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地味男×理想

CAST松尾 そのま松尾 そのま

作者:こころん♪

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2026.06.21

────キラキラの高校生活。





イケ男な男子に出あい、恋におち、
そしてつきあう。





それが私、松尾そのまの考えていた
理想の高校生活のモデルコース。





────だったはずなのに。





「・・・なにこれ」





私のクラス────1年B組に入ると、
とんでもない光景が目に飛びこんできた。





地味、地味地味地味地味。





────地味。





まさにこの2文字が似合う
男子どもが座っていた。





「・・・これ、幻覚だよね??」





そう言った私の親友・・・
十文字ひなの。





マンガに描いたような顔で
ボーゼンとしている。





「信じたくないけど、幻覚じゃないよ」





「まじか、最悪だ・・・
キラキラの高校生活を送りたかったのに
高校生活1日目にして
こんな地味男たちしかいないクラスなんて・・・
最悪だ・・・」





なにげに男子どもに
ひどい言葉を言い放っている、ひなの・・・





だけど、それは
こっちが言いたいセリフ。





だって、私が仲のいい女の先輩に





「イケ男めっちゃくちゃいるよーッ!
だから絶対ニコ高来た方がいいって!」





・・・なーんて言われて
猛勉強してニコ高を受験して合格して、
待ちにまったこの日なのに・・・





「地味男しか同クラにいないなんて・・・
マジで冗談抜きで転校したい」





「そのま、それマジで言えてんね。
いっそのこと、ふたりで転校しちゃうw?」





「出来るならしたい。
でも、まだ他クラに
イケ男いるかもしんないしね」





「確かに~」





キーンコーンカーンコーン。





「あ、予鈴だ。
んじゃひなの、また後で」





「はいよ~」





今は出席番号順で
机が並ばれているから
ひなのとは席が遠い。





・・・ヒマだし、隣の人でも見るか。
どーせ地味男だと思うがね。





クルッ





────予想通りの地味男。





ボサボサHAIRに
牛乳瓶の底みたいなメガネ、





第一ボタンでさえも外してないし、
ネクタイもきっちり、





椅子に座ってても分かるくらいの
上げボトム、





何の本か知らないけど
ずっと読んでるし。





これは相当ヤバイ地味男だと
私は見た。





「・・・何か用でもあるんですか?」





────あ、ヤバイ。





観察し過ぎたせいで
見てることに気づかれた・・・





・・・てか、口調が一切砕けてないし・・・





こいつ、本当に私と同じ高1・・・?
もうちょっと砕けててもいいでしょ・・・





「いや、別に何も・・・」





「何もないんだったら
別にいいんですけど、
あんまりジロジロ見ないでくれますか?」





うわ、何こいつ。





地味のくせに図々しいし
何よりもムカツク。





何様のつもりー?





「はっ。別に見てるつもりなんか
これっぽっちもないし、この自意識過剰男」





「・・・それより、あなたのネクタイ
おかしいですね」





「え? ネクタイ・・・?
まぁ確かにそうだけど」





何気に話題変えたし、こいつ・・・
とことんムカツクー!





つか、いきなりなぜに?
・・・って、あれ・・・?





キュッ





な、なんか勝手に
ネクタイ直されてるし・・・!





ちょっ、うわ顔が近いって!!
やめてよーッ!





「・・・はい、出来ました。
ちゃんとした形になりましたよ」





「・・・ぁ、ありがと」





キュン





────え、





何この胸の鼓動・・・





まさかこいつに恋した・・・?
こんな地味男に・・・?





─まさかね。





「・・・あの、まだ名前言ってなかったですよね。
僕の名前は、小澤輝之介と言います。
これからよろしくお願いします」





「・・・私は、松尾そのま。
小澤くんこれからよろしくね」





「あの、“小澤くん”じゃなくて
“輝之介”でいいですから・・・」





「え?
・・・・・・輝之介」





「・・・合格」





ドキン





何なのこいつ・・・





地味男なくせしてドSだし、
図々しいし・・・





それに、名前で呼んだだけで・・・
胸がドキドキしてやぶけそう─────













*...・・・*...・・・*





「────ねぇっ、何の部活見に行く?」





「うーん、分かんない。ひなのは?」





今は放課後、部活見学の時間。





《クラスの男子が駄目なら
部活男子を見に行こう!
先輩の中に絶対にイケ男いると思うし!
・・・いや、いる!!》





・・・と、ひなのの強い押しに負け、
ただ理想のイケ男だけを求めて
部活見学に来たとゆー・・・





とてつもなく不純な動機・・・





「んじゃあ、弓道部に行こっ。
マンガで見て
かっけーと思ったんだよね」





────とゆうひなのの強い希望で
弓道部の所へ・・・





ダンッ





パァンッ





「きゃー!
超かっけー先輩いるじゃん~。
クラスの地味男たちとは大違い~///」





確かにかっこいいな・・・





ひなのの言うとおり
クラスの地味男たちとは、大違いだわ。





「ね、ねっ、今射った先輩
かっこいいと思わない?
その隣にいる先輩も~」





「そだね~」





やっぱりイケ男は、別格だわ。
めっちゃヤバイ、
まさに目の保養だよ・・・





・・・あれ?





