君とのsweets timeは恋の予感
作者:あんバターねこトースト
昼休み。
この時間をあたしは
待っていた・・・
そのま「・・・お腹・・・
空いたあぁぁぁ!」
ふたば「・・・そんなに?」
そのま「だってこの日を
ずっーと待ってたんだから!
昨日の夜買えたの!
コンビニの新作スイーツ!」
ネットで話題になってて
買えなかったんだよねー。
それが奇跡的に
あったっていう泣
ふたば「おーついに
連日売り切れの
新作スイーツをゲットしたの?」
そのま「そう! ついによ!
さあさあ
新作スイーツちゃんの
登場だよー!!」
そのま「・・・」
ふたば「そのま? どうした?」
そのま「・・・家に忘れた」
ふたば「うわぁー残念だね」
せっくの昼休みが
台なしに・・・
ふたば「ほら、
フルーツサンドあげるから
元気だして」
そのま「ありがとう、女神様」
ふたば「そのまがテンション
下がってるときは
やっぱスイーツだもんね」
ふたばさん?
スイーツさえあれば、
あたしの機嫌を取れると
思ってる?
ふたば「あっそういえばさー、
そのま、部活決めた?
もう中2の6月だけど?」
すっかり忘れてた・・・
そのま「いやー忘れてたわー・・・
ふたばは?」
ふたば「料理部だよ!
おかずも甘い物もつくれるしー」
そのま「えー待って
迷う・・・
そもそも何があったっけ?」
ふたば「そこから!?」
ふたば「んーと、基本的に
運動部と文化部で分かれてて、
そのまは文化部希望でしょ?
文化部だったら、
美術部、茶道部、演劇部、
料理部、吹奏楽部・・・
って感じで、いっぱいあるよ?
で、入ってはいけないワースト1位の
部活がスイーツ部ね」
そのま「え!? スイーツ部良さそう!
なんでワースト1位?」
ふたば「理由は、主に3つ・・・
1つ目は、スイーツをつくるだけだから!」
そのま「え? 食べないの?」
ふたば「2つ目は、部室が不明!
自力で探すしかないから!」
そのま「え? 掲示板とかに
書いてないの?」
ふたば「3つ目は
部長がこわいらしいから!」
そのま「ちなみに
部員と顧問は・・・?」
ふたば「部員は
部長含めて現在2人!
顧問はいない!」
なんか問題多そう、
そしてやばそう・・・
そのま「・・・あたし決めたわ、
スイーツ部に入る!」
ふたば「ちょっ、待って
なんでそうなったの?」
あたしがスイーツ部に
決めた理由・・・それは・・・
そのま「顧問いないから
サボれるし、
スイーツ食べたいから!」
ふたば「あなたはバカなの?」
そのま「はい、バカです」
・*。・ 次の日 ・。*・
ふたばに全力で
やめた方がいいって
言われたけど、
なんとか
入部届を提出・・・
先生からは・・・
先生「えー、スイーツ部に
入るのかー
部室は顧問いないし、
不明だから
部活開始時刻までに
探すのがんばって!」
本当に部室を知らないから
探せと言われるという・・・
部員も少なすぎて
知らないっていう・・・
そんなことあるの?
そのま「そんなこと
言われてもさー
無理でしょ、これ」
あと10分しかないし・・・
全校舎まわったよ?
こんな
見つからないことある?
よし、1回探偵になろう笑
人数少ないから
目立たない場所?
スイーツ部だし、
映えそうなとこがいーけど
学校にそんなところないし・・・
隠し部屋とか?
・・・って、そんなこと
あるわけないしー
そのま「この空き教室の一部が
隠し部屋で、ここが開くとかー」
冗談のつもりで
壁を押した。
キィィ
・・・壁が開いたあぁ!?
そこには、狭いけど
教室のような部屋があった。
そしてショートケーキを
食べる美男と
それを真剣に見る
美女がいた・・・
そのま「え、待って
どーいうこと!?
ここスイーツ部の
部室ですか!?」
美男「あースイーツ部
入部希望者?
ごめんだけど、今は無理」
美男はそう言って
ショートケーキを
ゆっくりと食べる・・・
じゃないよ!
