涙の先に

CAST有坂 心花有坂 心花

作者:白崎リン

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2023.11.19

こんにちは!
うちは有坂コハナ!





もうすぐで
夢の高校生になります!





高校では、
たくさん友達つくって、
たくさん遊んで・・・





とにかく、楽しいことを
たくさんしたいな♪
って、思ってる!





もちろん、
幼なじみのナツとね。





ナツとは、
小さい頃から一緒で、





ナツのお母さん・お父さんと、
うちのお母さん・お父さんは
大の親友同士らしくて、
本当に仲がいいの!















★。。・。。★。。・。。・★。。・。。★。。・。。★。。・★。。・





朝。





いつものように、
ナツがくる。





コハナ「ナツ、おはよー」





ナツ「コハナ、遅いぞ」





コハナ「ごめん、ごめん。
さぁ、行こ~!」





ナツ「お前、相変わらず
テンション高いな」





そんな、たわいもない
おしゃべりをする毎日が
うちは大好きなんだ。





学校に着き、
靴を履き替える。





その時、





女子A「ナツくんって、
高校、北らしいよ」





女子B「マジで!?
もっといいとこかと思った」





そんな声が聞こえた。





ナツは
勉強もスポーツもできて、
かっこいいから
女子の視線の的だ。





って、いうか
北高校って・・・





高校もずっと私たちは
一緒だと思ってた。





なのに・・・

















★。。・。。★。。・。。・★。。・。。★。。・。。★。。・★。。・





次の日、うちは
噂話が本当か
試してみることにした。





いつものように、
たわいもない
おしゃべりをしていた。





ナツ「コハナ、なんかお前変だぞ?
びくびくしてるっつーか。
なんか、いつもと違う」





コハナ「え? そ、そうかな?
そ、そーいえばナツって
どこの高校いくの?」





私は今しかないと思って、
勇気をふりしぼって言った。





ナツ「んー、
推薦で行けるとこ。
たぶん、北高校」





コハナ「へぇ・・・
そ、そうなんだ。
私は南かな」





噂は、本当だったんだ。





自分の心の奥で、“チクッ”と
トゲが刺さった気がした。





コハナ「あ、そ、そういえば
忘れモノしたんだった。
ナツ、先いってて」





私は、ナツの目を
見れずに言った。





ナツ「おい、コハナ!
そんなんじゃ、遅刻するぞ!」





「ダッ」と
私は走り出した。





ナツの言葉は
聞こえたけど、無視した。





本当は
忘れモノなんてしてない。





とにかく、今は
ナツの前から逃げたかった。

















★。。・。。★。。・。。・★。。・。。★。。・。。★。。・★。。・





「はぁ・・・はぁ・・・
グスッ・・・」





私は、家から近い公園へ走った。





懐かしい小さな遊具たちをみてると、
小さい頃にナツと遊んだ思い出が
たくさん溢れてきた。





そして、
小さなブランコに腰掛けた。





漕ぐと「キー、キー」と
音がなった。





って、うち、
なに泣いてるんだろ。





バカみたい。





どんだけナツのことが
好きなの?





こんなの、
もう幼なじみの好きじゃ、
おさまらないよぉ。





ナツ「コハナ!」





聞き覚えのある声が
聞こえた。





この声は・・・





コハナ「ナ、ナツ??
な、なんでここが
わかったの?」





ナツ「お前がくるっつったら、
ここだけだろ。
幼なじみなめんなよ。
つか、忘れモノなんてないくせに、
どうしたんだよ?
え・・・?
お前、何泣いてんだよ」





コハナ「な、泣いてない!」





ナツ「俺にウソつけると思うなよ?
正直に話してみろよ。
黙って聞いてやるから」





ナツは、
いつも優しい。





だから、うちは
その優しさに
頼っちゃうんだよ。





コハナ「・・・ん。
・・・・・・ナツと、
一緒にいたいのに
高校が別々になるって聞いて
寂しかった。
だから、忘れモノしたって
ウソついて逃げた」





ナツ「んなことで泣くなよ。
俺だって、寂しいんだよ」





コハナ「ウソなんかいらないって」





ナツが寂しいなんて
絶対ウソ。





ナツ「ウソじゃねーよ。
好きなヤツと離れるなんて、
誰でも寂しいに決まってる」





コハナ「え?
“好きなヤツ”って・・・?」





ナツ「お前以外に誰がいんだよ」





コハナ「うちのことが・・・?」





好き!?





かぁぁぁぁ//////





うちは
顔が真っ赤になるのを
自分で気づいた。





ナツ「ぷっ。
コハナ、顔真っ赤。
リンゴみたい」





コハナ「リンゴじゃなーい!
・・・・・・うちも好き」





ナツ「は?
お前なんて・・・」





コハナ「に、2回も
言いたくない!」





ナツ「うれしい・・・
マジで振られるかと思った・・・」





ナツの顔が
ほんのり赤くなっていることに
気づいた。





赤くなるナツ、見たい・・・





うちは、顔を後ろに向ける
ナツの顔が見たくて、





ブランコをたって、
ナツの顔を
しゃがんで盗み見した。





ナツ「み、見んな。
俺、カッコ悪いから」





コハナ「ナツは、
いつもかっこいいよ。
ナツに好きって言われて
嬉しかった。
だから、うちをナツの
彼女にして下さい・・・」





しゃべりだしたら、
止まらなかった。





ナツ「当たり前じゃん。
つか、もう完全に遅刻じゃん。
しゃーねーから、今日はサボるか。
コハナとふたりで」





コハナ「うん」





ナツと同じ高校に
行けなくても





ナツはいつも
うちの隣にいてくれる。





だから、うちは
世界一の幸せモノだね。







☆END☆

この作品は過去に投稿された作品をアレンジしたものです。また、掲載されている物語はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。

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