なんで・・・
輝之介が弓道部のところに、
しかもなんで弓道着に着替えてんの・・・?





────あぁ、そうか。





今日から体験入部OKだしな・・・
だからか。





それに・・・
眼鏡はずしてるじゃん。





あいつ、あんな顔してたんだ。





・・・・・・って、
私は何を考えてんだ!!!





─────しっかりしろ私。





こんな気もち、ただの気の迷いだ。





私は、地味男なんか
好きなんかじゃない。





・・・イケ男が好きなんだ。





イケ男とつきあって、キラキラの
高校生活を送るはずなんだから・・・





─────なのに。





なんであいつが出てくんの・・・













*...・・・*...・・・*





「おはようございます、そのまさん」





─────────!!!





朝から一番会いたくないやつに
会ってしまった。





まあ教室内だし、会うのは自然・・・か。





・・・無視するのもかわいそうだし。





「・・・おはよ」





ニコッ





キュウン





────ヤバイ





あいつが笑った、





しかも、めっちゃなんか
かわいらしいんですけど・・・





「・・・そういえば、今日の授業
すべてテストらしいですよ」





────は?





何言ってんのいきなり。





「うそ・・・だよね」





「うそなんかじゃないです。
本当です」





「マジかよ!?
私、テストがこの世で
一番嫌いなのに・・・!」





「そのまさん、安心して下さい。
この要点BOOKを見れば
赤点だけは逃れられます」





「マジで!? ありが「そのま!?」





クルッ





あ、ひなのだ・・・





嫌なところ
見られちゃったなあ・・・





「・・・おはよ、ひなの」





「おはよ!
てかてか、なぜにそんな地味男と
しゃべってるの!?
なんか、そのまらしくなーい」





「・・・ちょっと」





「てか、そのまってさ、
イケ男とつきあって
キラキラな高校生活を送るってのが
理想のモデルコースじゃなかったっけ?
そーんな地味男とつきあっても、
キラキラな高校生活送れないよー?」





────そうだった。





私は、イケ男とつきあって
キラキラな高校生活を送るってのが
夢だったんだ。





そうだよ、私にはこんな地味男、
私の人生には関係ないんだ。・・・だから





「・・・そうだよね。
こんなやつとつきあっても
キラキラな高校生活なんか送れないし、
むしろ・・・邪魔だよね」





ガタンッ





「・・・つまり、僕といたら
そのまさんの邪魔・・・ってことですか?」





ドクン





────────輝之介。





「すいません。もう・・・
金輪際、そのまさんの前には
現れませんから・・・」





ダッ





・・・どうしよう、私。





輝之介のこと
傷つけてしまった・・・?





ズキンッ





胸が・・・とてつもなく痛い。





なんで、なんで





たかがそんなことで
胸が痛くなるの・・・?





もしかして私、
輝之介のこと─────





「・・・ひなの!
私ちょっと行ってくるから、
先生には適当に言っておいて!」





ダッ





「え、ちょっとそのま!?」













*...・・・*...・・・*





駄目だ、





ちゃんと、この気もちを
キミに伝えないと。





「────輝之介っ!」





ダッ





逃げられた・・・





でも、





「・・・私から逃げられると思ってんの!?」





がしっ





「そのま・・・さん、
僕は、あなたの邪魔なんですよ?」





「いいからっ・・・
このままで聞いてて」





伝えないとっ・・・





「私さ・・・、最初入学した時は
このクラス最悪だと思ってた。
地味男しかいないし、イケ男いないし・・・
イケ男とつきあって、私はキラキラの
高校生活を送ろうっていうモデルコースを
立ててたくらいだし・・・
でもそんな時に、あんた────
輝之介に出会った」





「・・・・・・・・・」





「最初は、とてつもなくヤバイ
地味男だと思ってた。
だけど、次第に輝之介の中身を
知っていくうちに・・・
輝之介のことが好きになっていた」





いつの間にか・・・
キミのことが好きになっていた。





「地味とか、イケてるとか関係なしに
私は輝之介のことが好きっ・・・!」





もう自分の気もちに
うそはつかない────





ギュッ





輝之介・・・?





「・・・僕は、そのまさんの
邪魔じゃないんですね?」





「そうだよっ・・・
邪魔なんかじゃない・・・
むしろ必要なのっ!」





「・・・うれしいです、
そのまさんに僕のこと好きと
言ってもらえて・・・」





「輝之介・・・」





「そのまさんのことは
一生離しませんからね。
覚悟しといて下さいよ」





「────────うん!」





────イケ男な男子に出あい、
恋におち、そしてつきあう。





それが私の理想の
モデルコースだった。





だけど今私の隣にいるのは────





決してイケ男ではない
地味男の────小澤輝之介。





でも、図々しくて
ドSでやさしくて・・・





そんなカレに
私は一生ついていきます─────







*fin*

この作品は過去に投稿された作品をアレンジしたものです。また、掲載されている物語はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。

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