ドSだって恋します!

CAST有坂 心花有坂 心花

作者:英恵☆

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2023.09.10

有坂コハナ、中3。





趣味は人を
いじりまくること。





そんな私についたあだ名は
「ドS女王」。





私にいじられたら、
私の言うことには
絶対に逆らえない。





私の言うことは
絶対なんだから。





コハナ「今日は、誰のこと
いじろうかな・・・」





「もう、コハナ。
人の事あんまりいじってると
嫌われちゃうよ?」





この子は、
私の親友のフタバ。





SじゃなくてMだけど、
たくさんの人から好かれてる。





コハナ「だって今日
つまらないんだもん」





フタバ「だからって
人をいじっていいとかいう
問題じゃないでしょ」





コハナ「仕方がないなぁ。
フタバ、帰るよ」





フタバ「え、コハナちょっとまっ
キャッ!!!」





私が歩き出してすぐ、
フタバの悲鳴が聞こえた。





なんでだろう。
なんかSの血が騒ぐ。





「大丈夫ですか?」





あれ、男がフタバに
声をかけてる。





見たことがないな。
後輩か?





コハナ「フタバ、大丈夫?
どうした?」





フタバ「あ、コハナ。私、
コハナみたいにSじゃないから
サッカー部が蹴ったボールに当たっちゃって。
サッカー部の部長さんが謝りに来てくれたの」





「本当にすみませんでした」





背が高くて
顔もそこそこイケてるな。





こんなやつ、私らの学年に
いたっけな。





コハナ「ふーん。ま、いいや。
フタバ、保健室行く?」





フタバ「ううん。
自分で傷口洗って
絆創膏つけるから」





コハナ「わかった。
校門で待ってる」





さすがフタバ、
女子力高いな。





フタバは、ハンカチティッシュ
当たり前。





ポーチをいつも持ち歩いていて、
日焼け止めなんかが入っているらしく
トイレに行くたびに塗りなおしてる。





そんな私は、
ハンカチティッシュなんて
持ってくるわけがなく。





日焼け止め? 何それ。





制服だって、ひざ上まで
スカート上げるし、





シャツのボタンも
第2ボタンまで開けて
ネクタイなんかしないし。





ま、それが私なんだから
いいんだけど。

















☆次の日☆





コハナ「あれ。
フタバ、しゃべってる」





教室に入ると、
フタバが男と話していた。





確かにフタバは、モテモテだけど
あそこまで男子と
仲良さそうに話してるのは
見たことがない。





コハナ「おはよ。フタバ。
この人だれ?」





フタバは、驚いたような顔をした後、
興奮したような感じで話し出した。





フタバ「何言ってんの!
サッカー部の部長の
黒澤リョウくんだよ」





え!?
なんでこんな眼鏡が!?





私が見たのは、背が高くて
顔もそこそこイケてた
男子だったはず。





ここにいるのは、
眼鏡でがり勉オーラ全開の
男子じゃん。





そもそも、こんなの
私らのクラスにいたっけ。





コハナ「なんであんたが部長なのよ。
私が昨日見た人とは
全然違うんだけど」





リョウ「えっ、あっ、すみません。
あの、あの僕サッカーの時だけ
コンタクトなんです。ごめんなさい」





フタバ「リョウくん、いい人なんだよ。
ってコハナ?」





おもしろい!
おもしろすぎる!





なんなんだ、
このリョウという男子は!!!!!





コハナ「おい、リョウ!
ついて来い!」





リョウ「え、つ、ついて来るって
どこにですか?
僕これから勉強しなきゃ
いけないんですけど・・・」





コハナ「ふぅーん。そうなんだぁ。
仕方がないなぁ。
じゃぁ、同じ部活のみんなに
変な噂流してもいいの?」





リョウ「噂・・・ですか?」





コハナ「黒澤リョウくんは
駒井フタバに、
セクハラをしていたって」





リョウ「行きます!
どこにでもついていきます!」





コハナ「最初から
そう言えばいいのよ」





こいつは、
おもしろそうだ!





思いっきり
いじり倒してやる!





