さよなら、3年の両片思い

CAST有坂 心花有坂 心花

作者:みなみ

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2023.05.17

私は、有坂心花。
中学3年生です。





私には、中1の時から
好きな男の子がいる。





その相手は
隣のクラスのレンくん。





でも今は
クラスも違うし
話す機会もなく、
疎遠になっている。





レンくんは
学年トップで
頭がいいのはもちろん、





かっこよくて、運動もできて、
野球部でキャプテンもしていて、
字も綺麗で
欠点を探す方が難しい。













・。・:・°・。・:・°・。・
 中1の時の出来事
 ある日の定期テスト返し
・。・:・°・。・:・°・。・





勉強が苦手な私だったが
その時の英語のテストで
なんと95点を取った。





ルンルンで席に戻ると
私の後ろの席に座っている
レンくんに声を掛けられた。





蓮「どしたの?
すごい嬉しそうじゃん」





心花「あ! レンくん! 見て!
95点取った!」





蓮「え、まじ!
すごいじゃん!」





満面の笑みで
そう褒めてくれた。





この一言で恋に落ちた。





一瞬世界に
音が消えたようだった。





この一言がきっかけで
私は学年トップのレンくんに
追いつきたいという感情が芽生え
勉強を頑張るようになった。





オール3だった私の成績は
ぐんぐん伸び





1年後の中学2年生の
1学期には
成績オール5を取れるように
なるまで成長した。













・*。・*。・*。・
 中3
 ある日の帰り道
・*。・*。・*。・





私は留菜と一緒に
下校していた。





心花「あー、
もうちょっとで卒業かぁ」





留菜「3年間
あっという間だったね」





心花「蓮くんと
高校離れるの悲しいな」





留菜「告白しないの?」





心花「えっ」





留菜「もう卒業まで
あと1週間しかないよ?
頑張ってみなよ!」





私は告白なんて
考えてもなかった。





でも3年間も
好きだったんだから
告白くらいしても、
いいよね?





留菜の言葉で、
私は卒業前に蓮くんに
告白することを決めた。













・*。・ 告白の日 ・。*・





心花「ごめんね。
急に呼び出して」





蓮「ううん、
大丈夫だよ。
話って、何?」





心花「あぁ、あのね
私、蓮くんのこと
1年生の時から
好きだったんだ。
よかったら私と
付き合ってくれませんか」





蓮「え、」





心花「?」





蓮「ほんとは
俺から言いたかった。笑
俺も1年の
席が前後になった時から
好きだったよ」





心花「てことは、私達
1年生の時から・・・?」





蓮「両思いだったってことだね」





心花「うれしすぎる、
卒業してもよろしくね!!」





背中押してくれた留菜、
ほんとうにありがとう。





そしてさよなら、
私の3年間の両片思い。







*end*

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