は、私には、もう
サンタさんはこないのです！

小１の時のプレゼントに、
夢叶い付箋（ふせん）をもらったから！

その付箋は、１０枚あって、
もう残りは、たったの３枚！

そして、今日ほしかった高い香水と
スマホケースに使って、
のこり１枚にしてしまった！

シャノン「あー、イルマくん
かっこいい」

みゆう「どうしたの？　急に」

シャノン「実はね、
イルマくんのことがね、、、
すきなの！」

みゆう「まじで!?」

ユア「練習するよーって
えー！　イルマのことが
好きなの？」

この子は、ユアちゃん！
イルマくんの幼なじみ！

すっごくかわいくて、
男子にもモテモテ！

ユア「えー、まじでー!?」

私は、ユアちゃんが
うらやましくてたまらなくて、
すこし嫌な気持ちを抱いていた！

ユア「イルマのどこが好きとか
聞きたいからさぁー、
一緒にかえろー！」

シャノン「えっ、うん！」

ユア「ヒメノも、おるよー！」

＊・＊・・・＊・・・＊・＊

ヒメノ「イルマってさぁ、
ユアのことが
好きなんだってさぁー！」

ユア「ちょっと、ヒメノ！」

ヒメノ「えっ！　あっ、ごめん」

シャノン「全然大丈夫！」

その時、残りの１枚に、
イルマくんと付き合えますようにと
書こうと決めた！

そんな帰り道の途中で、
イルマくんが来たと思ったら、

イルマくんの運転してた自転車が
ユアちゃんにあたっちゃって、

ユアちゃんが、
怪我をしてしまった！

助けを呼ぼうにも、呼べないし、
動けそうにないし、
私のだいすきなイルマくんも、泣いてる！

よし、きめた！

最後の１枚に、
―――――――――――――――――――
ユアちゃんが、元気になりますように。
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と書いた。

ユアちゃんは、
元気になってくれた！

イルマくんの
ほっとした表情に、
満足した。

＊。・次の日・。＊

イルマ「おれと、
付き合ってください」

シャノン「えっ、私と!?」

イルマ「うん、」

シャノン「えっ、うそー!?」

イルマ「お願いします！」

シャノン「もちろん！」

＊・＊・・・＊・・・＊・＊

そのあと、
バサッ。

ユア「やばい。
カバンの中身
全部おちたー！」

シャノン「てつだうよ！」

ユア「ありがとう」

シャノン「これって、」

―――――――――――――
シャノンちゃんとイルマが、
付き合えますように。
―――――――――――――

シャノン「えっ、だからなの!?」

ユア「ちがうよ、
まだこれをお願いする前に
イルマが告白する声が聞こえたから」

ユア「なかよくしてあげてね、」

シャノン「うん！」

ユアちゃんも、
魔法の付箋を持っていた。

＊・＊・・・＊・・・＊・＊

初デート。

大きなクリスマスツリーの下で、
デートした。

そして、紙切れが落ちてきた。

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シャノンへ
魔法の付箋は、どうだった？
イルマくんと、仲良くやっていってね。
　　　　　　　　　　ユアサンタより
――――――――――――――――――

その日以来、ユアちゃんは
転校したと聞き、
あの時を最後にあっていない。

ユアちゃんは、
サンタさんだったのかな？

シャノン「ありがとう」

＊ＥＮＤ＊