フタバ「あぁあ。
また始まっちゃった」





それからわたしは
思いっきり黒澤リョウを
いじりまくった。





コハナ「ねぇ。購買で
メロンパン買ってきて」





リョウ「え、いやです。
僕、昼練に行かなきゃ
いけなくて・・・」





コハナ「ふぅん。
噂流しちゃっていいんだぁ。
みなさーん!」





リョウ「や、やめてください!
わかりました、行きますから」





また別の日には・・・





コハナ「ねぇ、教科書貸して」





リョウ「いやですよ。
自分の見てください」





コハナ「忘れたから言ってんじゃん。
見せろ」





リョウ「いやです」





コハナ「わかった。
そんなに反抗するなら
噂流してやる。
校内放送で流してやる」





リョウ「はい、見てください。
貸します」





やっぱりS最高!





あの黒澤リョウってやつ
どうして私が大好きな性格
してるんだろう。





あとはどんな風に
いじってやろうかな。





そんなことを考えながら
サッカー部の部室前を歩いていた私は、
倒れてくるはしごに気づかなかった。





「「ドンッツ!!」」





コハナ「キャー!」

















☆保健室☆





あれ、私
何してるんだろう。





なんでこんなところで
横になってるんだ?





フタバ「あ、コハナ起きた!
よかったぁ。心配したよぉ」





コハナ「あ、フタバ。
私、なんでここで寝てるの?
痛っ!」





なんで右腕こんなに
ズキズキするの?





フタバ「コハナ、サッカー部の部室に
立てかけてあるはしごあるでしょ?
そのはしごが倒れて
その下敷きになったんだよ」





コハナ「え、そうだったんだ・・・。
ここまでは、
誰が運んでくれたの?」





フタバ「それがね・・・
リョウくんなんだ」





リョウ!? なんで?





コハナ「なんであいつが・・・」





フタバ「サッカー部が
部室掃除に使うためにはしごを
部室に立てかけておいたんだって。
そしたら、立てかけた場所が
不安定な場所だったみたいでね。
リョウくんが様子を見に行ったら
コハナが下敷きになって倒れてたから・・・。
ここまで運んでくれたんだよ」





フタバの言う言葉通りに
想像してみる。





私はあの時、考え事をしていて
周りのことに気づかなかった。





ちょうどサッカー部の部室の前を
横切ろうとしたときに。





すると、
保健室のドアが開いた。





「「ガラガラ」」





入ってきたのは・・・





リョウ「失礼します。
あ、起きましたか」





コハナ「リョウ・・・」





リョウ「すみませんっ!
あんな不安定な場所においていなかったら
コハナさんは、けがをしなくて済んだのに。
部長の責任です。ごめんなさい!」





あ、コンタクトのリョウだ。
なんか意識しちゃう。





コハナ「ねぇ、リョウ」





リョウ「はい」





コハナ「ここまで運んでくれて・・・
その。ありがと」





リョウ「えっ! あ、はい!」





フタバ「リョウくん、
コハナは私が見るから
部活に行って大丈夫だよ。
ありがとう。心配してきてくれて」





リョウ「はい。では、失礼します。
お大事に」





なんだよ。リョウ、
Mじゃない男子の一面
あるじゃん。





少し、見直した。





フタバ「リョウくん、
コハナにお礼言われたとき
顔赤かったね」





コハナ「そりゃあ、部活で・・・」





フタバ「今日はサッカー部、
校庭使えないんだよ。
だから部室掃除するんだって。
だから汗は、かかないはず」





コハナ「だったらどうして・・・」





フタバ「あ、ごめん。気にしないで。
コハナ、大丈夫だったら帰ろう」





コハナ「うん」





帰り道も
家についてからも





リョウの顔が赤かった理由を
考え続けた。





なんでなんだろう。





なんでリョウが
私を運んでくれたんだろう。





なんで私のお礼で
顔が赤くなったんだろう。





なんでリョウが?





