優勝したら、、、

CAST有坂 心花有坂 心花

作者:ゆゆ

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2023.12.31

鳴り響く救急車のサイレン、





緊張していて
張りつめている空気、





何かを叫ぶ人、





そして目の前にひろがる、
血の池、、、





コハナ「どうして、、、
なんで、、、」







* ‐‐‐ * ‐‐‐ *





こんにちは!
ニコラ学園中学3年生
ダンス部所属の有坂コハナです。





今、2か月後のダンスの
全国大会予選に向けて
全員で頑張っています!





でも、私はあまり
上手いほうではないから
大会に出られるかも
分からないから
いつも自主練をしているんだ。





アンジ「今日の練習は終わり!
皆、お疲れさま!」





部員「お疲れ様です!」





こうして部活が終わる。





池端アンジは部長で
しっかり者。





へたくそな私にも
優しく教えてくれるし、
いつも一緒に自主練している。





アンジ「ごめんコハナ、
今日塾あるから
このあと自主練できないんだ。
ほんっとごめん」





コハナ「大丈夫!
それより塾、頑張って!」





アンジ「ありがと。
コハナもガンバー!」





さてアンジが
帰ってしまったし
自主練するか。





1人はさみしいなと
思っていた時、
部室に誰か来た。





ミサキ「お前かよ、」





コハナ「は?」





こいつは幼馴染の
北島ミサキ。





ダンスが上手くて
モテるヤツ。





会って発した第一声が
お前かよ、って
地味に傷つく。





コハナ「何しに来たん?」





ミサキ「いや、アンジから
自主練している子がいるから
一緒にやったら?
って言われて来てみたら
お前だった」





コハナ「、、、」





ミサキ「で? やるの?
やらないの?
俺は別に
どっちでもいいけど」





コハナ「じゃあ、やる」











・。・:・°・。・:・°・。・





ミサキ「お前、
そこ絶対違うだろ」





「タイミングずれてる」





次から次へと
飛んでくる
容赦ない言葉。





結局私たちは
3時間ほど
自主練をした。













・*。・ 翌日 ・。*・





ミサキ「今日も練習する?」





コハナ「うん、いいよ」





アンジ「あっ(察し、、)
ごめん。
今日も塾あるから無理
マジでごめん」





それから約2週間
アンジは自主練に来なくなり
代わりにミサキが
教えてくれるようになった。





そして迎えた
メンバー発表の日、





顧問の先生が
名前を読み上げていく。





顧問「池端さん、
足川さん、伊藤さん、、、、、、、
そして、有坂さん
大会予選は1か月後です。
選ばれた人もそうでない人も
心を1つにして
頑張りましょう」





部員「はいっ!」





選んでくれた!





ふと、アンジのほうを見ると
笑顔でガッツポーズしてくれた。





その日の自主練で
私はミサキに報告した。





ミサキもすごく
喜んでくれた。





そして、私たちニコラ学園は
予選をどんどん勝ち抜いて
全国大会出場が決まった。





ミサキ「もうすぐ全国か。
頑張れよ」





コハナ「もちろん!
ここまで来たら優勝する!」





ミサキ「もし優勝したら
伝えることがあるから
絶対優勝しろよ」





コハナ「うん。
あっ、やっばこんな時間。
帰らなきゃ」





ミサキ「送っていくよ」











・・・・・・・・・・・・・・・・・





コハナ「送ってくれてありがとう」

ミサキ「おう。
んじゃ俺、帰るわ」





コハナ「気をつけて
帰ってねー」





コハナの母「なんか外で
サイレン聞こえない?」





コハナの妹「ほんとだ。
結構近い」





なんだか胸騒ぎがする。





コハナ「ちょっと見てくる」





母「気をつけてね」





コハナ「うん」





どうか
そうでありませんように。





そう願いながら
向かった。





鳴り響く救急車のサイレン、





緊張していて
張りつめている空気、





何かを叫ぶ人、





そして、
目の前にひろがる、
血の池、、、





コハナ「どうして、、、
なんで、、、」





そこにはさっき
別れたばかりの
ミサキの姿が、、、





コハナ「ミサキッッッ」





もちろん私の声にミサキは
反応せずに
ストレッチャーに乗せられた。





気がついたら
私の頬には
涙が伝っていて





救急車のサイレンも
遠ざかっていった。





その後学校で
ミサキが事故にあったことが
伝えられた。





女子の多くは
涙を流していた。





けれど、ミサキは
一命を取りとめたらしく
無事らしい。





だけどダンスは
もうできないらしい。





悲しかったし、
何より自分自身を恨んだ。





あの時
送ってもらわなければ、、、と。





部活でも
その話題になったが
大会が近いので
皆練習に打ち込んだ。





私も全国優勝したって
ミサキに伝えたかったから
部活に打ち込んだ。





そして迎えた
全国大会。





みんなで
円陣を組む。





アンジ「ここまで来たから
優勝しよう!
そして、楽しもう!」





部員「おー!」





アナウンス「次のニコラ学園
準備をしてください」





私たちは
定位置について
スタンバイした。





ミサキに、勝ったと
伝えたいから頑張ろう。
そう思いながら。





結果は、優勝!
うれしかったけど
早くミサキに会いたいな。













・。・:・°・。・:・°・。・:・°・。・:





大会が終わり、会場から出ると
もうすっかり日が沈んでいた。





アンジ「優勝できてよかったね」

コハナ「うん。
でも、ミサキに伝えられないのが
もどかしい」





するとアンジは
ふっと笑った。





アンジ「じゃあさ、
伝えようよ」





コハナ「えっ?」





私はミサキのLINEを
知らない。





そのことはアンジも
知っているはず、、





アンジ「点呼はうまく
ごまかしとくよ~」





そう言い、
ほかのメンバーのもとに
行ってしまった。





その場に私1人
ポツン。





フリーズしていると
聞きなれた声で
名前を呼ばれた。





振り返ると、
ここにはいないはずの
ミサキがいた。





コハナ「ウソ、なんで、、、」





ミサキ「見てたよ大会、
よかった。
優勝おめでとう」





コハナ「もう、
大丈夫なの?」





ミサキ「今リハビリ中」





コハナ「よかった」





泣きながら伝えると
ミサキは私の涙をぬぐいながら
言った。





ミサキ「好きだよ、
俺と付き合ってくれますか」





コハナ「はい」





こうして私は
ミサキと付き合うことになりました!







*end*

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