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君との記憶 ~Aishiteru 大好きな君へ~

CAST松尾 そのま松尾 そのま

作者:ちいたん☆

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2026.07.01

キャァァァァァ
ドンッッ





一瞬、目の前が真っ暗になった。







*...・・・*...・・・*





パチッッ。





周りを見わたすと、見慣れない病室。





知らない夫婦
知らない同い年ぐらいの子
知らない男の子。





「誰??」





私のつぶやいた言葉に
周りはシンとした。





「お母さんとお父さんだよ??
友達のりりかちゃんだっているし、
彼氏のリョウスケ君も・・・」





ズキッ。
頭が痛くなる。





「知らない・・・分からない・・・
私は、誰?? 名前は??」





そう言うと、周りの人たちは
泣きだした。





「あなたはね・・・」







しばらく説明を聞いた。





この人たちは、私の両親だそうだ。





そして私の名前は、松尾そのま。





新学期そうそう、登校中に
車にはねられたそうだ。





そして、記憶を失ったらしい。





ズキズキ。





記憶が・・・
記憶が戻ればいいのに。





「そのま、俺のこと覚えていないか??」





ひとりの男がいった。





「うん」





私は、うなずく。
だって思い出せないから。





確か・・・男の名前は
さっき聞いた・・・





八神リョウスケ。





八神君は、とても悲しそうな表情をする。





私、八神君と何かあったっけ??





「私と八神君って、つきあってたりした??」





「ただの仲がいいクラスメイトだよ」





「そっか」





記憶がないまま時はすぎ、
私は学校に行くことを許可された。













***・・・* 学校 *・・・***





ざわ・・・・・・





「あの子って、記憶喪失なんでしょ??」





「うわ・・・ウチのことも
忘れてんのかな??」





「交通事故だろ・・・」





「リョウスケ君、かわいそ・・・」





周りから聞こえてくる声。





「そーのまちゃん」





「・・・あなたは??」





「堀口イブキ!!
話があるんだ!!
来てくれないかなぁ??」





「あっ、はい」











・・*+∴・・・*+





「屋上で、何の話ですか??」





「そのまちゃん・・・
覚えてないだろうけど、
俺とそのまはつきあっていたんだ」





「え!?」





「これから少しずつでもいいから・・・
記憶を取り戻すために、つきあわないか??」





「・・・・はい。イブキ君に
辛い思いさせて、ごめんなさい!!」





「敬語じゃなくてタメね。
あと、イブキでいいから!!」





「ありがとう・・・イブキ」





ニャッ。











* ‐‐‐ * ‐‐‐ *





ざわざわ・・・





「イブキとそのまが
つきあい始めたらしいよ」





「うっそ!! リョウスケ君は
どうなんの??」





「あのカップル、気に入ってたのに」





「リョウスケ君・・・かわいそう」





「フリーなら狙おうかな」





ズキッ。





「イブキ・・・
私と八神君は、つきあってたの??
イブキとつきあってたんでしょ??」





シン・・・





私の言葉にみんながシンとした。





イブキはニコッと笑って、





「リョウスケとは、つきあってないよ。
仲よしだったから、勘違いじゃない??」





そうなのかな??





でも、イブキといると楽しい。





ピロリン。





『明日一緒に学校行こうぜ!!
イブキ』





イブキからだ・・・
カレカノだし、いいよね??





でも・・・なんで・・・
八神君のことが気になるの??





『いいよ。
・・・・ところで私と八神君って
なんかあったの??』





ピロリン。





うわ・・・
イブキって返信早いな・・・





私は前から持ってたけど
記憶がないから、機能わかんないし。





『なんで??』





なんでって・・・





『周りのみんなが、八神君と私が
どーのこーの言ってるから』





・・・・・





それから30分後
やっと返信が来た。





『周りのことなんて気にすんな!!』





へ?? これだけ??
30分もたったのに・・・??





なんか怪しいな・・・





この頃から私は
違和感をもちはじめたんだ・・・













・*。・ 次の日 ・。*・





最近・・・八神君と話すのが
楽しくなってきた。





好きになっちゃったかな??





