雨色、君色。
作者:かなで
ポツポツと、
静かに地面を打つ雨。
私の、苦手な天気。
「あーぁ・・・
傘持ってきてないよ~」
今日も私は、
大きなため息をついた。
こんにちは、
ニコラ学園に通う
松尾そのまです!
好きなものは
明るいもの。
華やかで、
キラキラしてるもの。
お祭りも、イベントも
大好き!
でも、だからこそ・・・・・・・
雨は苦手なの。
なんかジメジメしてて、
私の気分まで
暗くなっちゃうから。
濡れるのもやだし、
冷たいのも
好きじゃなくて。
「今すぐ晴れたら
いいのになぁ」
私は空を見上げて
ぶつくさと文句を言う。
タイミング見計らって、
走って帰ろう・・・・・
もう!
こんなに
私の気分を下げるのは、
この天気だけだよ。
そんな時。
玄関の扉が
ガラッと開いて、
誰かが飛び出してきた。
「うっわ、
雨降ってたっけ?」
その声に
バッと振り返る。
「・・・・リョウスケ?」
「お、そのまじゃん」
後ろにいたのは
クラスメイトのリョウスケ。
いつも明るくて、
みんなの中心にいる人気者。
「雨宿りしてんの?」
リョウスケは私の隣にくると、
そう聞いてきた。
「うん。
なかなか止みそうに
ないけどね・・・」
雨はだんだんと
激しくなりながら、
降り続いている。
ポツポツと
かすかだった雨音も、
ザーザーと流れるように
耳に響く。
そんな校庭を見つめて、
静かにため息をついた。
ふと、隣のリョウスケが
口を開く。
「そのま、雨嫌いなの?」
「へ?」
予想外の質問に
思わず聞き返してしまう。
雨が嫌いって・・・・・・
そもそも、
この天気が好きな人って
そんなに多くいるのかな。
「うん、苦手。
なんかテンション
下がっちゃうから」
私がそう答えると、
リョウスケは「確かに」
と苦笑した。
「まぁ俺もそれは同じだけど―――――――
けっこうきれいじゃない?
空の涙」
リョウスケは私の方を
一度見て笑うと、
視線を空へと向けた。
「空の、涙・・・・・?」
「うん。雨って、
空が泣いてるみたいでしょ」
リョウスケは、なおも
校庭を見つめて言う。
きれいとは言えない
灰色の空。
降り続くゆううつな雨。
でもこの空と雨は、
リョウスケにとっては
空の流す涙なんだ。
「それ、ステキかも・・・・」
「だろ?」
リョウスケは一段と
明るい笑顔を見せる。
空の涙。
激しくなる雨音なんて、
気にならないくらいに
素敵な響き。
「濡れるとか考えちゃうと、
そりゃゆううつだけどさ。
空の涙なんだろうなって考えたら、
なんかきれいに思えてくるんだよなぁ」
「不思議だよな」
と笑うリョウスケ。
すごい。
そんなふうにも
考えられるんだ・・・
私にとっては
雨の日なんて
ゆううつだったけど、
今は魅力的に思えて
しかたがない。
私も思わず、笑顔になる。
なんだかこの時間が、
急に楽しく思えてきた。
「・・・・・あ。そのま、これ」
ふと、リョウスケが
私に傘を差し出した。
え? それ、
リョウスケの傘だよね?
私がきょとんとした顔を
していると、
「そのま、傘持ってないだろ?」
と、リョウスケは言う。
「うん、でも、それじゃ
リョウスケが濡れちゃうし・・・」
「俺はいいよ。
そのまこそ濡れたら
困るだろ」
私が返そうとした傘を断って、
リョウスケは雨の中に
飛び出した。
雨粒が制服をはじく。
「こういう時間、誰かと過ごすの
久しぶりだったから、楽しかった!
