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側にいて

CAST松尾 そのま松尾 そのま

作者:ホワイトハニー

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2026.05.04

そのま「わー、花火だ!!
お母さん、花火だよ!!」





そう、私はずっと前から
花火が好き。





今年の夏休みから、最高のイベントにも
なったから・・・





こんにちは、松尾そのまです。





毎年毎年やってくる
花火大会が、大好きです!





笑われるほどにね。





???「そーのま! 今年も
花火大会行くよな?」





そのま「もっちろん!!
すごく楽しみだよ」





この、話しかけてきてくれた人は
今井ハルト。





生まれた時から家が隣で、





幼なじみ兼、大好きな人。





ハルト「今週の日曜日に
ニコニコ海岸で
花火大会があるんだ。
一緒に行こうぜ」





そのま「ほんと!?
ちょうど空いている・・・」





そのとき、私を
押しのけるようにして
会話に入ってきた子。





名前は、りりか。





まあ、いわゆるぶりっ子だね!





りりか「えぇー、ハルト君
花火大会行くの?
りりかも行くから、ふたりで行こぉ!!
18時にニコラ駅で、
待ち合わせね」





りりかと、目が合った。





バカにしたような
笑いをされちゃったら怒る!!





・・・けど、ハルトがいるもん。
怒れない。





ハルトの返事も聞かずに
行っちゃった。





ハルト「そのま・・・」





そのま「私は友達と行くよ!!
ふたりで行ってきな」





ハルト「あ、ちょ・・・」





ごめん、なんで
素直になれないのかな。





泣きそうになったから、
立ち去っちゃった。





でも、りりかはかわいいし、
頭も良いし、スポーツ万能。





ハルトだってそうだ。





それにくらべて私は、
どれも平均。





りりかとがお似合いだよね。





???「そのま、どうしたの?」





私の親友の稲垣くるみ。





私の恋を知っている
唯一の友達。





事情を話すと・・・





くるみ「そっかぁ、でも
うちらだって行くから
会えるかもしれないじゃん!!
花火大会は、うちと行こ」





そのま「ありがとぉ~、くるみ!!
大好き!!」





でも、それから
ハルトが話しかけてきても
無視しちゃって・・・





とうとうハルトも
話しかけてこなくなっちゃった。















*....*....*....*





そして、日曜日。





そのま「お母さん、浴衣どこー?」





くるみとだから、
おしゃれする必要はない。





でも、ハルトに
会えるかもって希望を
少しでも持ちたい。





そのま「わわっ、もうこんな時間!?
それじゃあ、行って来まーす!!」















・*。・ ニコラ駅 ・。*・





くるみ「そのま!! ここ、ここ」





そのま「お待たせ―。
浴衣着てたら、
遅くなっちゃって・・・
ごめんね!」





くるみ「いいって、いいって。
早くいこ!!」















・*。・ ニコニコ海岸 ・。*・





わー、すごい人。





どこで見ようかな。





あ、りりかだ。





人ごみの中ですれ違ったのに
すぐ分かる。





・・・どうしよう、
すごくかわいい。





いつもは髪の毛を
下ろしているのに、
まとめちゃって。





赤い浴衣と、赤い口紅が
すごい合っちゃって・・・





不安になってきた。





じーって見てたら、
りりかと目も合っちゃったし。





上から下まで見られたら、
鼻で笑われた。悔しい!





・・・けど、ホントの話。





私は、立ち去るしかなかった。





くるみ「そのま、早く!!」





そのま「あ、ごめんごめん」





もうハルトのことは
忘れなきゃ。





そう思ったのに。





りりか「ハルトくぅ~ん、
お・ま・た・せ!」





ハルト!?





そう思って、振り返る。





りりかとハルトが
話していて、





りりかがこっちを見て、笑う。





もう、泣きそうになって
走り去っちゃった。















*....*....*....*





ドォーンドォーン。





花火が、打ちあがる。





今ごろりりかとハルトは・・・、





そう考えると、大好きな花火も
にじんで見える。





私は思わず立ち上がった。





そのま「くるみごめん、
何か買ってくるね」





くるみ「え! あと少しで
終わっちゃうよ!?」





駆け出していた私には、
くるみの声は聞こえなかった。





そのま「はぁっ、はぁっ・・・
ここなら、誰もいないよね」





そこは、電気さえもない
真っ暗な場所だった。





周りを見ても、何もない。





安心したら涙が出てきた。





そのま「・・・っ。
一緒に行かせた自分が
いけないんでしょう・・・っ」





涙は止まらずに
次々と出てくる。





しばらく泣いていた。





そのま「そろそろ戻らないと、
くるみが心配しちゃう」





立ったその時。





そのま「きゃあ!」





バシャッ。





りりか「ごっめーん!
なんかぁバケツがあってぇ、
持ち上げたらぁ、
水が入ってたみたいでぇ、
重かったからぁ、
バランス崩しちゃったぁ。
アハハハハ!!」





完全に悪意のある
笑いだった。





りりか「んじゃ、
花火大会もファイナルだし、
戻らないと」





泣くかって?





