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あなたが私の心を救ってくれた

CAST松尾 そのま松尾 そのま

作者:ふうるり

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2025.09.03

みんな、こんにちは!
私、松尾そのまって言います!





だいたいの人からは
ソノマって呼ばれてます。





先生や友達からは
明るくてやさしい、優等生って
言われてるけど、





ホントは
そんなことなくて・・・





むしろその「優等生」って
言葉に、私の心は
締めつけられています。





「ソノマ、やっほー」





「クルミ、やっほー」





この子は親友で
心友のクルミ。





「ねえ、クルミ。
私のどこが優等生?」





「え!? ソノマ
優等生の自覚ないん!?
んとね・・・
勉強できて、やさしくて、
かわいくて、明るくて、
性格良くて・・・
完璧な優等生だよ!」





「そう、なんか・・・
変なこと聞いてごめん、
ありがと!」





はあ・・・
私のホント、
誰が知ってんだろ・・・





「なぁ、ソノマ。
だいじょうぶか?」





「んえ? 何が?」





この男子は、小学校から
一緒のユアン。





勘がまぁまぁいい。





「何か最近、
いつもと違うくね?
疲れてるっていうか・・・」





「ユアンって、ホント
勘鋭いよね・・・
ユアンなら話してもいいか・・・
相談していい?」





「俺ができることなら、
なんでも」





「私、みんなから優等生って
言われるじゃん?
それがすっごいプレッシャーなの。
贅沢かもだけどね。
だって、信頼されてるのって
うれしいから、それを裏切りたくない。





だから、成績が悪くなったり、
急に口悪くなったら
嫌われると思っちゃって・・・





そんなことないかもだけど、怖い。
ホントの自分を出すのが、怖い。
そう思ったら、最近、
ホントの自分を押し殺してて・・・
もうやだ」





「そんなこと思ってたんや・・・
気づけなくてごめん」





ユアンはそう言って、
泣きじゃくる私の頭を
撫でてくれた。





「俺は、ホントのソノマを知りたい。
優等生でやさしい、
明るいソノマも好きだけど、
怒って、言いたいこと存分言ってる
ソノマも好きだって思った」





「え? それって・・・」





「こんな時に言うのは
反則かもだけど、
ソノマのことが好きです。
つきあって下さい」





「私は今まで、ユアンのこと
好きとか思ったことなかったけど、
初めてホントの私に気づいてくれて、
救ってくれた人って、ユアンだけで。
今、惚れた。
まだまだ好きになりたい。
こんな私で良ければ、
よろしくお願いします!」





「今日、やっとソノマの
ホントの笑顔が見れた。
こちらこそ、よろしく!」





~happy end~

※掲載されている物語はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。

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