ありがとな」
そう言って手を振ると、
リョウスケは雨の中を
駆けていった。
私は、その姿が見えなくなるまで
彼の傘を手に立ち尽くしていた。
ポツ、ポツ・・・・・
激しかった雨音が、
だんだんと静かになってくる。
お礼、言いそびれちゃった。
でも、不思議なくらい、
素敵な時間だったなぁ。
「・・・・・・・・ありがとう」
小さく、つぶやいた。
*・*・・・*・・・*・*
次の日。
激しい雨もやみ、
今日の空は晴れ晴れとしている。
いつも通りに登校すると、
玄関でばったり
リョウスケに会った。
「あ、そのま。おはよ!」
「おはよう!」
昨日の今日だからか、
リョウスケがキラキラして見える。
なんだか恥ずかしくて、
目が合わせづらい。
「あの、コレ。昨日はありがとう」
そう言って、傘を返した。
昨日、濡れずに済んだから。
雨を好きになるきっかけを
くれたから。
素敵な時間をくれたから。
全てに対しての、ありがとう。
リョウスケは受け取ると、
「全然!」と笑った。
その笑顔が、またまぶしい。
「ごめんね、リョウスケ、
昨日濡れちゃったよね?」
「うん、濡れた」
真顔でそんなことを言うから、
申し訳なさがこみあげてきて
焦ってしまう。
「や、やっぱり・・・・!
ほんとにごめんなさい~! 私・・・」
「冗談だって。
別に俺大丈夫だから、気にすんなよ?」
リョウスケが笑顔を見せる。
でも。
「ハ、ハックション!」
すぐに彼は、
大きなくしゃみをした。
や、やっぱり
風邪ひいてるんじゃないの!?
うわわわわ、
ごめんなさい!!
「リョ、リョウスケ、
それ絶対風邪ひいてるよ!?」
「いや、今のはぐうぜ・・・・」
「ダメ!
悪化したら大変だよ!
私が傘借りちゃったから・・・
ごめんね、
私にできることならなんでもするから、
言って!?」
真剣な口調でそう言うと、
リョウスケは驚いて
目を丸くした。
それから、ふと
何か思いついたように笑う。
「じゃあさ」
「うん」
次の言葉を待つ。
すると、リョウスケの優しい笑顔が、
ちょっぴりイタズラな笑顔に変わった。
「遊びにでも行かない?」
・・・・・・・・・・・・・・・・ハイ?
今、なんて?
「へ?」
今度は、私が驚く番だった。
「どっか遊びに行かない?
・・・そのまといるの
けっこう楽しいからさ」
楽しそうな笑顔を見せて
彼は私の方を見る。
それ、ちょっと理由が
ハチャメチャなんだけど・・・
大体、私が言ったのは
「看病」の話であって、
遊ぶなんて関係ないし・・・・
「だめなの?」
リョウスケの言葉に、
焦ってしまう。
えっと・・・・
「なんでもしてくれるんでしょ、
そのま?」
リョウスケはそう言うと、
小悪魔のような
意地悪な笑顔を見せた。
リョウスケって、
こんな顔する人だっけ・・・?
明るくて爽やかなイメージしか
なかったんだけど・・・・!
って、じゃなくて!
なんでもする――――――――
確かに私、
言っちゃったよね・・・
その発言を、喜ぶべきか悲しむべきか
わからない。
でもなんか、
ワクワクしてる・・・・かも?
「じゃ、じゃあ・・・うん」
控えめにうなずくと、
リョウスケは
「よっしゃ!」と笑った。
キラキラした笑顔が、
瞬時に私の頭に焼きつく。
「じゃあ日曜日、9時に駅で」
リョウスケはそう伝えると、
背を向けて教室へと歩いていく。
よく分からないのに、
ドキドキしてる自分が
一番よくわかんない。
複雑な気持ちを抱えて
私も彼を追いかけた。
*・*・・・*・・・*・*
「それはそのま、デートでしょ」
土曜日。
私の家に遊びに来たくるみが、
あきれた顔でそう口にした。
今、くるみに
リョウスケのことを
相談したばっかり。
相談っていうか・・・・
まあ、何を着ていったらいいのか
わからないだけなんだけど。
「デ、デートって・・・」
「だって2人で遊びに行くって、
それはもうデートだよ?」
寝転がっていたくるみは
素早く起き上がると、
私に人差し指を突きつけた。
「そうとなれば、
とびっきりの勝負服で
行かなきゃでしょ!」
ガラッとクローゼットを開けて、
ああでもないこうでもないと
くるみは悩み始める。
