現実でも転生しても大好き/////

CAST松尾そのま

作者：のののい☆

2024.08.18

こんにちは！
私は松尾そのま、
ニコラ学園に通う中学１年生。

突然なんだけど
私には好きな人がいる。
その名は八神遼介。

八神君は、
すごくイケメンで、
入学したときから
注目を浴びていた。

私も八神君を見て
キャーキャー騒いでいる１人に
過ぎないのだけど、、、、、

最近、変な夢を
よく見るようになった。

私は夢の中で、
異世界の貴族の娘になっていて、
その世界で冒険をしている。

その夢の中には
八神君も出てきて、
彼は勇敢な騎士になっているのだ。

「私、八神君が好きすぎて
こんな夢見てるのかな」

自分でもなぜこんな夢を
見ているのかわからず、
思わず自分の気持ちを
ポロリと言った。

しかし、その声は
誰にも届くことなく、
静かに空へ吸い込まれていった。

こんなことを考えるのは
バカバカしい、、、、、

ある日、勉強で疲れて
寝落ちしてしまった夜、
私は再びその夢の世界に
転生してしまった。

目が覚めると、
そこは見知らぬ森の中だった。

私は豪華なドレスを着ていて、
周りには美しい自然が広がっている。

「ここは・・・どこ？
また別の場所だ、、」

とつぶやくと、
後ろから声が聞こえた。

「そのま姫、
大丈夫ですか？」

振り返ると、
そこには八神君がいた。

彼は騎士の鎧を身にまとい、
真剣な表情で私を見つめている。

「八神君!?
なんでまたここに？」

驚きながらも、彼の姿に
少し安心する自分がいた。

「僕も君と同じように
転生してしまったみたいだ。
でも大丈夫、
そのまは僕が守るから」

その言葉に
胸がドキドキした。

八神君は夢の中では
私を守ってくれる存在なんだ。

私たちは一緒に
冒険を続けることになった。

森を抜けたり、
魔物との戦いや
迷宮を抜ける謎解きなど、
困難を乗り越えるたびに
私たちの絆は深まっていった。

ある日、古代の神殿で
重要なアイテムを見つけた。

これを使えば、元の世界に
戻れるかもしれない。

しかし、それを使うには
１つの試練があった。

「そのま、
僕が先に試練を受けるよ。
君を危険な目に遭わせたくない」

「でも、
一緒にここまで来たんだから、
一緒に乗り越えたい」

私は八神くんの手を
握りしめた。

試練を乗り越えた先に
待っていたのは、
私たちが本当に
元の世界に戻りたいのかを問う
最後の選択だった。

ここでの冒険は楽しかったが、
現実の世界にも大切なことがある。

「そのま、君と一緒なら
どちらの世界でも幸せだ」

りょうすけの言葉に
涙があふれた。

「私も同じ気持ちだよ、八神君。
でも、元の世界に戻って、
現実でも一緒に頑張ろう」

私たちはアイテムを使い、
元の世界へと戻った。

＊　‐‐‐　＊　‐‐‐　＊

目を覚ますと、
そこは自分の部屋だった。

隣には、同じく目を覚ました
八神君がいた。

「そのま、おはよう。
夢だったみたいだね」

八神君が微笑んだ。

「うん、でもあの冒険で
確かめた気持ちは本物だよ」

そう言って、
お互いに笑い合った。

「、、、そのま、
お前言ったよな？
私も同じ気持ちだって、
現実世界でも頑張ろうって、、、、
だから、付き合ってください！」

「もちろん！」

現実でもこれからは、
転生した世界のように
一緒に困難を乗り越えていこうと
心に誓った。

＊ＥＮＤ＊