私の恋も叶いますか？

CAST伊藤沙音

作者：みーみ

2023.02.07

皆さん、こんにちは！
中学１年生の
伊藤シャノンです！

明日はついに
女子生徒みんなが
楽しみにしてる
バレンタインの日。

実はこの学校には
バレンタインの
ジンクスがあるの。

そのジンクスはね、

バレンタインの日に
好きな人と手を繋いで
告白すると
永遠に結ばれるらしいの！

だから、女子のみんな
１週間前から
めっちゃ張り切ってるの笑

実は私にも
好きな人はいるんだけど、
正直私の恋は
すごく難しい・・・

なぜなら私の好きな人は、
松田美優先生。

先生だし、女の人。

一度だけ友達に
話したことがあるけど

友達「そんなの
無理に決まってるじゃん！
諦めなよ」

って、言われちゃって・・・

それからはそのことを
否定されるのが怖くて
誰にも伝えたことがない。

最近はそのことばっか考えて
上の空だから
よく友達に心配されちゃう。

ヒメノ「シャノン大丈夫？」

ヒマリ「最近上の空のこと
多くない？」

ヒマリ・ヒメノ「もしかして恋!?」

シャノン「えっ!?」

ヒメノ「図星？」

シャノン「そっそんなことないよっ！」

美優先生と言うのが怖くて
大好きな２人にまで
嘘ついちゃった。

申し訳なくて
何も言わずにいると、

ヒマリ「もしかして、さ
美優先生、
だったりする・・・？」

シャノン「!?」

ヒマリ「やっぱりそうなんだ」

シャノン「・・・うん」

どうしよう、
嫌われる！

ヒマリ・ヒメノ「な～んだ！」

・・・あれ？

ヒメノ「言ってくれたら
よかったのに」

ヒマリ「てか、うちら
結構前から気づいてたし」

嘘～!!
勘が鋭い・・・

ヒメノ「だってシャノンってば
ずっと美優先生のこと
見てるんだもん」

え～!!

シャノン「私のこと
き、嫌わないの・・・？」

ヒマリ・ヒメノ「あったり前じゃん！
うちらはいつでも
シャノンの味方！」

シャノン「２人共ありがとう！」

ヒマリ「ところで、
シャノンは
明日告白するの？」

シャノン「えっ!?」

ヒメノ「いいじゃん、それ！」

シャノン「いや、ムリムリィ！」

ヒマリ「美優先生
他の人にとられてもいいの!?」

シャノン「うっ・・・それはやだぁ」

ヒマリ「でしょ！
そうと決まれば
明日に向けて練習だ！」

ヒメノ「おー！」

シャノン「お、おー・・・」

ヒマリ「シャノン！
もっと大きな声で！」

シャノン「はっ、はい！」

その日１日
ヒマリとヒメノ２人と一緒に
チョコを作ったり
告白の練習をしたりと
明日に向けて頑張った！

・＊。・　バレンタイン当日　・。＊・

ヒマリ「いよいよだね！
シャノン」

シャノン「うん、緊張する・・・」

ヒメノ「頑張れ！」

シャノン「やっぱムリィ！」

ヒマリ「ダメ！
もう美優先生に来てもらうよう
言ってあるから！」

シャノン「えぇっ!?」

ヒメノ「あっ、来たよ！」

えぇ～!!
どうしよう・・・

美優「あら、伊藤さん
どうしたの？」

シャノン「あっせ、先生！」

美優「？」

ヤバい、
もう言うしかない！

シャノン「先生！」

ギュッ

美優「!?」

よし、手を繋ぐところまでは
いけた・・・

後は告白・・・！

シャノン「あの、私・・・」

ヒマリ・ヒメノ（頑張れシャノン！）

シャノン「美優先生のことが
恋愛として好きです！
付き合ってください！」

言えた・・・

美優「よかった・・・
私と伊藤さん
両想いだったんだ」

シャノン「えぇっ!?」

ヒマリ・ヒメノ（え～!!）

美優「だから改めて
伊藤さんじゃなくてシャノン、
私と付き合ってください！」

シャノン「っ・・・！
はい！（泣）」

美優「もぅ～泣かないの笑」

叶わない恋だと思ってたけど
付き合うことができました！

～あなたもバレンタインの日に勇気を～

＊ｅｎｄ＊