私はそんな光景を
ぼんやりと見つめ、
くるみの言葉を
頭の中で反芻させていた。
デートって、まさか。
リョウスケが私に
そんな感情抱いてるわけない。
私だって・・・・・・・・・・・
“空の涙”って言った時のリョウスケが
すごいなって、素敵だなって思ったけど。
そこに友情以外の感情なんて、
あるわけない。
って、なにこれ。
自分に言い聞かせてるみたい。
これじゃまるで―――――――――――――――
「あっ、そのま、これはどう!?」
くるみに話しかけられて、
私は考えるのを一度やめた。
これ以上考えても、
よく分かんなくなるだけだと
思ったから。
リョウスケに特別な感情なんて、
抱いてない。
それはきっと、私の答え。
*・*・・・*・・・*・*
日曜日。
約束の9時よりちょっと早く、
私は駅に着いた。
くるみと2人で決めた勝負ふ―――――――
ちがうちがう、洋服。
悩んだ末に、お母さんと前買った
いつもはなかなか着ないような
オシャレな服を選んだ。
似合ってるのかな、これ・・・
不安ばかりが頭をよぎる。
その時、肩をポンッとたたかれた。
瞬時に振り向く。
「はよー、そのま!」
後ろにいたのはもちろん、
私服姿のリョウスケ。
制服姿しか見たことなかったから、
なんだかすごく新鮮。
カジュアルでオシャレ、
だけど、くどくない洋服に
センスの良さをすごく感じた。
「おはよ・・・」
思わず小さな声になってしまう。
だけどリョウスケは
その挨拶を聞き逃さずに
笑顔でうなずいた。
「じゃ、行こ」
ぎゅっと手を引っ張られ――――――
てるんじゃなくて、握られてる。
わっ、ちょっと、え・・・・・・!?
なんで手、握られてるの!?
状況が理解できない。
でも、そんな私のことなんて
気にした風もなく、
リョウスケはどんどん歩いていく。
心臓がバクバクとうるさい。
「あ」
ふと、前を進んでいた
リョウスケが振り返った。
「・・・・・なに?」
不思議に思いつつも、
思わず目をそらしてしまう。
するとリョウスケは
私に顔を近づけて、
「いい忘れてた。
・・・・・似合ってんじゃん、そのま」
と笑った。
似合ってる、って・・・・・・・?
もしかして、この洋服のこと?
混乱する私をよそに、
リョウスケはまたくるりと
前を向いて歩きだす。
だめだ。
私、絶対顔赤くなってる。
不意打ちであんなこと言われたら、
ドキッとするにきまってるよ。
その一言が嬉しくて、
心はどこかウキウキしてる。
握られた手が
熱を持ったように熱いの、
バレてないかな。
顔が真っ赤になってること、
気づいてないかな。
どうか、気づかないで。
心の中でそっとつぶやいた。
いつも見ている街。
風景。
お店。
だけど、隣にリョウスケがいるだけで
キラキラして見える。
なにもかもが全部、新鮮な感じ。
他愛ない話をしながら
ショッピングしたり、
通りを歩いたり。
なんだかすごく楽しくて、
私ってば1人で舞い上がってる。
勘違いしちゃダメだって
分かってるのに、
どう自分に言い聞かせても
心が先走る。
リョウスケと一緒にいると、
ワクワクしてくるんだもん。
ふと時計を見ると
針が12時を差していて、
私達はお昼を取る事にした。
近くのレストランに入って、
奥の席に座る。
メニューを見て、
「何にする?」
なんて話していた時。
「あれ?
リョウちゃんじゃん~。
何やってんの?」
知らない人の声がした。
ぱっと振り向くと、
1人の女の子が
笑顔でリョウスケに手を振りながら、
テーブルの近くに駆け寄ってくる。
・・・誰?
「・・・ゆの?」
リョウスケが、驚いたように言う。
オシャレな洋服を身につけて、
キラキラとしたオーラをまとったその子は、
また笑顔を見せる。
「そうだよ!
てか、ほんと久しぶりじゃない?
最近リョウちゃん
連絡くれないんだもん!」
リョウスケが「ああ・・・」
と苦笑して、私の方を向いた。
「そのま、こいつ
俺の小学時代の友達、泉ゆの」
「そのまちゃん?
はじめまして~、ゆのです!」
一瞬、笑顔でお辞儀する
ゆのちゃんの顔が、
少し不満げに歪んだように見えた。
気のせいだよね??
