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これは恋ですか?

CAST松尾 そのま松尾 そのま

作者:べりぃ

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2026.04.29

リヒト「そのまー! 遅い!」





そのま「ひとりで行ってよ!
ひとりで行くのが
怖いんですかぁ~?」





リヒト「はぁ? おまえこそ
寝ぐせすげーぞ!
女子力ゼロww」





そのま「なぁ・・・っ!」





紹介がおくれました!





私、松尾そのまっていいます!





んで、このうるさいのが
川上リヒト。





私の幼なじみ。





そのま「あ~~もう、先行くよ!」





リヒト「ちょ・・・、待てよ~」





わかな「いやぁ~、仲よいですねぇ~」





この子は、葉山わかな。
私の親友です。





わかな「もぉ、つきあっちゃいなよぉ。
毎日一緒に登校してんのに」





そのま「リヒト?
いやないないww
それに、私は安藤先輩に
恋してるもん。
今日も放課後に部活、
見に行かなきゃ」





わかな「う~ん・・・
それは、恋ってゆーより
憧れじゃない?」





憧れ・・・?





じゃあ恋って、
なんなんだろ?















・*。・ 放課後 ・。*・





そのま「はぁ、やっぱ
安藤先輩、かっこいい・・・」





リヒト「お前さぁ、よくこりずに
毎日見に来れるよな」





そのま「えっ・・・!
なんで、リヒトがいんの?!」





リヒト「俺も、サッカー部だからだよ。
イルマ先輩ばっか見てて、
分かんなかったんだろ」





そのま「な、な、な、
なんで分かったの!?」





リヒト「お前のこと見ると、
必ずイルマ先輩のこと見てるし」





そのま「うぅ~~///
ばれてたの・・・?
じゃ、じゃあさ、
安藤先輩と私がこう・・・
いい感じになれるように
協力してくれない?」





リヒト「は? なんで俺が
そんなめんどいことを・・・」





そのま「お願いっ! このとーり!
なんでもお願い聞くからさ、ね?」





リヒト「ふ~ん、なんでもか・・・
よし、分かった!」





そのま「やったぁ!
ありがと、リヒト!」





リヒト「じゃ、何おごってもらおうかな」





そのま「高すぎんのは、ダメだよ?」















・*。・ リヒトside ・。*・





そのま「安藤先輩とうまく行くように
協力して!」





は・・・?
出来るわけないだろ。





俺は、そのまが好きなのに・・・





そのま「お願いっ!
なんでもするから!」





だめだな。





やっぱそのまには、勝てない。





リヒト「ふ~ん、なんでもか・・・
よし、分かった!」





そのま「やったぁ!」





やるからには、
必ず幸せになってもらうから――――。















・*。・ そのまside ・。*・





やったぁ・・・!





思いがけず、チャンスが
めぐってきちゃった・・・!





あぁ!
リヒトにおごるの、忘れてたッ。















・*。・ 夕方 ・。*・





リヒト「そのま~~!
イルマ先輩と、
しゃべれるようになったぞ」





そのま「えっ、もぉ!?」





リヒト「うん。今日、俺に
差し入れ持ってくるって設定で
部室来て!
そしたら俺が、
ふたりがしゃべれるように
うながすからさ」





そのま「やったぁ!
差し入れ、気合入れなきゃ!
ありがとね」





よぉ~し、がんばるぞ~。















・*。・ 放課後 ・。*・





わかな「今日も練習、見に行くの?」





そのま「うんっ!
しかも今日は、リヒトのおかげで
安藤先輩としゃべれることになったんだよ~」





わかな「リヒトに
協力してもらってるの?」





そのま「そうだけど?」





わかな「うわぁ・・・
リヒト、かわいそう・・・」





そのま「ん? どうかした?」





わかな「いや、何もない。
けど・・・リヒトのことも、
ちゃんと見てね?」





そのま「?
毎日見てるけど?」





わかな「いやまぁ、
そうなんだけどさ・・・」





そのま「あ!
もぉ練習はじまってる!
じゃ、行くね」















・*。・ グラウンド ・。*・





そのま「リヒトーー! 来たよ!」





リヒト「そのまーー、こっち!」





イルマ「お、リヒトの彼女?」





リヒト&そのま「かのっ・・・///
違いますっ!」





イルマ「なんだ。名前は?」





そのま「えっと、
松尾そのまです!」





イルマ「そのまちゃんか。
よろしくね」





そのま「・・・っ///
あ、あの差し入れ
持ってきたんですが」





イルマ「おお!
はちみつレモン!
女子だね~」





リヒト「お前、こんなん
作れるっけ?」





そのま「作れますぅ~!
おかし作り得意ですぅ~!
ぜんっぜん安藤先輩と
反応ちがうっ」





リヒト「でも、結構うまい」





なにそれ・・・
なんか、調子くるう・・・





『それって、恋じゃなくて
憧れじゃない?』





『リヒトのことも
ちゃんと見てね?』





あぁもう!





