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ココアが冷めないうちに ~もしもあの時に戻れるのなら~

CAST松尾 そのま松尾 そのま

作者:ちなってぃ

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2025.11.29

皆さんは後悔したこと
ありませんか?





誰にだって一度は
後悔することはある。





私も。





そんな私に起こった
奇跡のクリスマスストーリー ――――。













*。*。*。*。*。*。*。*。





ココア。





冬には欠かせない飲み物。
でも、私は嫌い。





ココアがなかったら。
いつも思う。





りりか「何飲む?
あたしはココアがいい!」





今日は親友のりりかと
カフェデート!





もちろん私は
アップルシューズを頼む。





そのま「あたしはアップルシューズね」





りりか「まだ飲めないの?」





そのま「どうしても思い出しちゃって」





そう、それは3年前のこと。











――――――――――――――――
――――――――――――
――――――――





琉斗「何飲む?」





そのま「あたしは、ココア!」





琉斗「んじゃ、俺も!
ココア2つで!」





そのま「でー、今日、大事な話って何?
りりかを呼ぶなって言ったから、
りりかとのオシャレカフェデート、
断ったんだぞ」





琉斗「これが最後になるから
よく聞いてほしい」





そのま「最後?」





琉斗「おれは明日アメリカに行く。
今までありがとう。
俺、ずっとそのまのことが好きだった。
遠距離になるけど
つきあってくれないかな?」





信じれない。
琉斗が明日アメリカだなんて。
急すぎるよ・・・





(そのまは店を飛び出す。
席を立った瞬間、
ココアを持ってきた店員さんと
ぶつかって琉斗にかかる)





琉斗「そのま!」





どうしてあの時、
飛び出したんだろう。





自分が情けない。
悔しい。辛い。





琉斗に会いたい。





琉斗のことが
あたしも好きだった。





なのにどうして。













――――
――――――――
――――――――――――





そのま「琉斗に会いたい」





りりか「じゃあ、会って来れば?
少しは楽になるかもよ」





そのま「どうやって?」





りりか「マスターに話してみたら?」





(奥でマスターがほほ笑む)





りりか「あの時のこと、
覚えてるだけすべて話したらいい。
ちゃんと覚えてるんでしょ」





そのま「うん」





(マスターのところに行く)





マ「ココア、
冷めないうちにどうぞ」





そのま「でも・・・」





マ「お代は結構です。
まあゆっくり話してください」





(マスターにすべて話す)





マ「いってらっしゃい。
ココアが冷めないうちに
お戻りください」





そのま「え?」

















・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・
・・・・・・・





そのま「ここは?」





琉斗「そのま、何飲む?」





そのま「琉斗!
会いたかった。元気だった?」





琉斗「なんだよいきなり。
てか、何飲む?」





そのま「あれ、さっきのココア・・・
がない・・・」





琉斗「まだ注文してないよ。
じゃ、そのまはココアだね」





ちょっと待って。
もしかして3年前に戻ってる?





琉斗「これが最後になるから
よく聞いてほしい」





やっぱり!





琉斗「おれは明日アメリカに行く。
今までありがとう。
俺、ずっとそのまのことが好きだった。
遠距離になるけど
つきあってくれないかな?」





(ココアを店員さんが持ってくる)





どうしよう、なんて言おう・・・





琉斗「そのま?
ココア、冷めちゃうよ」





あ!
琉斗に渡したいものがある!





ずっと前から編んでいた、マフラー。





いつかクリスマスに
琉斗に渡したかった。





そうだ、3年前は
まだ完成していなかったから
渡せずに急いで帰って
編んだんだった!





で結局、間に合わなかった。





だけど今なら渡せる!
早く帰って渡そう!





そのま「ちょっと待ってて!
ココアが冷めないうちに
戻ってくるから!」





琉斗「そのま!」





(そのまは全力で走って
マフラーを取りに帰り持ってくる)





そのま「間に合った・・・」





琉斗「どしたの?」





そのま「ずっと琉斗に渡したかった。
私の気もちです。
受け取ってください」





琉斗「ありがとう」





(そのまが琉斗にマフラーをかける)





そのま「ダイスキ」





琉斗「俺も」





・・・・・・
・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・







それから家に帰ると、
私の編んだマフラーは
もうなかった。





琉斗にちゃんと
渡すことができたのかな?





今ではココアが大好きです。





私にとって最高の
クリスマスになりました。









――この奇跡、次はあなたにもおきるかも。――







*END*

この作品は過去に投稿された作品をアレンジしたものです。また、掲載されている物語はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。

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