あ、私最近
リョウばっかり考えてる。





なんでなんだろう。





リョウを考えると
ドキドキするけど、心地よくて。





明日会えると思うと
ワクワクする。





コハナ「明日、リョウに
どんな顔すればいいんだろう」

















☆次の日☆





リョウ「あ、コハナさん
大丈夫でしたか? 右腕」





コハナ「うん」





リョウ「あ、よかった。
それでですね」





コハナ「ごめん。私、用事あるんだ」





リョウ「え、ちょっと
まってくださ・・・」





どうしよう。
どうすればいいの。





私、もっとリョウの笑顔
みたいのに。





リョウと話したいのに。





なんで逆の態度
とっちゃうの。





なんで冷たい態度
とっちゃうの。





コハナ「なんでこんな時に
女の子になれないの?」





結局、その日は
リョウを避けて
終わってしまった。





いつも通り購買で
パンを買ってきてくれたのに
逃げちゃったし。





教科書貸してくれたのに
フタバにリョウに返してもらうように
頼んじゃったし。





コハナ「こんなの
私じゃないよ・・・」





フタバ「コハナ、なんか今日
いつも通りじゃなかったよ。
どうしたの?」





コハナ「フタバ、聞いてくれる?」





私はフタバに気持ちを
隠さず話した。





リョウのことばかり
考えてしまうこと。





リョウに冷たくしてしまって、
自分が何をしたいのか
わからないこと。





フタバ「コハナ、
それはきっと恋だね」





コハナ「恋!?」





フタバ「うん。苦しいんだけど
どっか心地よくて。
好きな人のこと考えただけで
笑顔になったり、ほっとして。
コハナ、その気持ち、リョウくんに言おう。
たぶんリョウくん、すごい落ち込んでるよ」





コハナ「でも、私そんな女の子キャラじゃない。
だって、私のあだ名ドS女王だよ?
そんなかわいいことできないよ・・・」





フタバ「だったら性格は無理でも
外見を変えちゃえば?」





コハナ「え?」





フタバ「私に任せて!
イメチェンしよ!」





コハナ「えええええ!?」

















☆次の日☆





フタバ「コハナ、
めっちゃかわいい!
女子だね!」





朝早く、フタバの部屋に
お邪魔させてもらい、





私は「イメチェン」
というものをした。





制服のスカートは
ひざ上5センチまで下げた。





シャツは、第1ボタンまで開けて、
今年初めてネクタイをつけた。





髪の毛は前髪を
ワンカールにして、





軽く毛先を内側に
巻いてもらった。





そして、フタバの香水を
少しだけつけた。





顔も少しだけナチュラルに
メイクをした。





フタバ「できたよ」





姿見の前に立った私は、
別人だった。





コハナ「これがドS女王?」





フタバ「うん。コハナだよ。
こっちのほうが、かわいいじゃん」





コハナ「これでリョウ
びっくりしないかな」





フタバ「大丈夫。
きっと気づいてくれるよ。
がんばれ」





コハナ「フタバ、ありがとう」

















+.. +.. +.. +.. +





そして・・・





教室のドアの前で
深呼吸をする。





ついにリョウに
この姿を見てもらうことに
なるんだ。





勇気を振り絞って
ドアを開けた。





「「ガラガラ」」





クラスのみんなの視線が
一気に私に集中する。





それを気にせず、私は
リョウの席へと進んだ。





コハナ「リョウ」





本を読んでいたリョウは
私が教室に入ってきたことに
気づかなかったみたいで、





変わり果てた私の姿を見て
驚いた顔をした。





リョウ「リ、コハナさん?」





コハナ「今から一緒に
屋上について来い」





リョウ「でも僕、
本を読んでるんですけど・・・」





コハナ「ふぅん。ならバラすよ。
いいんだね」





リョウ「行きます!」





コハナ「それでいい」





やっぱりリョウがいないと
私ダメみたい。

















+.. +.. +.. +.. +





屋上につくと、私は一気に
自分の気持ちをリョウに話した。





コハナ「私さ、リョウがいないと
ダメみたい。
リョウのこと、
好きになっちゃったみたい」





リョウ「コハナさん・・・」





コハナ「これからは、私の彼氏として
そばにいてほしいな。
いうこと聞かないと噂バラすよ。
いいの?」





すると、リョウは
眼鏡をはずして
笑顔でこう答えた。





リョウ「それはさせませんよ。
僕もコハナさんが大好きです」





こうして私たちは
ドSとドMカップルになった。





カップルになったって
私のSっぷりは変わらないからね!





コハナ「さん付けと敬語は
私には禁止!
さもないと・・・」





リョウ「わかったって。
コハナの言うこと聞くから」





コハナ「ずっとだよ?」





リョウ「うん。ずっと」







☆END☆

*ニコ学名作リバイバル*
この作品は過去に投稿された作品をアレンジしたものです。

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