こんなときに、
わかなの言葉
思い出しちゃう!





そのま「じゃ、じゃあ私、
行きますね!
失礼しました!」





これ以上、リヒトの顔
見れないッ。





イルマ「あ!
そっちには・・・」





リヒト「あぶない!!!」





ガシャーン!!





そのま「な、何・・・?」





え・・・何これ・・・
鉄のバット・・・?





ってことは・・・・
リヒトが・・・





そのま「リヒト!
ごめんね、ごめんね。
だいじょうぶ!?」





リヒト「そのまこそ・・・
だいじょうぶ?」





そのま「私は、だいじょうぶだよっ・・・!
私より、自分の心配してよ・・・」





リヒト「そのまが無事なら、よかった」





こんな時に、笑わないでよ。





涙が止まらなくなるから。















・*。・ 保健室 ・。*・





私をかばって
リヒトは大けがをした。





私なんかのために・・・





リヒト「そのま」





そのま「リ、リヒト。
起きちゃだめだよ」





リヒト「じゃあ、そのま、
こっち来て」





そのま「何?」





リヒトは、私の手の甲に
バンソーコーをはった。





リヒト「ここ、ケガしてたからさ。
それだけ」





そしてまた、
反対方向を向いて寝た。





わかな「そのま! リヒト、
ケガしたって聞いたけど・・・
だいじょうぶ?」





そのま「うん・・・
私をかばって・・・
全治3週間・・・
・・・・・・っ」





わかな「そのま、泣いてるの?」





そのま「・・・・」





わかな「・・・分かった。
私、部活抜け出してきてるから、行くね」





そのま「うん。じゃあね・・・」





わかな(やっと自分の気もちに
気づいたか)





