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卒業までの恋

CAST有坂 心花有坂 心花

作者:れいめん

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2025.03.23

あなたのその横顔が
愛おしくて。





授業中も、ろくに話が
入ってこないの。





でも・・・







*...・・・*...・・・*
*...・・・*...・・・*





あっ、心花でーす。





てかさ、もうそろそろ
卒業なんだけど!?





はやくなーい?





あと7日! しかない。





涼「あっ!
なー、ぽんこつ」





げっ





心花「あんたに
言われたくないしー」





こいつは、涼。
同じクラスの男の子。





なんかわかんないけど
むかつく。





私と涼は、いっつも
言い合いをしているwww





下校中もそう。





みく「またやってんのー?
飽きないねー」





この子は、みく。
同じクラスの女の子。





優行「こいつら、仲いいんか
悪いんかようわからんで」





この子も
同じクラスの男の子。





たいてい、この4人で
いっつも下校している。





それがすっごい楽しいの。





涼が私をいじり始めて
それからこの2人を巻きこむのww





みく「え、てかさー。
もうすぐ卒業じゃね」





心花「え、それなー。
でも、涼にいじられなくなるから
うれしいわー」





涼は、私たち3人と
違う高校に行く。





うれしいなんて
本当は思ってない。





好きだから。





案外すぐ泣いて、
すーぐ悪知恵が働いて
ムカつくけど、





面白くて、
案外やさしくて
全部好きなの。





あなたの悪いところも
あと10日もしないうちに卒業。





まぁ、細かいことは
気にしたらね・・・





今日もそう逃げる。





涼「ww
じゃあ見かけたら
後ろから
脅かしてやるよw」





心花「はぁ!?
最低ーwwww」





私が今はっきりしているのは、
ただ『あなたが好き』って
いうこと。





それだけなの。





でもね・・





告白できるような
勇気もないし、
叶えようとも思ってない。





はず・・・なのに





“離れたくない。”













* ‐‐‐ * ‐‐‐ *





そうしてると
卒業まであと5日になった。





でも今は、そんなこと
考えてない。





心花・みく「1時間目図工
めっちゃ楽やん。
よっしゃー」





涼「お前、でも不器用やんwww」





心花「うっさいわww」





ヒマがあったら言い合い。





私の学校は、
作品バッグっていうのがあって
図工とかで作ったやつを
入れてる袋なんだけど
それに、絵とかかくの。





話すっごい
変わったけど・・・





私はねー
韓国アイドルとかが好きだから
グループのロゴを書きまくるの。





そしてクラスの人の
サインを書いてもらうの!





涼「心花のサインは、いらんなー」





心花「うちも
お前のサインはいらんわ」





“うそです。いります”って
言えるはずもなくて
まぁ結局もらったけど
卒業式もう明日じゃん!?





やば。
なんでこんな話
コロコロ変わるんだろww





涼・・・





会えなくなる、
そう考えるだけで
涙が出そうになる。





今日もいつもと同じように、
4人で笑いながら帰る。













* ‐‐‐ * ‐‐‐ *





そして、卒業の日。





もう卒業か・・・
本当に早かったな。





涼は、相変わらず
笑ってる。





少し涙を浮かべながら。





好き、言うだけ
いってみようかな。





「涼! あのさ・・・
ありがとね」





涼「お前とおったら
ろくなことねぇけどなww
ま、おれもありがとな」





『好き』って
なんで言えないんだろ。













* ‐‐‐ * ‐‐‐ *





それから何年かたって────





私はいま、カフェでデートの
待ち合わせをしている。





あいにく彼のことは、
好きではなくなったけど・・・





また会えたら。





岬「わ!」





心花「うわ!
びっくりしたー。
脅かさんといて」





これは、岬。
私の今彼。





面白くて
まぁやさしくて





なんて言ったら
わかりやすいかな。





MBTIで言う『ESTP』みたいっていうか、
まんまそのままの性格の人。





笑顔が似てるんだよなー、涼に。





涼はあのあと
引っ越したらしい。





今はどこにいるか
わかんないけど。





そう思いながら
チョコフラペを飲んだ。





心花「ここのが1番美味しい」





そう言うと岬は、
やさしく微笑んだ。





岬「良かった」





このとき心花は、
知らない。





すぐ隣の席には
涼がいること。





3人ほどと笑ってる。





その笑顔は、相変わらず
あのときのまま。





そして、
涼も知らない。





隣りにいる美少女が
心花だということを。





あのとき涼も
心花が好きだった。





でも、告白できずに
終わった。





お互いが素直に
なれないまま。





もしあのとき
どちらかが告白していたら、





どんな未来が
あったのだろうか────。







*end*

※掲載されている物語はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。

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