秘密の恋叶ガーデン

CAST伊藤沙音

作者：ぽむ

2024.02.25

こんにちは、しゃのんです！
趣味は、お花のお世話！

小さい頃から
近所の公園に毎日通い、
水をあげたり肥料をまいたり、
話しかけたりしてるの。

お友達はお花だけ・・・

そんなある日、いつもは
誰もいない公園に１人
男の子がいたの。

私は、男の子が
ちょっと苦手・・・

気づかれないように
じっとしてたんだけど、
向こうは気づいたみたいで
こっちに来る!?

どうしよう、
怖い怖い怖い・・・!!

よほどすごい
表情をしていたのか、

その男の子は
ぷっと吹き出して
笑い始めました。
ひどい・・・泣

そしたら、

？「そんなに怖がらないでよ笑
驚かせてごめんね。
あ、変な人じゃないからね笑」

と話しかけてきた。

優しい笑顔だな・・・

しゃのん「はい、
もう大丈夫です。
こちらこそすみません・・・」

？「全然大丈夫だよ！
よかったらちょっと話さない？」

男の子の名前は、たいよう。

しゃのんより１個年上で、
最近引っ越してきたみたい。

たいよう君も
花が好きみたいで、
すぐに打ち解けることができた。

しゃのんは、
優しくて思いやりのある
たいようのことが
だんだん好きになっていった。

でもそんなある日、
いつものように公園に行くと、
衝撃的な光景が広がってた。

しゃのん「何これ・・・
花壇が荒らされてる?!」

なんと、しゃのんとたいようが
大切に育ててきたお花たちが
ぐちゃぐちゃにされていた。

しゃのん「ひどい・・・!!」

しゃのんは
悲しくて泣いた。

ちょっと後に
たいようもやってくる。

たいよう「しゃのん?!
どうしたの?!　大丈夫か?!」

花壇を指さすと、
すぐに悟ったようだ。

しゃのん「もっと早く
来ればよかった。
私、たいよう君と毎日
お花のお世話できて
幸せだったの・・・
なのに、こんなのひどいよ・・・」

たいよう「大丈夫、大丈夫。
しゃのんのせいじゃない。
見て、まだつぼみが残ってる。
また、元気になるかもしれない。
しゃのんならきっとまた
きれいな花を咲かせられるよ」

そうだね・・・
あきらめちゃだめだ・・・

しゃのんは
涙を浮かべながらも
笑顔でうん、と答えた。

すると、たいようがいきなり
しゃのんの手を握ってきて
びっくりしていると、

たいよう「花にも俺にも
優しくしてくれて、
いつも一生懸命なしゃのんが
好きだよ。
よかったら付き合ってくれる・・・？」

と、言ってきた。

しゃのん「私も好き！
私でよければ、
よろしくお願いします・・・！」

こうして、２人は
付き合うことができたの。

花壇も、元通りきれいに戻った！

・＊。・　１０年後　・。＊・

私たちは結婚して、
花屋を開いたの。

仲のいいお客さんもいて、
大好きなたいようもいて、
私はもうひとりじゃない。

私は今、とても幸せです！

＊ｅｎｄ＊