そう言い聞かせ、
私も急いで返事する。
「は、はじめまして。
松尾そのまです」
ゆのちゃんは、ニコッと笑ってから
またリョウスケの方を向き直す。
「なつかしー!
最後会ったのいつだっけ?
ね、リョウちゃん?」
私の耳に響く「リョウちゃん」
という言葉。
ゆのちゃんがそういうたび、
胸がズキンと痛む。
2人だけの秘密を
見せつけられているようで、
すごくいづらい。
「さあな。忘れたわ」
リョウスケは
かすかに笑って答えた。
「もう~、久しぶりなのに冷たい~!」
ゆのちゃんはそう言って
ふざけたように頬を膨らませる。
そんな動作さえも
すごく可愛くて女の子らしい。
その時、ピリリリリ・・・
という電子音が流れた。
「あ、俺だ。
ちょっと待ってて」
携帯電話を手にして
リョウスケが席を離れ、
私とゆのちゃんだけが、
テーブルに残された。
「あ、えっと・・・」
どうしよう。
何を話せばいいのかな。
私が困っていると、
ゆのちゃんが口を開いた。
「ねえ、そのまちゃんは
リョウちゃんと
付き合ってるの?」
優しい笑みを見せ、
そう聞いてくる。
私と、リョウスケが?
まさか。
「ううん、まさか!
付き合ってないけど・・・」
「そっかぁ・・・
じゃあ、そのまちゃんは
リョウちゃんが好きなの?」
予想外の質問に驚いて、
私は飲みかけていた水に
むせてしまった。
今、なんて?!
「えっと、それはどういう・・・」
「ん? 違うの?」
ゆのちゃんが
不思議そうに聞いてくる。
私が、リョウスケを・・・?
そんなわけ、と言いかけて
押しとどまった。
私、否定できないかもしれない・・・・
だって、リョウスケと
どこかへ行けるってだけで
ものすごく舞い上がってた。
今日だって、1日
すごくすごく幸せだった。
それは、隣のいるのが
リョウスケだったから・・・
なのかもしれない。
訳も分からず悩む私に、
ゆのちゃんがニコッと笑いかける。
「まぁ仮にそうだとしても・・・
ゆのから見たら、絶対に
そのまちゃんの片想いだと
思うけどなあ」
え?
心臓が凍りついたように冷たい。
どういうこと?
「リョウちゃんは小さい頃から、
女の子に対してはみんな優しいよ?
だから勘違いしちゃう子も
多いんだよね~」
ゆのちゃんは、わざとらしく
浮かべた笑みで私を見つめた。
口元は笑っているけど、
目は完全に笑っていない。
「でも、ゆのはリョウちゃんとの
付き合いも長いし、
一番リョウちゃんのこと理解してるから
気が合うんだよね~!
・・・・・・少なくとも、
そのまちゃんよりはね?」
私は何も言えなかった。
ゆのちゃんの言葉が全部、
深く胸に突き刺さる。
気にしちゃダメって、
わかってる。
そう思うのに・・・
冗談でも、辛かった。
私、どうしたらいいのかな・・・・・・
*・*・・・*・・・*・*
数日後の放課後。
帰ろうとする私を
待ち受けていたのは、
激しく地面に降り注ぐ雨だった。
傘、忘れてきちゃった。
ため息をつこうとして、
ハッと思い当たる。
「空の、涙・・・・・」
小さくつぶやいた。
リョウスケが
きれいだという景色。
リョウスケが私に
笑いかけてくれた日の天気。
空の流す美しい涙。
とたんに、リョウスケの顔が
思い浮かんだ。
会いたいな。
また一緒に
この景色を見たい。
また2人で
どこか出掛けたい。
今度は―――――――――
好きって言いたい。
本当は、心の中でわかってた。
2人で空の涙を見た
あの日からずっと、
私はリョウスケに
惹かれていたんだ。
急いで、走り出した。
降りしきる雨の中、
傘もささずに。
突拍子もない行動に、
自分でも驚いてる。
でも、会いたいって思ったから。
私が今一番、気持ちを伝えたい人だから。
制服が濡れるのなんて
気にならなかった。
ただ、走るだけ。
角を曲がって少し経ったときに、
よく知っている後姿が目に入った。
・・・・・・・・リョウスケだ。
一瞬立ち止まる。
でも覚悟を決めて、走り出した。
雨の降る街に響く、バシャバシャという
足音に気づいて、
リョウスケが振り向いた。
目を丸くして
私を見つめている。
「えっ、そのま・・・・
なん・・・」
まだリョウスケが
言葉を言い終わらないうちに、
私はその背中に抱きついた。
心臓が、うるさいくらいに波打つ。
言おう。
気持ちを伝えよう。
今じゃなきゃ、
言えない気がするから。
「あのねっ、リョウスケ、
私・・・・」
「あっ、リョウちゃん!!」
私の言葉を、誰かがさえぎる。
―――――――ゆのちゃんだった。
彼女は下校途中のようで、
リョウスケを見つけて
小走りでやってくる。
驚きで足が震えて、
リョウスケに回した腕を
ほどいてしまう。
「また会ったねー!
