二コラのおかげ！

CAST伊藤沙音

作者：かの

2022.04.09

こんにちは～
伊藤シャノンです。

私、好きな人が
いるんです。

内田レン君って言って
成績優秀、運動神経抜群の
モテモテ男子みたいな
感じなんです。

でも最近
レン君にまつわる噂を
聞いてしまって・・・

レン君は、同級生の
ミアンちゃんが
好きらしくて・・・

ミアンちゃんは、
あの中学生人気
ナンバーワン雑誌のモデル、
通称『ニコモ』なんです。

可愛いのは当たり前、
人当たりが良くて
友達も多いんです。

ほんとだったら
２人の恋を
応援したいところ
なんですが
やっぱりレン君のこと、
諦めきれないんです。

だから私、
決めました。

今年のニコモ
オーディションを
受けます。

レン君は、ニコモの
ミアンちゃんが
好きなだけかもしれないし、
もしニコモオーディションに
合格したら
自分に自信がつくと
思うんです。

もちろんモデルの
仕事には、
興味があるし
やってみたいんです！

・＊。・　家で　・。＊・

シャノン「お母さん、
私ニコモオーディション
受けたいんだけど
応募してもいい？」

お母さん「なんで、
ニコモオーディション
受けたいの？」

シャノン「ニコモになりたいし
興味があるの！
もし合格したら
自分に自信が
つくとおもうの！」

お母さん「シャノンが
やりたいならやってみたら！
明確な理由もあるんだし」

シャノン「いいの！
ありがとう」

・＊。・　学校で　・。＊・

シャノン「ミアンちゃん！
ニコモオーディション
受けるときの
ポイントとかある？」

ミアン「とにかく
笑顔がポイントかな！
思いっきり
笑うんじゃなくて
自然な笑顔を
練習するといいよ！
てか、最初は練習って
感覚だけど、
そのうち撮影が楽しくて
気づいたら
笑ってたみたいな
感じになることが
多いけど」

シャノン「りょーかい！
ミアンちゃん、
ありがとう」

ミアン「シャノンちゃんと
一緒に撮影できる日、
楽しみにしてるね！」

＊。・　一次審査の結果発表日　・。＊

電話、くるかなぁ～。

♪・・・

あっ！　電話だ！

シャノン「・・・分かりました。
失礼します」

シャノン「お母さん
私、一次審査
受かったよ！」

お母さん「おめでとう！
二次審査は、
狭き門だから
頑張ってね～」

シャノン「うん！」

＊。・　二次審査発表の日　・。＊

ふぅ～
緊張するなぁ～。

♪・・・

やったー！

シャノン「・・・はい、
はい、了解です。
失礼します」

・＊。・　学校で　・。＊・

シャノン「ミアンちゃん、
ありがとう。
ミアンちゃんのおかげで
ニコモオーディションの
二次審査、
無事合格できました！」

ミアン「おめでとー！
シャノンちゃんと
一緒に撮影できる日も
すぐ目の前ってことか。
最終審査は、かわいい子が
いっーぱいいるし
人数も少ないから
緊張すると思うけど
笑顔を忘れずに
頑張ってね！」

シャノン「うん！
笑顔、
大事にするね」

・＊。・　最終審査発表の日　・。＊・

♪・・・

シャノン「やったー！」

編集部の人
「伊藤シャノンさん、
ニコモオーディション
合格いたしました。
おめでとうございます」

シャノン「ありがとう
ございます・・・
分かりました。
はい。失礼します」

・＊。・　学校で　・。＊・

シャノン「あの、
好きです。
付き合ってください」

レン「もちろんです」

・＊。・　１か月後　・。＊・

私は、ニコモとして
ミアンと一緒に
撮影することができた

ミアンとも
すごい仲良くなれて
大満足！

シャノン「そういえば、
レンって
ミアンのことが
好きだったの？」

レン「いや、別に！
幼なじみだから、
遊んだりは、するけど」

シャノン「あっ
そうだったんだ！」

・＊。・　二コラ撮影の日　・。＊・

シャノン「ミアンーおはよー」

ミアン「おはよー」

ニコモオーディションの
おかげで
学校生活も恋も
友達関係も
上手くいってます！

二コラには、
感謝しかないです！

＊ｅｎｄ＊