ガラッ。





イルマ「そのまちゃん、
リヒト、だいじょうぶ?」





そのま「あ・・・やっぱり、
だいじょうぶとは
言えないみたいで・・・」





イルマ「そっか。ちょっと
ふたりにしてくれない?」





そのま「はい。
・・・分かりました」















・*。・ リヒトside ・。*・





そのまが無事でよかった。





この体じゃ、しばらく協力
できないけど・・・





イルマ「だいじょうぶか?」





リヒト「あ、はい」





イルマ「よかった。
で、こんな時に悪いんだけど、
俺さ・・・、
そのまちゃんに告ろうと思う」





え・・・





リヒト「・・・なんでそれを
俺に言うんですか・・・?」





イルマ「いや、お前幼なじみだし。
そのまちゃんのこと
どう思ってるか気になって。
・・・そのまちゃんのこと、好き?
女子として、な」





「いいえ」って言えばいいのに
声が出ない。





理由は、自分でもわかってる。





こんなに早く、この時が来るとは
思ってなかったから。





こんなにも、そのまが好きだと
気づいてなかったから。





そのまが俺のために
泣いてくれた時も、
すごくうれしかった。





そのま、ごめん。





やっぱり応援できない。





リヒト「・・・はい。好きです」





イルマ「そっか。じゃ、行くわ」





リヒト「・・・ありがとうございました」





イルマ「あ、言っとくけど俺、
あきらめたわけじゃないから」





そのま、これから困らせることが
たくさんあるかもしれない。





いつもみたいに
しゃべれなくなるかもしれない。





でも・・・、
それでも俺は、
そのまが好きなんだ。















・*。・ そのまside ・。*・





やっと分かった、
自分の気もち。





リヒトが、好き。
大好き。





関係が崩れてもいい。





リヒトに告りたい―――――――。





イルマ「話、終わった。
俺もう行くね」





そのま「あ・・・はい」





そのま「リヒト・・・」





告るの、今しかないよね・・・





そのま「あっ、あの、リヒト・・・」





リヒト「そのま、協力の『お礼』、
今使ってもいい?」





そのま「え・・・、あ、うん。いいよ」





リヒト「俺の恋が、
うまくいくようにしてほしい」





そのま「リヒト・・・
好きな人・・・いる・・・の?」





リヒト「うん」





好きな人、いるんだ・・・・





そうだよね。





好きな人ぐらい、
リヒトにもいるよね。





そのま「・・・・っ」





リヒト「そのま?」





ダメだ。涙が出ちゃう。





気づいたら私は、
走り出していた。





リヒトが私をかばったのも、





手の傷に気づいてくれたのも、





私が『特別』だからじゃ
なかったんだ。















・*。・ 1か月後 ・。*・





あの日からリヒトとは
会っていないし、
しゃべってない。





朝は早く出て、





学校ではリヒトを
見つけないように、
目を伏せて歩いてる。





・・・もうケガは治ったかな。





心配。





だけど、今、会うのはつらすぎる。





イルマ「そのまちゃん、ちょっといい?」





そのま「はい?」















・*。・ 体育館 ・。*・





そのま「どうかしました?」





イルマ「突然で悪いんだけど、
君のことが好きなんだ。
つきあってくれない?」





よく考えれば、すごいこと。





安藤先輩は、学校の女子人気NO.1。





でも私は、リヒトが――――――。





「俺の恋が
うまくいくようにしてほしい」





そうだ、リヒトには
好きな人がいるんだった。





応援するには、まず私が
リヒトをあきらめなきゃ。





リヒトに幸せに
なってもらいたいから。





そのま「はい。
よろしくお願いします・・・」















・*。・ リヒトside ・。*・





あの日から、そのまはずっと
俺のことを避けている。





朝迎えに行ってもいないし、





うつむいて歩いてるし。





今日も朝から見ていない。





どこ行ったんだ、あいつ・・・





ピコン♪





ん?
イルマ先輩から?





―――――――――――
そのまちゃんに告って、
OKもらった。
       イルマ
―――――――――――





え・・・・





じゃあ、もう俺に
勝ち目はない・・・?





でも、これごときで
あきらめがつくほど、





そのまへの「好き」は
小さくない。





ダメかどうかなんて、
やってからじゃないと、
分からない。















・*。・ そのまside ・。*・





これで、よかったんだよね・・・





これで―――――。





リヒト「そのま!」





そのま「リ・・・リヒト!?」





リヒト「なんで逃げるんだよっ!」





私の手首をつかんだ
リヒトの手の力は、
予想以上に強かった。





そのま「何!? 用があるなら
早く話して!!」





リヒト「分かった。
じゃあ、早くする」





心臓が苦しい。





ヤダ、聞きたくない――――。





リヒト「そのまが好きだ。
ずっと、ずっと前から大好き」





そのま「だ、だって、
好きな人いるんじゃ・・・」





リヒト「だから!
その好きな人が、お前だって
言ってんじゃん」





涙がこぼれる。





私だって、リヒトが好き。
大好き。





でも、安藤先輩と
ついさっき、
つきあったばっかり・・・





そのま「遅いよ・・・・
バカ・・・っ」





リヒト「なんで泣くの?
・・・・イルマ先輩に
告られたから?」





私はうなずく。





リヒト「・・・それは、うれし涙?」





精一杯、首を横にふった。





リヒト「イルマ先輩が好き?
俺が好き?」





そのま「そんなの・・・リヒトに
決まってるじゃない・・・っ」





リヒト「・・・分かった。
ちょっとまって」





リヒトはスマホを取りだし
電話をかけ始めた。





そのま「・・・だれにかけてるの?」





リヒト「イルマ先輩」





えぇ!
ちょっ・・・えぇ!?





リヒト「もしもし。
いきなりで悪いんですけど、
そのまとつきあうことになりました」





待って、いきなり過ぎるでしょ!





リヒト「『そのまに代わって』、だって」





そのま「え、でも・・・」





リヒト「どうしても、だって」





そのま「うぅ・・・分かった。かして」





イルマ「そのまちゃん?」





そのま「あの、本当に
申し訳ありません・・・」





イルマ「やめてよ~。
謝られると、逆にきついから。
それにそのまちゃんが、
リヒトのこと好きだってこと、
気づいてたし」





そのま「え・・・」





イルマ「分かりやすいからねw
でも、告白して
『はい』って言ってくれたのは
ホントうれしかった。
何しろ、初めて一目ぼれした
女の子だからね」





そのま「・・・はい、
ありがとうございます」





リヒト「どうだった?」





そのま「どうって・・・
なんか、うれしかった」





リヒト「そっか。それよりさ、
ちゃんとそのまから
好きって聞いてないんだけど。
言ってよ、好きって」





そのま「~~~っ///
もぉ・・・
リヒト、大好き!!」





私は、初めて知った。





恋というものを





片想いのツラさを。





そして、両想いのうれしさを。







*END*

この作品は過去に投稿された作品をアレンジしたものです。また、掲載されている物語はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。

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