ヒミツのお仕事

CAST有坂心花

作者：まるぱん

2024.08.24

あたし、コハナ！

成績も運動神経も普通、
・・・なんだけど、
実は、ニコラモデルなんだ！

ずっ友のフタバも一緒だよ！

２人で「はなたば」っていう
ユニットを組んでるんだ！

学校のみんなにはヒミツで
アイドル活動してるの！

フタバ「コハナー！
今度の撮影も楽しみだね！」

コハナ「あたしたちで
表紙飾れるなんて、
夢みたい！」

そう、来月号のニコラの表紙を
はなたばで飾れることが決まったの！

ある日、いつも通り
あたしとフタバが
おしゃべりしていると・・・

リョウ「俺の姉ちゃんが
ニコラ読んでるんだけど」

コハナ、フタバ「そうなの!?」

リョウ「たまたま近くを通ったら
表紙が見えて」

コハナ、フタバ「うんうん!!」

リョウ「表紙、お前らだった・・・！
ダメだろ！
校則で仕事は禁止されてる」

ナツ「コハナとフタバ、
仕事してんの？」

コハナ、フタバ「あーっ!!」

リョウ「ニコラでモデルやってる」

コハナ、フタバ「なーっ!!」

ナツ「寛大なナツ様だから、
特別に黙っててやるよ」

ほっ。

コハナ、フタバ「リョウも黙ってて！」

リョウ「しょうがねぇなぁ」

コハナ、フタバ「やったあ!!」

＊　‐‐‐　＊　‐‐‐　＊

次の日。

ざわざわっ。

あれ？

なんだか、クラスの中心グループが
いつもより騒がしい。

なんでだろう。

クラスの中心グループっていうのは、
ユナ、ミオコ、レイナ、
ミアン、ルミのグループ。

いつも何か噂話してる。

今日は何を噂しているんだろう。

と思っていたら、

ミオコ「コハナとフタバ、
ニコラでモデルしてるって本当？」

ユナ「校則上、
仕事するのはダメなのよ、
知ってた？」

ルミ「ダメなんだー！」

ミアン「先生にチクっちゃおうかなー？」

マシンガントーク・・・!!

どうしよう・・・

フタバ「あたしたちは
学校公認なんで、大丈夫でーす」

コハナ「お心づかい
感謝いたしまーす」

ありがと、フタバ。

＊　‐‐‐　＊　‐‐‐　＊

そのまた次の日。

チラッ。

なんだか、
みんなの視線が痛い。

ユアン「コハナとフタバ、
校則違反だって」

イルマ「問題児じゃねぇか」

テルノスケ「人って
見かけによらないもん
だったんだな」

ささやかれてる・・・

気まずい・・・

このクラスは、あたし、フタバ、
中心グループ、
ユアン、イルマ、テルノスケ、
ナツ、リョウしかいない。

つまり、あたしとフタバは
クラスで浮いてしまったのだ。

リョウ、ナツ「コハナ、フタバ、
おはよう！」

コハナ、フタバ「リョウ、ナツ、
おはよう！」

リョウとナツだけは、
あたしとフタバの味方だった。

リョウ、ナツ「ちょっとついてきて」

？

ついていくと、
体育館裏に来た。

リョウ「可愛いし、
モデル向いてるし、
クラスの奴がなんて言おうが
関係ないじゃん？」

ナツ「『浮く』の反対は
『沈む』だけど、
沈んでるより浮いてるほうが
スマートに感じねぇ？」

コハナ「今まで考えたことなかったけど、
そういえばそうだね！」

フタバ「励ましてくれてありがとう！」

コハナ、フタバ「元気出たよ！」

リョウ、ナツ「でも、
伝えたいことは
これだけじゃなくて」

他になにかあったっけ？

リョウ「俺は、コハナのことが好きだ！
クラスで浮いてしまっても
いつも通り笑顔を絶やさないとことか！
ニコラの話でからかったことは、ごめん！
怒ってるコハナも可愛くて・・・
付き合ってください！」

コハナ「もうっ。
しょうがないなぁ。
付き合ったげるよ（笑）」

ナツ「僕は、フタバのことが好き！
困ってるコハナを助けてあげる
優しさに惹かれた！
付き合って！」

フタバ「あたしだけを見ててね！」

あたしとフタバに
彼氏ができたなんて、
夢みたい！

あ、夢じゃないや。

いつかダブルデートしたいな！

＊ｅｎｄ＊