彼はツンデレ

CAST有坂 心花有坂 心花

作者:ハニオレ

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2022.12.06

私の名前は、有坂心花。
今は親友のふたばと
バレンタインに渡すチョコを
作るのを練習してるところ。





コハナ「ふたば~。
チョコが溶けないんだけど」





フタバ「心花。
火、つけてない」





コハナ「嘘っ! ホントだ」





フタバ「ほんとに大丈夫?
蓮先輩にあげるチョコだよ?
蓮先輩は人気だし、
アイドルもやってるもんね~。
受け取ってもらえないかもだよ?」





コハナ「渡す前からそんなこと
言わないでぇ~・・・」





フタバ「あっ、そうだ。
明日、蓮先輩と勉強会するけど、
心花も来る?
蓮先輩と佑先輩がいる。
私は、佑先輩目当てで行く。
心花は蓮先輩目当てで行く?」





コハナ「行くっ!
絶対行く!
何があっても行く~!」





フタバ「はいはい。
じゃあ、蓮先輩に
連絡しとくね」





コハナ「ふたば、
もしかしてだけど・・・
蓮先輩の連絡先、
知ってんの?」





フタバ「うん。
知ってるけど?」





コハナ「ずるっ」





フタバ「明日聞いてみれば?
連絡先」





コハナ「そうしようじゃないか」





こうして私は、蓮先輩目当てで
勉強会に行くことにした。













::* 次の日 *::





コハナ「ふたば、お待たせ」





フタバ「やっぱ制服だよね」





コハナ「だって、私服が
ちょーダサいんだもん。
そういうふたばだって、
制服じゃん」





フタバ「心花が制服だと思ったから
合わせた。
私さ、ガーリーだから。
1人だけ浮いちゃうような気がしたし、
いつも見慣れてる方が
勉強もはかどるでしょ?」





コハナ「そうだね。
じゃあ、行こ」





フタバ「うん。今日は
ニコラカフェに行くよ」













::* ニコラカフェ *::





フタバ「佑先輩、蓮先輩。
お待たせしました」





タスク「ふたばちゃん。
待ってないから大丈夫。
俺たちも今来たところだから」





レン「心花? 制服なの?
ふたばも」





コハナ「はい。
この方が集中できるので」





レン「そっか。
じゃあ、心花は俺の前ね。
ふたばは佑の前に座って」





コハナ(蓮先輩が目の前にいる!
やばい、
心臓が持たない~!)





レン「心花」





コハナ「ひゃい!
(変な声になっちゃった・・・!)
はい」





レン「フフッ。
なんか飲みたいもの、ある?」





コハナ「じゃあ、
カフェラテが飲みたいです」





レン「OK。
ふたばと佑は?」





タスク「俺はミックスジュース。
で、ふたばはオレンジジュース」





レン「OK。
あっ、すいません。
注文いいですか?」





店員「はい。どうぞ」





レン「カフェラテと
ミックスジュース、
オレンジジュースと
りんごジュースを
1つずつお願いします」





コハナ(注文してる時もかっこいい・・・神!
しかも、りんごジュースって・・・
可愛い!)





レン「心花?
俺になんかついてる?」





コハナ「いいえ!
勉強しましょ!」





心花たちは、勉強し続けた。





コハナ「蓮先輩、
ここの問題が分かんないです」





レン「うん?
あっ、この問題は・・・・・
こうやってやるんだよ。
分かった?」





コハナ「ほぉ~。
そうやってやればいいのか」





フタバ「ここのオレンジジュース、
すっごくおいしい!」





タスク「ミックスジュースも
おいしいよ。飲む?」





コハナ(あれは・・・間接キス!
付き合ってないよね???)





レン「心花。
カフェラテ、冷めるぞ。
早く飲みな」





コハナ「あっ、はい。
そうだ。みんな、
なんか食べたくないですか?
あそこに美味しいマカロン屋さんが
あるんです!」





フタバ「私、食べたーい!」





タスク「俺も!」





コハナ「了解です!
買ってきまーす!
蓮先輩は?」





レン「俺は一緒に行く」





フタバ「行ってらっしゃーい」





コハナ・レン「行ってきます」





コハナ(気まずー!
なんか話さないと・・・)





レン「しゃべんなくていい。
話さなくてもいいタイプだから、俺」





コハナ「はい・・・」





コハナ「何味にしますか?
みんなの味、
聞き忘れてて・・・」





レン「全種類買ってこっか」





コハナ「そうですね。
それじゃあ、
全種類1個ずつお願いします」





レン「心花、
ちょっと先に戻ってて」





コハナ「はい」





コハナ(蓮先輩、
どうしたんだろ)





