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Eye drops

CAST松尾 そのま松尾 そのま

作者:いちごそーだ

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2025.03.09

「そのま、
お誕生日おめでとー!!」





クラッカーが鳴る。





hello、そのまだよー☆





今日は、私の誕生日なんだ!





「そのま、はいこれ誕プレ」





大好きな先輩のアンナが
声をかけてくれた。





「えー、ありがとう!
めっちゃうれしい!」





笑顔でそれを受けとった。











* ‐‐‐ * ‐‐‐ *





その日の夜、私は
みんなからもらったプレゼントを
見ていた。





そのうち、アンナからもらった
プレゼントは
みんなとちょっと違った。





「え、目薬?」





そう、目薬が入ってたの。





でも、この目薬かわいい。





どこで売ってたんだろ。





とりあえず明日から
学校にもってこ!











* ‐‐‐ * ‐‐‐ *





うおー・・・
目がかんそうしてきた。





授業の3時間め、
私はさっそく目薬をさした。





先生はまだ無駄話をしてる。





あれ、、?





そのまは、目をこすった。





昨日あった話だとか
言っている先生の頭の上には、、、





「うそ」の文字が。





え、どうなってんの?













* ‐‐‐ * ‐‐‐ *





「おーい、そのま!
だいじょーぶ?」





あー、またサーブミスだ。
梨里花が心配している。





さっきから目薬のことばかり
考えてるけど、
何となくわかってきた。





・。・ この目薬をさすと、
他人の話が本当かうそか
わかるようになる ・。・。・





ただしこれは一時的なもので、
目薬をさしてから1分くらいしか
効果はもたない。





部活中だし、
私はキャプテンなんだから!
がんばらないと!





もう1回、目薬をさした。





「そのま、今日変だよ?」





リリカの頭上に
“本当”の字が浮かんでて
うれしい。











* ‐‐‐ * ‐‐‐ *





部活終わり、目薬をさす。





私、目がすぐ
かんそうするんだよね。





おさななじみのユアンが
絡んできた。





「今日サーブミス
連発してたじゃん笑笑」





こいつう~!!





「ま、気にしすぎんなよー」





頭の上には“本当”の字。





あれ、心配、してくれてる・・・?





ユアン、やさしいじゃん。





ユアンと別れたあと、
リリカが惜しかったねーと
声をかけてくれる。





今日も副キャプテンであり
心友のリリカに甘えちゃってる。





本当にありがとね!





「元気出して!
私の大好きなそのま、がんばれ~!
私はいっつも応援してるから!」





ゴーンって、
頭をなぐられたみたい。





リリカの頭の上に、
“うそ”って。





心友って思ってたの、
私だけ、





?「・・・なんで、
うそなんかいうの?」





リリカがおどろいてる。





「うそなんて、
うれしくないよ」





気づいたら家に向かって
猛ダッシュしてた。











* ‐‐‐ * ‐‐‐ *





「なんかリリカとあったん?」





授業終わり。





目薬の最後の一滴をさした。





あー、もうなくなっちゃった。





ユアンの上には、“本当”って字。





どきってするから、やめてよ、。
やさしくしないで?





「そのま、最近がんばりすぎ笑、
けっこーみんな心配してるよ?」





「えっ、そうなの?」





そのまは思わず
大きい声を出した。





「だから、たまには
人に頼ってもいいんじゃない?」





ユアン・・・





「俺も心配するし」





・・・えっっ!?





いまユアン、
なんて言った?





ユアン、頭に“本当”って
浮いてるよ!





ドキドキするじゃん。





でも、わたし────・・・!





私は、リリカのところに
向かってた。





「リリカっ!」





リリカがふりむく。





「うそをついたの、
理由があるの?」





私は聞いた。





「えっと・・・そのまさ、
弱音あんま吐かないから心配で。
たまには私を頼ってほしかったの。
ほんと、ごめんね」





私、目薬の力に
頼りすぎてたのかな。





大切なことが
見えなくなってたよね。













* ‐‐‐ * ‐‐‐ *





「ユアン!
さっきはありがと!
仲直りできた!」





私は、ユアンに走り寄った。





そっか、よかったなと、
ユアンは笑顔になった。





「ねえ、一緒に帰ろ」
と、そのまは誘った。





「いーけど、なんで急に?」





私は「んー」って、うなってから





「可能性を、
信じてみることにしたから!」





と答えた。





ユアンは首をかしげてる。





それがおかしくて、
2人は笑いながら並んで帰った。





やっぱり、自分を
信じるのがいちばん、





だよね!







*end*

※掲載されている物語はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。

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