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お守りって、ホンモノ

CAST松尾 そのま松尾 そのま

作者:madoka

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2026.05.20

Hello!
私、ニコラ学園に通う
高校1年生のソノマ!





みんなからは、ソノマって
呼ばれてるよー!





学級委員もしてるんだ!





?「ソノマ、おはよー!」





ソノマ「あっ、ヒナノ!
おはよー!」





この子は、大親友のヒナノ!





なんでも相談できて
相棒みたいな感じ?





ヒナノも私と同じく
学級委員!





ヒナノ「ねぇねぇ、知ってる?
今日うちらのクラスに
転校生来るんだって!」





ソノマ「えー転校生?
この時期にめずらしいねー。
でも、先生にいろいろ頼まれそうで
やだなー・・・」





ヒナノ「ソノマ、正直すぎ!笑
男の子だったら
やる気になるんじゃない?(ニヤニヤ)」





そのま「私は面食いじゃないんだから!」





もう~・・・
ヒナノはいつも
私をいじってくるなぁ・・・





あ、もちろんヒナノには
ハルトっていう
イケメン彼氏がいます!





私だって
好きな人いるのになぁ・・・





これはヒナノにも
言っていないヒミツ。





だって、恥ずかしいんだもん!





相手だって私のこと
忘れてるかもしれないし・・・





ポケットの中で
ぎゅっとお守りを握った。





・・・これは、私が小学生の頃。





家が隣で、小学校も一緒っていう
いわゆる幼なじみたいな人がいた。





そいつの名前は、イルマ。





まぁ話の流れから
分かるかもしれないけど
私はイルマに恋をしていた。













──────────────
──





小学生6年生の夏・・・





イルマ「おーい、ソノマ!
早く行くぞー!」





ソノマ「ちょ、待ってイルマ!
速いって!
あんた足速いんだから、ゆっくりって
いつも言ってるでしょー?」





イルマ「はは、ごめんごめん」





ソノマ「もう・・・」





このときは
思ってすらいなかった。





学校に着いて、衝撃の事実が
明かされるなんて・・・











・*。・ 朝の会 ・。*・





私はいつも通り
ちょっとぼーっとしながら
先生の話を聞いていた。





そのとき、先生の口から
思いもよらない言葉が出てきたんだ。





先生「イルマくんが転校します」





え・・・転校・・・?





そんなの聞いてない。





先生「イルマくんの希望で
前日まで黙っててほしいって
言われていて・・・
急な発表になってごめんな。
それじゃ、朝の会はこれで終わりだ。
1時間目の準備をしておくんだぞ」





そういって終わった朝の会。





私は信じられない気もちで
いっぱいだった。





ずっと近くにいたのに
教えてもらえなかった。





なんで・・・?





なんでなの・・・?





イルマ「・・・ソノマ」





あぁ・・・なんで今
話しかけてくるの・・・?





今はとても話せる状況
じゃないのに・・・





ソノマ「・・・なに?」





イルマ「転校のこと、
黙っててごめん。
事前に言ってたら
ソノマ絶対、俺がいなくなるまで
俺のこと避けるだろ」





話の途中だったけど、
気がついたら
教室を飛び出していた。





イルマ「おい、ソノマ!」





イルマが呼び止めてきたけど
そんなの知らない。





走って走って・・・





気がついたら
屋上まで来ていた。





堪えきれずに
涙があふれてくる。





ガチャ・・・





屋上のドアが開く。





見なくても分かる。
イルマだ。





イルマ「・・・ソノマ」





ソノマ「なんでっ・・・
なんで教えてくれなかったの・・・?!
直前に知らされるほうが
ダメージ大きいって、分かんないの?!」





イルマ「ごめん・・・
じゃあわかった。
俺が転校するのは
もう決まってることだし
どうしようもできないけど・・・
手、出して」





ソノマ「なんで・・・?」





イルマ「いいから」





有無を言わせない口調に
素直に手を出す。





そこに何かが置かれた。





ソノマ「なに、これ」





イルマ「おまもり。
それ持ってたら
俺のこと忘れないだろ?
おれも同じの持ってるから」





そう言ってポケットから
取り出したのは
私の手に乗っているものと
全く同じもの。





ソノマ「イルマも持ってるんだったら
私のこと忘れないでね?
絶対だよ?」





イルマ「当たり前だろ。
ほら、戻るぞ。
授業始まるし」





ふたりで教室に戻り、
いつも通り授業を受け、
家に帰った。





次の日、学校に行っても
イルマはいなかった。





本当に前日に
知らされたんだ・・・





ショックだった。





お守りを取り出して、眺める。





イルマの手作り。





不器用なくせに
一生懸命作ったのが見て分かる。





ソノマ「イルマの、バカ」













──────────────
──





そうやって月日が過ぎ、
中学に進学して
ヒナノという大親友ができても
このことは一切話さなかった。





告白されることも
少なくなかったけど、
その度に断ってきた。





そう、私の恋は
変わらないままだった。





ヒナノ「ソノマ、どうしたの?
早く行かないと
優等生ソノマさんが遅刻した!
ってなっちゃうよー?」





ソノマ「ごめんごめん!
行こっか!
それにしても転校生ねぇ・・・」





その時は知らなかった。





まさかあの人が
転校してくるなんて・・・











・*。・ 朝礼 ・。*・





先生「みんなおはよう!
今日からこのクラスに
転校生が来たぞ。
イルマ、入ってこい」





え・・・イルマ・・・?





自分の耳を疑った。





きっと同名なだけ・・・
そう思っていたのに。





イルマ「初めまして、イルマです。
よろしくお願いします!」





あの時と変わらない笑顔で
あいさつしてきたイルマ。





うそ・・・
ホンモノ・・・?





先生「席は・・・そうだな、
ソノマの隣が空いてるな」





先生?!





あ、私の席
一番後ろだった・・・





本当にホンモノなら
すぐに話しかけてくるはず・・・





どうする、自分!





イルマ「ソノマ・・・?」





あぁ・・・やっぱり。





声も違うけど、この雰囲気。





幼なじみしかわからない
温かい雰囲気がある。





ソノマ「ほんとにイルマなの・・・?」





イルマ「本当だよ。ほら」





そう言って見せてきたのは
あのお守り。





ソノマ「ホンモノだ・・・」





イルマ「ソノマ。
そのお守りの中、見た?」





ソノマ「中?」





私は、お守りを見た。





よく見たら
開けられるようになっている。





おそるおそる
中のものを見ると・・・





ソノマ「何、この紙」





イルマ「読んでみて」





そこにはこんなことが
書かれていた。





──────────────────────

ソノマへ

転校のこと黙っててごめん。
俺の気もちを書いたから読んでほしい。

俺には好きな人がいるんだ。
そいつは小さい頃からずっと一緒で、
いわゆる幼なじみってやつ。

やさしくて、明るくて、友達思いで
頭もいい完璧な女の子。

誰のことかわかるかな。
今これを読んでる人だよ。

いつこの手紙を読んでるかわからないけど、
次会った時にちゃんと言うから。

それまで待ってて。

──────────────────────





ソノマ「うそ・・・」





イルマ「そこに俺、書いたよね。
次会った時にちゃんと言うって。
だから今言っていい?」





ソノマ「う、うん」





イルマ「ずっとソノマのことが
好きでした。
俺とつきあってください」





ソノマ「私もずっとイルマのことが
好きでした! お願いします!」





神様、お守りって
ホンモノなんだね!







*end*

※掲載されている物語はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。

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