nicola

キーワード検索

風が吹いたその瞬間・・・

CAST松尾 そのま松尾 そのま

作者:3_gene_girls

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2025.09.28

チリリリリ、チリリリリ





枕元にある目覚まし時計が
家中に響き渡る。





今日は土曜。





朝から補講があって
その後は部活。





あっ自己紹介
遅れてしまった。





ニコ学に通ってる
中3のそのまです。





父はアメリカに単身赴任。





母はパン屋さんで
働いてるから
今日も朝からいないの。





兄が2人いるけど
大学の寮で暮らしてる。





そのま「ゲッ、もうこんな時間。
はやく起きなきゃ」





そのま「やばい、間に合わない」





近くのコンビニで
お昼を買って電車に乗る。





今日も電車で親友のひなのに
ラインしている。





そのま「おっはー。
やばい。
今日も遅刻するわ!笑笑」





ひなの「あんたアホちゃう!
この頃、遅刻多すぎ」





そのま「先生に
伝えておいてくれない?」





ひなの「了解」





そのま「あんがとー」





着いた!!





急いで電車から降りたその時、
何かにつまずいて
転んでしまった。





コンビニで買った
クリームパンを
落としてしまった・・・





あぁぁぁぁ。





?「はい。
僕のカレーパンでよければ
もらって?
部活あるんでしょ?」





わっ・・・





えっ。何いまの。





なんかふわっとした
この気もち。





ニコッと笑った
あなたの笑顔は永遠で
なぜかずっと見ていたい
気分だった。





そのま「えっ、あっ、
ホントにいいんですか!?
ありがとうございます!
またお礼させてください!」





?「うん!
また電車で会うと思うよ!
遼介!
俺の名前、遼介だから!」





私はずっとその場で
立ちすくんでいた。





彼は電車のホームに立って
音楽を聴いていた。





その時だった。





風・・・





風が吹いた。





彼はふと
空を見上げて笑った。





彼のそんな姿に
私は・・・
恋をしてしまった。





一目惚れをしてしまった。





次会えるかもわからない相手に
恋をしてしまった。





走って学校に着いた。





全然授業に集中できない。





遼介って子。





頭から離れない。

















*。・ 部活前 ・。*





ひなの「そのま、どうした?
さっきから
ずっと笑ってるよ?」





そのま「それがね・・・
一目惚れしたんだよ、ひなの」





ひなの「ホント?
まぁそれは良かったなぁ」





ひなのに朝起きたことを
全部話した。





ひなの「それは恋だねえ。
まぁ、また会えたらいいけどね。
会えなかったらそのま、
恋終わりだよ・・・」

















*。・ 帰宅中 ・。*





電車で会えるとか
言ってたよなぁ。





ホントに
会えるのかなー?





遼介「どーも。
カレーパンどうだった?」





おぉぉぉぉぉぉぉ!!





ホントに会えたわ!





あっ、近くの
頭いい学校の制服だ。





そのま「美味しかったです!
ホントにありがとう、、、、、」





その日から毎日私たちは
一緒に登校し、
一緒に下校した。





毎日会うたびに
「好き」が積もっていく。





でもこの頃、遼介は
“あんな”って人の話を
よくするようになった。





なんか遼介の先輩で
元カノって・・・





胸が痛い。





遼介はその子のこと
好きなのかな。





よくあるじゃん。





別れたけど
忘れられない人?





両親離婚して
なんか今、複雑な感じだって
話してくれた。





遼介「だから俺は、
あんなが元通りになるまで
隣にいなきゃいけないんだ。
約束したんだよ」





そっかぁ。





まぁ遼介が誰を好きであろうと
私は彼のためなら一歩引いて、
彼の恋を応援する。

















*。・ ある日 ・。*





あんな「そのまちゃん?
あっどうも、いつも遼介が
お世話になってます・・・」





えっ・・・この人?
もしかして・・・
あんな先輩って?





うわぁ・・・きれい。





美人だな。





遼介と並んだら
ホントに美男美女だ。





そのま「初めまして。
今日は遼介部活があるって・・・
なんで今日は
一緒に帰りませんよ?」





あんな「今日遼介、部活なんてないよ。
あれじゃない?
あなたといるのが嫌で
先に帰ったんじゃない?
言ってたよ、遼介も。
毎回一緒に登校するのは
めんどいってね!」





そのま「えっ・・・」





胸が痛む。





毎日話してて、すっごい楽しくて
遼介もうれしそうに笑ってくれてると
思ってたのに・・・





なんだ、





私のただの思いこみか。





その場で
泣きくずれてしまった。





あんな「うわぁ。出た。
最終手段は
泣くことしかできないの!?
あんたみたいな子が
遼介の隣にいる資格なんてないよ。
ってか、逆にテンションが
一瞬で下がっちゃう」





私はその場で泣くことしか
できなかった。





遼介「おい、あんな。
お前、そんなところで
何してるの?
そのまに何言った?
あんぁ?」





あんな「遼介・・・ちがうの。
この子よりも私の方が
あんたと釣り合ってる。
遼介、私が元通りになるまで
隣にいるって約束してくれたじゃん。
それは、どこいったの??」





遼介「見そこなったわ。
そんな、俺の好きな人を泣かせてまで
手に入れるような卑怯なヤツとは
思わなかった」





あんな「もういい・・・勝手にして」





タタタタタタタタッ





あぁ、あんな先輩
行ってしまった。





そのま「ほら早く、遼介!
早くあんな先輩のところ行って。
約束は守らないとダメだよ?」





ホントは行かないで。





ここにいて。





グスッと鼻水吸って
涙をこらえたけど
無理だった。





ただ今、ここに遼介がいてくれると
願うだけ・・・





遼介「どこにも行かない。
そのまの隣にずーっといるから。
これからは、登下校だけ会う仲じゃなくて
俺の彼女になってくれない?」





彼の手が、頭にポンって。





そのあと私の涙を
そっと拭いてくれた。





よかった。





遼介、私も好き。





そのま「うん。
遼介の彼女になりたい。
毎日楽しかった。
つきあってください・・・」





遼介「はい///」









一目惚れ、信じますか?





はい、信じます。







*The end*

この作品は過去に投稿された作品をアレンジしたものです。また、掲載されている物語はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。

Like

この物語に投票する

松尾 そのまが主人公の物語が主人公の物語

NEWS!NEWS!

nicola TVnicola TV

物語募集

「ニコラ学園恋物語」では、ニコ読の
みんなが書いたニコモを主人公にした
オリジナルラブストーリーを大募集中!

応募する

主人公別 BACK NUMBER主人公別 BACK NUMBER

  • nicola TV
  • 新二コラ恋物語 恋愛小説を大募集!