忘れられない青春

CAST松尾そのま

作者：きょんきょん

2024.04.18

私、松尾そのま！

突然ごめんなさい！
私、好きな人がいるんです！

それは・・・
同じクラスのケイタ！
幼稚園時代からの幼馴染！

でも、イケメンで
天才男子だから、
いつも他の女子に
囲まれている。

私にとって
憧れの存在だなーって
思うことにしているんだー。

でも最近、
あきらめきれなくなってきて
告白しようって決めたの！

でも、もう７月。

ニコラ学園はあと３日で
長い夏休みに突入しちゃう。
どうしよう！

ケイタ「そのま、おはよう！」

そのま「おはよう！」

ひとまず挨拶は
明るく！　だよね・・・

まあ部活が一緒だから
夏休みも話そうと思えば話せる！

そうだ！
夏休みが告白のチャンスだ！

キーンコーンカーンコーン
キーンコーンカーンコーン

あんな「また明日！」

そのま「じゃあねー」

この３日間必死で
告白の練習をした。

絶対、私が彼女になる！

＊　‐‐‐　＊　‐‐‐　＊

とうとう、告白当日。

そのま「あーやっと
部活終わったー。
つかれたー」

ケイタ「はいっ！
冷たい麦茶の差し入れ！」

そのま「ありがとう!!」

今がチャンスだ！

そのま「ケイタ、
ちょっときて！」

ケイタ「えっ、なに？」

私はケイタを屋上に
連れ出した。

誰もいない！

そのま「じつは・・・
ケイタのことが
ずーっと好きでした。
付き合ってください」

ケイタ「もちろん！」

そのま「えーっ、うれしい！
夢じゃないよね」

ケイタ「夢じゃないよ！
てゆーか俺、ずっと
アピールしてたんだよ。
気づかなかったの？」

そのま「アピール？」

私は、きょとんとしてしまった。

ケイタ、アピールなんてしてた？

ケイタ「やっぱりそのま、
気づいてなかったか。
俺に気をつかいすぎなんだよ」

ケイタ「でも、そのまのことは
彼女としてあつかうから！」

そのま「うん！」

私は心から
うれし泣きして、
ケイタに抱きついた。

＊おわり＊