・・・・・・・・・・・・・





ダメダメ!!
イブキという大切な彼氏が
いるんだから!!





好きになったら・・・
いけないんだ─────。





「松尾!! どうした??」





八神君はあれ以来
“そのま”じゃなくて
“松尾“と呼んでくるようになった。





「なんでもないよ!!」





「そっか!!」





やさしいな・・・





ってゆうか、なんで八神君の方が
私のこと知ってるの??





イブキじゃないの??





よくレストランでイブキは





「そのまはフルーツが
嫌いだったんだよ」





なんて言ってたから
食べないようにしたら、八神君が





「松尾がフルーツを嫌い??
ナイナイ!!
お前、フルーツ大好物だったんだぜ!?」





って言われて、食べたら
美味しかったし────。





「はぁ・・・」





重いため息をつく。





別れてみようかな・・・





だって私、八神君のことしか
考えてないもん。





前までは、イブキのために
クッキー作ろうとか
ずっと考えてたのに。





このままじゃ、イブキが
かわいそうだよ。





「イブキ!!」





「何?? そのま!!」





「ちょっと来て・・・」





私は、屋上へ呼び出した。





「そのま・・・早く話せよ??」





「イブキ・・・」





早く・・・早く言わなきゃ!!





「私、イブキのこと好きじゃない」





「は??」





「八神君が好き・・・」





「お前・・・思い出したのか??」





「ううん・・・
まだ何も思い出してない・・・
なのに、八神君が好きになっちゃった・・・ハハッ」





「・・・・・・・・・・・」





イブキは何も言わない。





「お前は交通事故で
記憶を失ったんじゃないんだよ」





「え??」





「本当は・・・俺が屋上から・・・」





ズキッ。





「やめて・・・話さないで」





今、何かを思い出そうとしてる。





「本当は、俺が屋上から
お前を誤って突き落としたんだ」





「イヤァァァァァァッ」





はぁっはぁっ。





思い出した・・・





元々・・・私とイブキ・・・
いや・・・堀口君はつきあってなかった。





堀口君は、私に告白してきた。
でも、断った。





その後、リョウスケに告白されて
つきあうことにした。





ラブラブカップルだったけど
ある雨の日。











* ‐‐‐ * ‐‐‐ *





ザーッ





あれ?? リョウスケがいない・・・
仕方ない。帰るか。





屋上の近くを通ったとき。





「やめろよ!!」





リョウスケの声だ。





タッ。





え!?
堀口君とリョウスケ・・・





ケンカしてる!!





「やめてェェェェ!!!!!」





割って入った。





「リョウスケ・・・・堀口君・・・」





「そのまは黙ってろ!!!!!」





ビクッ。





堀口君がリョウスケを殴った。





その時・・・





リョウスケが後ろから倒れてきて
私は柵の外へ、はね飛ばされたんだ。





「え・・・・・・」





ガシッ。





「そのま!! つかまってろ」





リョウスケ・・・





ヌルッ。





運が悪く、雨のせいで
手がすべった。





こうして私は4階から落ちて
記憶を失った。





堀口君が語り始めた。





「あいつ・・・
そのまが落ちたのは
自分のせいだから
一緒にいる資格はないって」





リョウスケ・・・・・・・





タッ





私は走り出した。
リョウスケに会うために・・・





「リョウスケ!!!!!」





「おはっ、松尾??? どした???」





はぁっはぁっ。





「松尾じゃない、そのまでしょ??」





「え・・・」





「私だよ・・・そのまだよ」





「お前、記憶・・・
そっか戻ったか、最低だよな。
俺、お前といる資格な────」





パシンッ。





「そういってるリョウスケが
もっと最低だよ・・・」





ばか・・・リョウスケ。





「私が今、誰と一番一緒に
いたいかわかる??」





「・・・・・・」





「リョウスケ・・・あんただよ」





「そのま・・・
ごめんな! ごめん・・・」





「じゃあ私の側に一生いてね??」





「おぅ!!!!」





君との記憶は失われた。





でも、君との記憶はいつまでも
私の心の中で眠っている。







*エンド*

この作品は過去に投稿された作品をアレンジしたものです。また、掲載されている物語はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。

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