さっき泣いたから
もういいの。





それよりも、
怒りが強かった。





そのま「ファイナル・・・か。
私も戻らないと」





やっと気がついた。





ここって・・・どこ?





そのま「うそ?
迷子なの・・・?」





花火も見えない、
海岸でもない。





来たことのない
場所だった。





多分、誰も来ない。





だってどこか
わからないもん。





でも、希望があると
信じたい!





そのま「助けて、くるみ!
助けて、ハルト・・・
ハルトォォ!!」





ハルト「そのまか?
そのまァ!!」





ウソ・・・?





なんでここが分かったの!?





そのま「ここ、ここだよ。
ハルト!」





ハルト「そのま! だいじょうぶか!?
・・・濡れているけど、何?」





そのま「こんなのなんてことない!!
それより、どうしてここが・・・?」





そう言ったら後ろから・・・
りりかが出てきた。





ハルト「20分経っても
そのまが来ないって、
くるみから連絡があったんだ」





くるみ・・・





心配してくれて
伝えてくれてありがとう。





ハルト「くるみとりりかと俺で、
そのまを探していたんだ。
そうしたらこっちから
笑いながらりりかが出てきて、
突き止めたんだ」





ああ、水をかけられた時だ。





あの笑みは、それしかないし
すぐにわかる。





ハルト「そうしたら、白状した。
んで、見つけた。ほら、りりか」





りりか「・・・・・・・・・」





ハルト「おい、りりか!
こいつから一緒に行くって
言ったのに」





黙っていたけど、
なんかうれしかった。





そのま「ふふふ、ありがとう!」





りりかは、目を見開いて・・・
そっぽを向いた。





ハルトは、よく分かっていない様子。





なんてったって、
くるみに電話かけてるしね。





ハルト「もしもし、くるみ?
そのまいたよ!
・・・うん、ああ。じゃあな」





そのま「そうだ、
ハルトちょっと・・・」





ハルト「そのま、
ちょっと来て!!」





私は、訳が分からないまま
腕を引っ張られ、
連れ出された。















・*。・ 海岸 ・。*・





そのま「ちょ、何?」





ハルト「ずっと、分からなかった。
でも、今日いなくなって
分かったんだ。
俺・・・そのまが好きだ」





ウソ・・・
夢じゃないよね?





そのま「ハルト!」





ハルト「はぇ!?」





そのま「叩いて、早く!!」





叩いてくれないなら
仕方ない。





自分でつねった。





そのま「いひゃい・・・」





夢じゃないんだ。





うれしくて
涙が出てきた。





そのま「あ、あのね、
ハルト・・・っ」





涙と緊張で
止まってしまう。





すごく焦る。





ハルト「ゆっくりでいいよ」





そのやさしさで
落ち着いて、すぐに言えた。





そのま「ハルトのこと、
私も好きです」





そう言うと、ハルトは
やさしく微笑んで、





ハルト「そのま、つきあおう」





私は涙を流しながら、
うなずいた。





そのま「ハルト・・・
大好きだよぅっ」





その時後ろから、
大きな泣声が聞こえた。





くるみ「うわあぁぁん!!」





驚いて振り向くと、
くるみとりりかがいた。





この様子だと・・・
ずっと、見られていたみたい!





くるみがこっちに
駆けてくる。





その後ろから、りりかも
ついてきてくれた。





くるみ「おめでとう、そのまァ!」





そのま「くるみ!
りりかちゃんまで・・・」





くるみ「よかったね!
やっとだよぉ」





ああ、涙で
キレイな顔が台無し。





そのま「ったく、私より
泣いてどうすんの!
りりかちゃんも、ありがとね!」





りりか「・・・あきらめないから」





その意地っ張りが、
私にはかわいく見える。





ハルト「よし!
それじゃあ、この海岸で
手持ち花火でもするか!」





そのま「・・・しょぼっ。
まあいっか!
みんなでやろう!」





3人「うん!」





ありがとう、くるみ。
応援、連絡してくれて。





ありがとう、りりか。
良きライバル、
場所を伝えてくれて。





そして・・・
ありがとうハルト!!





見つけてくれて、
こんな・・・、こんな私を
好きになってくれて。





もう迷子にならないように
ずっと、側にいてね!!







*END*

この作品は過去に投稿された作品をアレンジしたものです。また、掲載されている物語はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。

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