もうリョウちゃんとゆの
運命かも!? なんてねー!」
なん、で、ゆのちゃんが
ここにきちゃうの?
ダメだ。
うまく声が出ない。
寒さじゃなくて、
もっと違う何かで
声が出ない。
でもそんな私を、
察してくれたのは
リョウスケだった。
「・・・・ごめん、ゆの。
俺、そのまと話したいことあるから」
走りだしたリョウスケに
手を引っ張られる。
ゆのちゃんは
あっけにとられた様子で
こっちを見つめていた。
当の私も、
よくわからないままで。
*・*・・・*・・・*・*
小さな公園に着くまで
ただずっと
手を引っ張られていた。
公園のベンチに座ると、
リョウスケが持っていた傘を
私にさす。
「・・・そのま、風邪引くぞ?」
困ったように私を見つめて
笑うリョウスケ。
自分も濡れてしまっているのに、
そんな優しさに
思わず笑顔がこぼれた。
すうっと
大きく息を吸う。
気持ちを伝えたい。
「あのね、リョウスケ。
実はわた・・・・んんっ!?」
リョウスケが私の口をおさえて、
言葉をさえぎった。
なに?
どういうこと??
「待って。
俺から先に・・・・
言いたいことある」
そう言ってリョウスケは
手を離すと、
私の方に向き直った。
目が合って、
思わずそらしそうになるのを
こらえる。
「俺・・・・・・好きだよ。
そのまのこと」
リョウスケの口から発せられた言葉に
私は耳を疑った。
好き?
誰が? 誰を?
どういう、こと・・・・?
「2人で話した雨の日にさ。
そのまの笑った顔に、
一目惚れしたんだ。
こんなに楽しそうに笑う子って
いいなあって。
ホント、一瞬で」
リョウスケは照れたように
笑いながら、そう言った。
リョウスケが、私を・・・・・?
これ、ほんとに現実?
そう聞きたくなってしまうくらい、
信じられない。
だって、私が言おうとしたことを
リョウスケが言ってるってことは・・・・
両想い、なの?
「・・・・だから・・・
俺と付き合ってください」
リョウスケはそう言い、
ひまわりのように明るい笑顔を見せた。
あの雨の日、私に見せてくれた
笑顔と同じ。
訳も分からずうれしくなって、
静かに口を開いた。
「私がさっき言おうとしたこと――――――
今リョウスケが言ったのと同じだよ」
リョウスケをしっかり見て、
そう言った。
心臓がまた、ばくばくと鼓動を速める。
でも。
不安じゃなくて、幸せ。
リョウスケは私の言葉に
驚いたように目を見開いた。
私はつづけて言う。
「だから・・・・
私もリョウスケの彼女になりたい、って・・・
ことです・・・」
自分で言ったのに
恥ずかしさで顔が赤くなる。
その言葉を聞いて、
リョウスケは手で顔を隠し、
かすかに笑いながらいった。
「やべ、幸せ・・・・」
そんなの、私のセリフだよ。
クスッと笑った。
だって――――――――――
隣で笑うリョウスケを見るだけで、
私は幸せな気持ちで
いっぱいなんだから。
空は、そんな私達を見守るように
涙を流し続けている。
「きれいだね――――――空の涙」
「・・・・・・・あぁ」
きっともうすぐ、虹があらわれる。
☆END☆
この作品は過去に投稿された作品をアレンジしたものです。また、掲載されている物語はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
松尾 そのま

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- 2024.09.21松尾、可愛いくなりたい!作者:ことらぶ
- 2024.09.15バスケが導いたアオハル作者:めろん
- 2024.09.14ウソの恋、ホントの恋 ~星と花と友情と~作者:きょんきょん
- 2024.09.12推しと私が・・・作者:チョコ8
- 2024.09.10推し=彼氏作者:グリーンアップル
- 2024.09.08憧れたキミから作者:はなたば大好きのんのん
- 2024.09.03思った以上に恋してる作者:めめちゃん/////
- 2024.09.01知りたい恋作者:ことらぶ
- 2024.08.21青と恋作者:きょんきょん
