クリスマスの物語

CAST松尾 そのま松尾 そのま

作者:ニコラブ

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2023.10.21

そのま「ジングルベール
ジングルベール
鈴が鳴る~」





そのま「あれ?
このタペストリーあったっけ・・・?」





そのま「わぁ~、素敵・・・
こんな世界、
行ってみたいなぁ・・・」





フタバ「そのま!」





タペストリーの絵の中の
女の子が動いた!





夢みたい・・・





フタバ「私がそのまを
タペストリーの絵の中の世界に
連れてってあげる!」





そのま「連れてってくれるの・・・?
そのま、行きたい!」





フタバ「ふふふ、
じゃあ行きましょう!
ウィンガー・ディアム・
レディ・オーサ」
(呪文を唱える)





シャラララン





フタバ「そのま、
目を開けて」





フタバ「そのま、
クリスマスの世界へようこそ!」





そのま「わぁぁ・・・・・・・・・・・・・・」





目の前に一面の銀世界と
街が広がっている。





フタバ「ふふふ、気にいった?
そうだ、まだ名乗ってなかったよね?
私はフタバ。
ゆっくり見てってね」





フタバ「あ・・・そうだ!」





フタバ「そのま、
12時の鐘が鳴り終わると
一生元の世界に戻れなくなるから
気をつけてね!」





そのま「ええ・・・
分かったわ・・・」





ぼ~





フタバ「じゃあ、楽しんでね!」





ヒュン





そのま(あれ・・・?
女の子が消えた?)





そのま「まあ、見ようっと」





そのま「あっ! あそこに
おもちゃ屋さんがある!」





(おもちゃ屋さんに行く)





そのま「このお人形可愛い~/////」





そのま「あ・・・!
あのお人形、
いつもそのまが空想してる
お人形にそっくり!」





(おもちゃ屋さんの
ショーウィンドウを眺める)





(他にも時計屋さんや
洋服屋さん、
ケーキ屋さんなどの
ショーウィンドウを見る)





そのま「あ~、楽しい!
そういえば・・・
さっき女の子が言ってた
12時の鐘・・・
どういう意味だろ?
ん~。まあ、いっか!
せっかく憧れの世界に
来れたんだし!」





(12時の鐘のことを忘れて
また夢中で街を見たり、
雪で雪だるまや雪玉をつくる)





ゴーンゴーンゴーンゴーン





ゴーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン





(12時の鐘が鳴り響き、
鳴り終わる)





フタバ「12時の鐘、
鳴り終わっちゃったわね、
そのま」





フタバ「せっかくご親切に
警告してあげたのにねぇ?」





フタバ「もう一生
元の世界に戻れずに
絵の中に閉じ込められるのよ、
そ・の・ま」





そのま「・・・え?
どういうこと?!」





フタバ「あら、まだ分からない?
私があなたをおびきよせたのよ。
そして、あなたはまんまと
罠に引っかかった」





フタバ「こんなに簡単に
だませるとは
思ってなかったわ」





フタバ「しかも
夢中になりすぎて
12時の鐘に全く
気がつかなかったなんて、
本当に笑えるわ」





そのま「そのま、信じてたのに!
ひどい! ひどいよ!」





フタバ「信じてた、ねえ。
そんな感情、とっくの昔に
忘れちゃったわ」





フタバ「こんなに面白いゲームは
初めてよ。
あなたがこの世界から出られたら
あなたの勝ち、
あなたが出られなかったら
私の勝ちよ。
さあ、楽しいゲームを
始めましょう」





そのま「この世界から出るって、
どうやったら出られるの?!」





フタバ「私が教えるわけないじゃない。
自分で探し出すのよ、自分で」





そのま(どうしよう・・・
どうしよう・・・
どうしよう・・・
私に勝ち目なんかないよ!)





フタバ「困ってるわねえ、そのま?」





フタバ「私があなたを
もっと絶望させてあげる」





フタバ「ポモド・レパロ」
(呪文を唱える)





ミサキ「そのま!」





そのま(・・・え?!
この声・・・ミサキ?!)





ミサキ「そのま!!」





ミサキ「そのま!!!」





ミサキ「そのま、聞こえるか?!」





ミサキ「そのま、
どうせ親は仕事で毎日家にいないし、
周りからは空想家の
変わり者なんて言われるし、
自分は誰からも
必要とされていないなんて
思ってるんだろ?!」





そのま「・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・」





ミサキ「そのま、
そのまを必要としているヤツは
ここにいる!」





そのま「!」





ミサキ「だからそのま、
戻って来いよ!」





そのま(ミサキ、戻りたい。
戻りたいよ。でも・・・)





フタバ「ごちゃごちゃうるさいわね。
ポモドー」





そのま「ねえ!
あなたもひとりぼっちで
さみしかったんでしょ?!」
(泣きながら)





そのま「だからこんなこと
するんでしょ?!」





フタバ「・・・」





そのま「でも、あの優しいフタバちゃんが
本当のフタバちゃんなんだよ!」





そのま「ただ、いつもひとりきりで
さみしくて、
ひねくれちゃっただけ! でしょ?」





そのま「フタバちゃん、これ。
あげる」





フタバ「これは・・・?」





そのま「これは、私の空想ノートだよ。
そのまにはもう
必要ないから、あげる」





そのま「そのま、
元の世界に戻ったら、
頑張ってみる。だからー」





フタバ「・・・そのま、
ごめんなさい。
わたしの負けよ」





フタバ「ウィンガー・ディアム・
レディ・オーサ」





ミサキ「すきだ、そのま」





シャラララン





そのま(戻れた?
・・・ほんとに戻れたの?
・・・ほんとに?!)





ミサキ「そのま!」





(そのまを抱きしめる)





そのま「ミサキ!」





ミサキ「そのま、
どこに行ってたんだよ!」





そのまは、ミサキに
全部話した。





ミサキ「・・・・・・・・・・・・・・・え」





そのま(やっぱり、
信じてもらえないのかな・・・)





ミサキ「・・・そのま、
俺は、信じるよ」





ミサキ「改めまして、好きです」





そのま「そのまも!」





ミサキ「俺の彼女になってください!」





そのま「うんっ!」





フタバ「そのま、ありがとう。
・・・おめでとう」







*end*

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