最悪が最高になる瞬間・・・

CAST松尾 そのま松尾 そのま

作者:だっふぃー*

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2024.05.05

先生「今日はー、
応援団長をきめます」





そのま「えー、やだわー!」





私は松尾そのま。
今、応援団長&応援団決め中です。





決め方は、クラスで
応援団長代表を決めて、
その後選挙をするんです。





先生「だれか立候補いる?」





輝之介「せんせー!
俺、安藤がいいと思いますー!」





でた、安藤イルマ。
最悪なヤツだよ!





思いやりがないんだよー!
しかも、席が隣!





先生「おー! いいなー、
安藤やれるか?」





安藤「あー、やる」





そのま「そんなんでやれんのかよ」





安藤「あ?
お前なんか言った?」





そのま「え、今の聞こえなかったとか
耳遠いんじゃない?」





安藤「うっぜ・・・センセーー!
松尾がー!
応援団やりたいってー!」





そのま「は?
私、そんなこと言ってない!!」





先生「ホントかー!」





そのまの声真似をしたイルマ
「ハイ! やりまーす」





先生「おー!
じゃあ、女子決定!」





そのま「先生!
そんなこと言って・・・」





イルマ「ざまぁ!」





そのまの声真似をしたイルマ
「私ぃ、ちょぉーやりたぃんだけどぉー!」





そのま「私じゃない! くそ安藤!!」





もー、最悪ー!
なんなの! コイツー!















― 昼休み ―





そのま「はー! ほんと最悪ー!」





クルミ「でもさー、
なんだかんだ言って
アイツと仲いいじゃん!」





ルナ「そーだよ」





そのまの声真似したイルマ「えぇー!
そんなことないよぉー!
でもぉ、私ぃちょっとだけ
安藤のこと気になっててぇー!」





ルナ「まぢ!」





そのま「違う違う!! いまの安藤!
アイツ私の声真似できるの!」





クルミ「なんだー、」





安藤「本当ー!
テンションさがるぅー」





ルナ「ねぇー」





そのま「もう!」















― 運動会前日 ―





先生「今日はー、
応援団の練習だからなー!
ほれ! 行けっ!」





イルマ「しゃー!」





そうです、不運なことに
選挙でコイツが
応援団長になりました・・・





そのま「はー、まじメンド」





イルマ「じゃー! 今からー!
振り付けの練習しまーす!
この前の振り付けを
通してやります!」





♪ズンチャ、ズンチャ、ズンチャ





そのま「あれ? こう?」





は? え? わかんない!
え、ってかこれあってる?





イルマ「そこのチビー!」





そのま「へ? あ、私!?
ってかチビってなによ!」





イルマ「ちゃんとやれー!」





わかってるけど!!
できないんです!





イルマ「もうお前残りー!」





はーーーーーーーーーー!?
何それーーーー!!















― お残り ―





イルマ「もうちょっとさー、
恥ずかしさ捨てろよーー!」





そのま「うっさ! ってかさ、
応援団やらせたのアンタでしょ!
責任持ちなさいよ!」





イルマ「わーたよ!
ちゃんと教えればいいんだろ?」





ガシッ!
(手を掴まれる)





そのま「ちょっと!
なにすんの/////」





イルマ「お前が
ちゃんとやれっていうから」





そのま「うん」





何これ、私、
ドキドキしてる・・・?





心の中にあった
『最悪』がなくなった、





っていうか『最悪』が
『最高』になってる。





その瞬間を
私は知ったんだ。





これが・・・
『好き』っていう気持ち・・・
なの?





安藤「よくできてんじゃん」





そのま「帰る」





もう、帰りたい。





・・・ドキドキが
止まんない////





そのま「っうー//////」





帰ろ!

















*....*....*....*





あ、もう真っ暗。
なんか怖いなー。





安藤「松尾ーー!」





え? ・・・なんで、
なんでくるのよぉー/////





そのま「なに/////」





安藤「送ってけって」





そのま「誰に?」





安藤「せ、先生に・・・
(嘘だけど・・・////)」





そのま「っそ。っていっても、
もう家そこだよ」





安藤「え? ・・・あ、
松尾って書いてある」





そのま「うん。
じゃー、また明日・・・」





安藤「うん。明日、
絶対間違えんなよ」





そのま「うん」





ダメ。これじゃ多分
集中できない。





そのま「明日!
いいこと教えてあげるよ」





安藤「え?」





そのま「応援中に!」





安藤「・・・楽しみに待ってる!」





絶対。
明日教えてあげる!















― 運動会 ―





そのま「あー!
さっきの競技面白かった!」





クルミ「なんかそのま
いつもより顔が晴れてない?」





そのま「そ?」





ルナ「うん!
なんか・・・可愛い!」





そのま「な、なにそれー、
照れるー」





だって今日はー、
汗かいても落ちないリップつけたし、
チークもついてるし////





ルナ「いつもは、ツインだけど、
今日は高ポニテだし。
しかも三つ編み入ってるしねー」





クルミ「ほんとー! なんだろ?
ってか次、応援合戦じゃん!
はやく行きなっ! そのま」





そのま「うん!」





ヤバイ





告白ってこんなに
キンチョーするんだ////





しかも安藤と配置が隣!





どんだけ隣なんだよ、私達。





司会「つぎはー!
応援団による応援合戦です!
A組団長、八神リョウスケくん!
B組団長、松瀬ダイジくん!
C組団長、安藤イルマくんです!」





女子達「キャーーーーー!!
イルマセンパーイ!!」





うわっ! そうだった。
安藤ってファンクラブがあんだよね、
でも負けない!





イルマ「C組のー!
勝利を祈ってーー!
フーレー! フーレー! それ!」





応援団「フレっ! フレッ! Cー!」





タイガ「A組のー!
勝利を祈ってー! ・・・」





イルマ「ね! 昨日のこと教えて」





そのま「えーっとね」





き、キンチョーするぅ!
頑張る!





ダイジ「B組のー! 勝利を祈ってー!
フーレー! ・・・」





そのま「あのね、好きなんだよ!
安藤のこと・・・」





・・・ど、どんな反応・・・?





イルマ「っ・・・」





困ってる?





ダメ・・・だった。よね。





うん、そうだよね、
だって初恋だもん。





初恋は実らないっていうしね。





イルマ「ぷっ! それだけ?」





そのま「え?
ほ、他に何があると・・・?」





わしゃ!
(頭を撫でる)





イルマ「んなこたぁー! わかってるよ!
俺も! 好きだよ!
ほらっ移動だ! 行くぞ!」





ギュッ。
(手を繋ぐ)





そのま「うん!」

















*....*....*....*





そして、、、





校長「では! 結果発表をします!
優勝は・・・・・・C組ですっ!」





C組「・・・キャーーーーーーーーー!!!!!!!」





こうして、C組と私は
勝利を勝ち取りました♪





ま! 時々、
イルマファンクラブの子達から
にらまれるけど、





そんなこたー
どうでもいいんすっ!





だって・・・





そのま「幸せだからーーー!」







*END*

─ ニコ学名作リバイバル ─
この作品は過去に投稿された作品をアレンジしたものです。

Like

この物語に投票する

松尾 そのまが主人公の物語が主人公の物語

NEWS!NEWS!

nicola TVnicola TV

おススメ!おススメ!

物語募集

「ニコラ学園恋物語」では、ニコ読の
みんなが書いたニコモを主人公にした
オリジナルラブストーリーを大募集中!

応募する

主人公別 BACK NUMBER主人公別 BACK NUMBER

  • nicola TV
  • 新二コラ恋物語 恋愛小説を大募集!