今は無理って
なんでケーキ食べんの?
美男「ごちそうさま。
えーとね、
ちょっとクリームが
甘すぎるかな。
スポンジのパサパサとした
感じはなかったね。
あ、中のいちごを
もうちょっと大きめサイズで
切って入れると
バランスいいかもね。
次もがんばって、しゃのんさん」
しゃのん「・・・ありがとう」
美男は美女、しゃのんさん? に
ケーキの感想を言う・・・
じゃなくて!
あたしのこと忘れてない!?
美男「で、君は・・・だれ?」
そのま「2年C組、そのまです!
スイーツ部の入部希望者です!」
しゃのん「入部希望の動機は?」
そのま「スイーツを
食べたいからです!」
美男「不合格」
しゃのん「合格」
・・・は?
そのま「えーと
どういうことでしょーか?」
美男「1個質問するね、
スイーツはつくる気ある?」
??
今までスイーツを
作るってことは少なくて
食べる専門だったから・・・
いやーでも
作ってみたいような
気もするな~。
そのま「つくってみたいと
思ってます・・・多分(小声)」
美男「合格、ようこそ!
スイーツ部へ!」
しゃのん「私は、しゃのん
よろしくね!」
よかった、
優しい雰囲気・・・
美男「僕はスイーツ部部長ゆあん、
早速だけど明日から
スイーツをつくって
持ってきてね」
前言撤回!!!
そのま「えっーとお、
なんでもいいんですか?」
ゆあん「うん、大丈夫
クッキー以外ならね」
この人・・・悪魔だ・・・
しゃのん「入部記念で、
明日はスイーツ会だからね!」
ゆあん「だからスイーツ
早く作らないとな、
今日は部活終わり!」
ぴゅーん!
なんなんだ
あの人たち・・・?
部活時間5分で
秒で帰っていったけど・・・?
・*。・ My Home ・。*・
なにをつくればいいんだ・・・?
クッキー以外・・・?
よし、カップケーキ作るか!
ガッシャーン、
パリーン
なんか、皿とか分量とか
やっちゃってると思うけど、
うん、
上手くできた!
・*。・ 次の日 ・。*・
ふたば「そのま?
その紙袋に何入ってるの?
すごいやばそうなオーラが・・・」
そのま「あ! これ?
スイーツ部の人に
作ってこいって言われたから
カップケーキ作ったの!」
ふたば「へ、へぇー、すごいねー
部活がんばって~
(いろんな意味で)」
ふたば(あのちょっとグロい
カップケーキを
どうするつもりなの・・・?)
・*。・ 部活動時間 ・。*・
そのま「失礼しまーす・・・」
ゆあん・しゃのん「入部おめでとう~!」
しゃのん「たくさん作ったから
食べてね~」
ゆあん「食べ終わるまで
家に帰さないからねー」
えっ怖
そのま「あ、ありがとうございます?」
しゃのん「ほら、座って食べよ~」
わ、すご・・・
チーズケーキ、カヌレ、
プリン、マカロン・・・
10皿ぐらいのスイーツがある!
そのま「全部先輩たちが
つくったんですか!?」
ゆあん「まあな」
ドキッ
しゃのん「ところでさー
そのまはスイーツ作ってきた?」
そのま「えっ、あっはい!
カップケーキです!」
ゆあん「・・・カップケーキ?」
しゃのん「なんかこう、グロいね」
ゆあん「味は悪くない。
でも、ちょっとまずい。
生地がパサついてる。
見た目がひどいね。
もうちょっと
デコレーションとかした方が
まだましなもの作れるな」
そのま「あ、ありがとうございます・・・?」
結構グサッときたよ!?
これはなに?
褒めているの?
しゃのん「ゆあんも
そのへんにしといてさ、
食べよ~」
そのま「いただきまーす!」
そのま「先輩たちのお菓子
美味しすぎません?」
ゆあん「当たり前だ」
しゃのん「そのまが
下手くそなだけじゃない?」
しゃのん先輩・・・
ストレートに
言わないでください・・・
そのま「じゃあ、また明日~」
ゆあん「・・・」
・*。・ 次の日 ・。*・
ふたば「大丈夫!?