- 2024.08.20夏休み、たった30分の再会で作者:朧月夜
- 2024.08.18現実でも転生しても大好き/////作者:のののい☆
- 2024.08.16恋が叶った図書室作者:そのまちゃん大好き女子ちゃん
- 2024.08.08相合傘じゃなくて愛愛傘!作者:芹澤ちゃちゃ
- 2024.08.05夏のビーチで告白大作戦!?作者:かりんとう
- 2024.08.03Three years love Story作者:にこらぶ
- 2024.07.21親友から恋人に?!作者:にこらぶ
- 2024.07.16生意気後輩!!作者:み~
- 2024.07.13いるまくんと恋の病作者:ニコちゃん
- 2024.07.08最高の梅雨作者:カピパラ
- 2024.07.06最後の1ピースをはめた時作者:きょんきょん
- 2024.07.05夏休みの素敵な恋作者:えだまめ
- 2024.06.29転生したら恋で忙しかった件。作者:あんバターねこトースト
- 2024.06.26大切な人との約束の恋作者:韓国女子
- 2024.06.24後輩との恋作者:ニコラモデルになりたい
- 2024.06.22恋の応援団作者:陽キャ女子
- 2024.06.14図書室は運命の場所作者:sw
- 2024.06.09秘密の恋愛/////作者:ももえ
- 2024.05.23彗星のような彼作者:くりくり
- 2024.05.21失恋は両思いの始まり!作者:きょんきょん
- 2024.05.18先輩恐怖症は恋叶わず・・・!?作者:あんバターねこトースト
- 2024.05.12君との借り物作者:☆みぃたお☆
- 2024.05.05最悪が最高になる瞬間・・・作者:だっふぃー*
- 2024.04.18忘れられない青春作者:きょんきょん
- 2024.04.10幼馴染と・・・作者:チョコ
- 2024.04.06こんな恋もあり・・・!作者:まりりん
- 2024.04.01夏に芽吹く私たち作者:くりくり
- 2024.03.30恋の警察官 VS 恋心の怪盗作者:まこるん
- 2024.02.25赤と青の魔法の書作者:m
- 2024.02.24恋に不器用な2人作者:りんりん
- 2024.02.19いつでも、どこでも作者:やのの
- 2024.02.17悪くないじゃん作者:ほの
- 2024.02.15陸上部初の恋はどこから?作者:uki
- 2024.02.11クラスLINEで見つけた、、、作者:めめなちゃん
- 2024.02.04スマホから始まる恋・・・作者:まりりん
- 2024.02.02恋はスマホから作者:やの@そのまちゃんラブ
- 2024.01.29スマホから始まる恋/////作者:カイラちゃん推し/////
- 2024.01.14私に恋した1週間作者:くりくり
- 2023.12.30この恋が実るまで私はあなたのそばにいたい作者:くりくり
- 2023.12.26私好みの男子作者:カボチャプリン
- 2023.12.24まさかのクリスマス・・・!作者:まりりん
- 2023.12.12見失わない心は作者:やのまいも
- 2023.12.03沖縄の海での告白作者:ニコラモデルになりたい!
- 2023.11.13彼女っぽい人・・・? 本当の意味とは・・・?作者:あかりニコラLove
- 2023.10.22友達は恋替え、私は席替え作者:あんバターねこトースト
- 2023.10.21クリスマスの物語作者:ニコラブ
- 2023.10.17ミスコンで恋が実る?!作者:ひとこ
- 2023.10.11運命の再会作者:あおちゃん



























白尾 留菜
十文字 陽菜
梨里花
稲垣 来泉
崎浜 梨瑚
中瀬 梨里
葉山 若奈
泉 有乃
相沢 伊吹
大月 美空
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常盤 真海
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