君と月１回の恋

CAST有坂心花

作者：サモエドスマイル

2023.03.31

やっほ～！
私は、コハナ！
中学２年生だよ。

半年前に、家の都合で
nico中学校に転校したんだ。

もともとは、新潮中学校に
通っていたの。

私には
好きな人がいて・・・

・＊。・　学校　・。＊・

キーンコーンカーンコーン

コハナ「あぁ～
やっと授業終わった～」

今日は部活もないし、
家でのんびりしよ～っと。

フタバ「やったー放課後だ！
コハナ、今日遊ぼ～。
今日は２５日だから、
クレープ割引だよ！」

フタバは私の親友！
転校初日に
話しかけてくれたの！

コハナ「えっ、今日２５日!?
あ～じゃあ無理だ～ごめん！」

フタバ「え～そうなの？
今日なんかあるの？」

コハナ「うん、ちょっとね」

フタバ「そっか～
じゃあまたね～」

実は私にとって、
２５日はとーっても
特別な日なんだ！

なんでかって・・・

・＊。・　家　・。＊・

ピコピコン
（スマホの着信音）

あーー！
ユアン君から電話きた～！

コハナ「あっユアン君
やっほ～
久しぶりだね」

ユアン「あーうん。だね」

コハナ「最近どう？
私は、期末テスト
やばかった～」

ユアン「うん。最近は
なにもないかな」

コハナ「そっか～じゃあ
今度LINEで数学教えて～！」

ユアン「あ、忙しいから無理。
じゃあね」

プツッ
電話が切れた。

あぁ～
あんま話せなかった～（泣）

あいかわらず冷たいな～。

ユアン君は、私の好きな人。
そして、新潮中に通っているの。

だから、今は
毎月２５日にだけ
電話するんだ。

それには
理由があって・・・

・＊。・　７か月前の新潮中学校　・。＊・

コハナ「ねえねえユアン君！
さっきの体育のハードル
めっちゃかっこよかった！
今度一緒のグループになって
教えてほしい！」

ユアン「えーやだ。
なんでお前と？」

コハナ「お願い～！
じゃあ放課後教えて！」

ユアン「無理。
つか、お前うるさい。
いい加減にしろ。
俺に話しかけるのは
月に１回にしろ」

コハナ「そ、そんな～！」

こうして、私は
ユアン君と月に１回しか
話せなくなって・・・

転校した今は、
月に１回だけ、
毎月２５日に
電話をするんだ。

なんで
２５日なのかって？

それは、２５日は
私の誕生日だから！

誕生日はお祝いして
もらいたいって思って、
決めたんだ。

ユアン君は
ずっと塩対応で・・・

正直、恋が叶う自信はない。

でも、あきらめたくないの！

・＊。・　１年後　・。＊・

私は、中学３年生になったよ！

今日は、新潮高校の
受験の結果発表の日！

ドキドキするな～。

私の番号は・・・

あっ!!　あった!!
やった～受かった!!
頑張ってよかった～。

このことだけは、
ユアン君に報告したい！

今日は２５日じゃないけど・・・
いいよね!!

コハナ「もしもしユアン君？
コハナだよ！　急にごめんね」

ユアン「コハナ、何？」

コハナ「わたし、
新潮高校に受かったの！」

ユアン「マジ!?　おめでとう！
実は、俺もなんだよね」

コハナ「わ～やった～。
ユアン君も、おめでとう！」

ユアン「コハナに
伝えたいことがあるから、
高校の入学式が終わった後、
公園にきてほしい」

コハナ「うん!!」

わあ～～～～！
うれしい!!

同じ高校！
公園で会える！
楽しみ～。

なんだかユアン君、
いつもより
声が優しかった気が・・・？

・＊。・　公園　・。＊・

あっ、ユアン君だ！

高校の制服姿も
かっこいいな///

ユアン「ひさしぶりだな。
入学おめでとう。
制服、似合うじゃん」

コハナ「ありがとう！
ユアン君もかっこいい！
一緒の高校、
すっごくうれしい！」

ユアン「俺も・・・うれしい///
ごめん。あんな態度で。
実は俺、コハナのこと、
好きなんだ。
でも、なんか上手く話せなくて・・・
気持ちがばれないように、
冷たくしちゃってたんだ」

コハナ「えっ!!
そうだったの!?
私もユアン君のこと好き！」

ユアン「じゃあ、よろしくね。
これからはもちろん、
毎日話そうな」

コハナ「うん!!　よろしくね」

こうして、幸せな毎日が
はじまりました！

ユアン君は
ツンデレだったんだね。

～ｅｎｄ～