部長になんかされてない!?」
そのま「なにもされてないよ!
それどころか
めちゃくちゃ楽しいよ!?」
ふたば「部長って
どんな感じなの?」
そのま「スイーツのことになると
めっちゃ厳しいけど、
その教えてくれたことが
役に立つし、
スイーツ以外も
優しくてかっこいいと思う!」
ふたば「数日でそんなに・・・
そのま・・・
部長のことが好きなの?」
そのま「え!?
部長のことが好き!?
考えたこともなかった・・・」
たしかにちょっとは
ドキッとか? なるけど・・・
これは、好きなのか・・・?
そのま「好き・・・なのかは
分からないかなー」
ふたば「えっ~教えてよぉ~」
そのま「だーかーらー
知らないって!!」
・*。・ 部活動時間 ・。*・
そのま「失礼しま~す!」
しゃのん「入って、入ってぇ~」
あれ?
しゃのん先輩だけ・・・?
そのま「ゆあん先輩は?」
しゃのん「なんか
あとから来るって~」
ズキッ
そーなんだ・・・
なんか寂しいなー。
しゃのん「・・・そのまさー
ゆあんのこと好き?」
そのま「え!?
多分そうなのかな・・・?」
しゃのん「そっか。
実はさ、
私もゆあんが好き・・・
なんだよね」
そのま「え、そうなんですか!?」
しゃのん「中学2年生のときに
一目惚れでさ。
スイーツ部入って、美味しいって
絶対言わせてやる!
みたいな。
それで告白! って、夢みてた。
でも、この前そのまが来てから、
ゆあんの顔がいつもより、
私と話すよりいきいきとしてて。
きっとゆあんは、そのまのことが
好きなんじゃないのかなーって。
だから・・・告白しな!!
そのま!!」
え!? いろんなことが
頭に入ってきて
整理がつかない。
そのま「えっーとえっーと・・・」
しゃのん「じゃ、がんばって!!」
??
ガチャ
ゆあん「遅れてごめん。
って、しゃのんは?」
そのま「しゃのん先輩は・・・
どっか行きました!」
これ、告白しろって
ことだよねー!?
しゃのん先輩!?
ゆあん「はい、これ」
ふわっといい匂いが
私を包む。
そのま「カップケーキ?」
ゆあん「食べて」
そのま「美味しい・・・」
ただ美味しいだけじゃなくて
ほんのりと甘い感じ・・・
ゆあん「・・・特別な人」
そのま「え?」
ゆあん「カップケーキの意味」
ゆあん「部活での表情とかが
可愛くて・・・好きです。
付き合ってください」
そのま「っはい///」
しゃのん「おめでと~!!」
そのま「しゃのん先輩・・・
ありがとうございます!」
ゆあん「じゃあ明日は
カレカノ誕生会で
スイーツ5個作るか?」
そのま「そんなに
作れないよぉー笑」
しゃのん「じゃあ私が
15個作るね笑」
爆笑
・*。・ 次の日 ・。*・
ふたば「はあ!?
部長と付き合った!?
なにが起きたの!?
そのま~!!」
そのま「内緒~笑」
ふたば「もういい・・・
気になるから
私も入部する!」
そのま「え!?」
ということで
見守り隊という感じで
ふたばがスイーツ部に入部。
笑顔がいっぱいの
スイーツ部になりました/////
・*。・ しゃのんside ・。*・
そのまに
完敗だったなぁ~
新しい恋
見つかるかなぁ~?
クッキーでも食べて
とにかくその出来事は
忘れようっと!
ドンッ
????「ご、ごめん!」
しゃのん「こ、こちらこそ!」
????「なにこれ?
クッキー?」
しゃのん「もしよかったら
どうぞ・・・」
????「うま!!
こんな美味しいの
食べたことない!」
ドキッ
しゃのん「そ、そんなに・・・
ありがとう//」
????「俺、たいよう!
このクッキーもらってい?」
しゃのん「どうぞ~」
たいよう「サンキュー!
クッキー作ったら
またくれない?」
しゃのん「も、もちろん!」
たいよう「じゃあなー」
しゃのん「は、はい!」
いい人いるじゃん/////
―End―
※掲載されている物語はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
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