レン「お待たせ」





タスク「どこ行ってたんだ?
心花ちゃんが心配してたぞ」





レン「ちょっと」





フタバ「もうこんな時間。
私、帰らないと・・・」





コハナ「私も、もうすぐしたら
帰ろっかな」





タスク「じゃあ、終わろっか」





レン「おう」





勉強会は終わっちゃった。





コハナ「蓮先輩、連絡先、
交換してくれませんか?」





レン「そうだね、
連絡先知らないもんね。
交換しよ」





コハナ「ありがとうございます!」





蓮先輩と連絡先を交換できた。













《LINEで》





コハナ『よろしくお願いします!』





レン『よろしく』





レン『俺と付き合って』





コハナ「えっ?」





レン「俺と、付き―――」





コハナ「はいっ!」





コハナ「・・・けど、
芸能活動はどうするんですか?」





レン「やめる。
結構前から決めてた。
普通に高校生になったから
しかも2年生だから、
大学受験とかも大事だから
このタイミングでやめるって決めてた」





コハナ「そうなんですね。
けど、よかったです。
蓮先輩が自分で決めたことで」





レン「うん。よかったな」





コハナ「はいっ!
いきなりなんですけど、
デートの申し込み、
いいですか?」





レン「交渉?
まぁ、申し込みたいって
いうんだったら
別にいいけど・・・?」





コハナ「申し込みます。
12月の24日か、
25日のどちらかと、
2月14日お願いします」





レン「12月24も25も
どっちもいいよ。
どっちもデートしよ。
2月14日も全然大丈夫。
デートしような」





コハナ「じゃあ、計画とかは
LINEしときますね」





レン「おう。よろしくな」





12月の24日までに
ふたばと垢抜け大作戦を頑張った。
服も全部新しくして、
おしゃれな感じにして、
メイクも練習した・・・けど、
うまくできなかったから
ヘアメイクはふたばに任せる。













::* 12月24日 *::





コハナ「蓮先輩!」





レン「心花。
なんかおしゃれだな」





コハナ「ふたばに
手伝ってもらって、
垢抜けました」





レン「うん。似合ってる」





コハナ「ありがとうございます」





この日は
ニコショップっていうところで
クリスマスイブデートした。













::* 12月25日 *::





コハナ「今日はクリスマスだね」





レン「そうだねー。
はい、クリスマスプレゼント」





コハナ「開けてもいい?」





レン「うん。
気に入ってくれるか
わかんないけど・・・」





中に入ってたのは
ネックレスだった。





コハナ「ありがと~!
めっちゃ可愛いネックレス!
今、つけてみてもいい?」





レン「うん。つけるよ」





蓮が私の首に、ネックレスを
つけてくれた。





コハナ「可愛い~! 似合う?」





レン「めっちゃ似合う。
俺の予想通り」





この夜は一緒に笑いあって
幸せな時間を過ごした。













::* 2月14日 *::





今日は、バレンタイン。
ふたばに手伝ってもらって
作ったチョコを
手に持って家を出た。





蓮のいるところに
向かった。





コハナ「蓮! お待たせ」





レン「大丈夫。
俺も今来たばっかり」





コハナ「そうなんだ。
あっ、そうだ。
これ・・・
今日はバレンタインです」





レン「ありがと・・・
今食べてもいい?」





コハナ「うん。
お口に合うかどうかは
分かんないけど・・・」





レン「うまっ。
めっちゃおいしい!」





コハナ「よかった~。
めっちゃまずかったら
どうしよう、
って思ってたんだけど」





レン「大丈夫。
めっちゃおいしいから」





コハナ「ありがと!」





レン「あのさ、
3月の14日空いてる?」





コハナ「空いてるよ。
またデートしちゃう?」





レン「うん。じゃあ、
場所とかはLINEしとくね」





コハナ「うん!」













::* 心花の家 *::





コハナ「ただいまー」





母「おかえりー。
楽しかった?
デート」





コハナ「うん!
また来月もデートする」





母「そうなのね。
今度、お家へお招きしたら?」





コハナ「まだそれは早いよ~」





母「そうね。
まだ学生だものね。
けど、ママは良いからね。
蓮君を家に入れても」





コハナ「うん」





ピコンッ!





蓮からLINEが来た。







《LINEで》





レン『3月14日、
ニコショップの
大時計の前集合ね』





コハナ『分かった!』





コハナ(3月14日まで楽しみだ―!)













::* 3月14日 *::





コハナ「蓮! お待たせ。
どっか行く?」





レン「心花。これ・・・
バレンタインの時のお返し」





コハナ「こんなにいっぱい!
中、見ていい?」





レン「うん」





中には可愛い包みの
キャンディーが5個と、
また可愛い包みのマカロンが4個、
バームクーヘンが1個
(これは個別で)入ってた。





レン「あと、これも」





そう言って渡されたのは
白いバラ。
すっごくかわいい。





コハナ「けど、
なんでこんなに?」





レン「いろいろと
心花に伝えたかったから。
キャンディーはあなたが好き、
マカロンはあなたは特別な人、
バームクーヘンは
幸せが長く続きますように」





コハナ「白いバラは?」





レン「白いバラは、
心花には白が似合うって思ったから。
なんかお花が欲しいなぁ~って思って
お花屋さんに入ったら
白いバラがあって・・・
心花みたいだなって思ったから」





コハナ「ありがと!
これからも、
よろしくね!」













* ‐‐‐ * ‐‐‐ *





あれから6年後・・・





心花は、大学2年生になった。
蓮は社会人になった。





コハナ「今日は蓮とのデート♪」





心花と蓮は
月1でデートをしている。





コハナ「蓮!」





レン「心花。
いきなりだけど、
俺と結婚してください!」





コハナ「・・・えっ?」





レン「ダメだったら
きっぱり断ってくれ」





コハナ「ダメ・・・なわけないじゃん!
ダメだったら6年以上
付き合わないよ」





レン「それじゃあ・・・」





コハナ「よろしくお願いします!」





レン「おう!」





こうして私たちは結婚し、
幸せな毎日を送ってます!







::*END*::

P.S.
ふたばと佑先輩は
カフェでの勉強会の時には
もう付き合ってたんだって!
ふたばたちも仲良く毎日を
過ごしてるって。

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