名前なんか大嫌い!

CAST有坂 心花有坂 心花

作者:ちょこみんと

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2024.03.03

こんな名前なんて
大嫌い!!





* ‐‐‐ * ‐‐‐ *





私の名前は、有坂コハナ!
ニコラ学園に通っているよ!





最近ちょっと
悩みがあるの・・・





それは、自分の名前を
よくいじられること。





コハナって名前は
漢字で『心花』って
書くんだ!





私は、最初は可愛い名前だと
思っていたんだけど
タイヨウや、レンなどの
クラスの男子に





「心に花って
おかしな名前」





って、言われたの。





だから、私は
『こころはな』って
呼ばれている。





女子は、私の味方になってくれて
ちゃんとコハナって
呼んでくれるのに
男子たちは最近
「こころはなー」
って、呼んでくる。





だから、私は
自分の名前が大嫌い!!





きっと今日も
名前でいじられるんだろうと
思っていた。





フタバ「おはよー!
今日転校生来るらしい!!
男の子だってー」





フタバは、
私の親友なの!
めちゃモテ女です(笑)





コハナ「えっ、男子?」





フタバ「そうらしいよー」





コハナ「ってことは
名前いじられ決定だわ
最悪!!」





フタバ「まだわかんないよ~
噂によるとイケメンらしいし」





コハナ「へ~~」





私はどんな子か
気になりながら
教室に入った。





担任の先生「転校生紹介するぞー」





転校生「はじめまして。
北島ミサキです。
よろしくお願いします」





女子たち「キャー!
超イケメン!!」





女子たちが
ミサキくんを見て
歓声をあげた。





コハナ(まあ、確かにイケメンかも。。)





担任の先生「じゃあ
有坂の隣空いてるな!
北島はそこに座れ!
有坂も案内とかよろしくな」





コハナ「えー?!
わ、わかりました」





ミサキ「よろしくね!
有坂さん」





コハナ「よろしくね!
北島くん」





ミサキ「ミサキでいいよ!
だから俺も
名前呼びでいい?
有坂さんの下の名前
なんていうの?」





コハナ「コ、コハナって
いいます、、、」





ミサキ「いい名前だね!」





コハナ(いい名前だなんて
初めて言われた)





そうミサキくんが
言った時。。。





レン「こいつ漢字で
心に花なんだぞー!
変な名前www」





タイヨウ「だから、あだ名
こころばなだもんな!
やーい!
こころはなw」





ミサキくんは
困った顔をして
私の方を見た。





コハナ「い、いつものことだから
気にしないで!!
学校案内するからついてきてー」





私はあわてて
こう言った。





ミサキ「う、うん、、、」





コハナ「ここが理科室で~
ここが音楽室で~」





私は、説明した。





しばらくして、さっきまで
無口だったミサキくんが
いきなりしゃべり始めた。





ミサキ「さっきのやつさ、、、
何も言わなくていいの?」





コハナ「どうせ言っても
変わらないし、
いつものことだしっ!」





私だってホントはいや、
でも変な風にモメて
クラスのみんなを
巻き込みたくない!





ミサキ「じ、じゃあ
俺がなんか言って、、、、、」





コハナ「ミサキくんには
わかんないよ!
私の気持ちっ!」





気をつかってくれて
嬉しかったのに、
何も知らないミサキくんが
そんなことをいうから
イライラして
私は走って逃げてしまった。





ミサキ「コ、コハナ!!」





ミサキくんは
呼び止めようとしたけど
私が止まることはなかった。





私は、家に帰ることにした。





コハナ「ただいま」





ミサキくんに
悪いことしちゃったな。
明日どうしよ、、、





お母さん「おかえりー
なんか元気ないね、、、
何かあった?」





コハナ「な、なんで
私の名前の漢字は
心に花なの!!
みんなにバカにされて
もういやなんだよっ」





私は初めて
お母さんに打ち明けた。





せっかく名前をつけてくれた
お母さんに
申し訳ない気がして、、、





でも、
もう耐えられない気がして!





お母さん「心に花にしたのはね、
色々な人の心に
花が咲きますようにっていう
由来なの」





コハナ「色々な人の心に
花、、、、、?」





お母さん「そう。
花はキレイで見ていると
心も軽くなって
明るくなるでしょう。
それがコハナにも
できるようにっていう想いで
心に花なんだよ。
コハナの漢字をバカにしてしまう
お友達は、それがまだ
わからないだけ。
きっとそれをわかってくれる人に
いつか出会えるわ。
だってコハナは、私の自慢の娘だもんっ!」





私は、涙があふれた。
そんな意味があったなんて!





コハナ「お母さんごめんなさい!
ありがとう!
本当にこの名前にしてくれて
ありがとう!」





私はお母さんに
抱きついた。





お母さん「あらら///
これからも大変なことがあったら
お母さんになんでも相談してね!」





コハナ「うん!」













・*。・ 次の日 ・。*・





コハナ「ミサキくん、
昨日はごめん!」





私はミサキくんに
あやまった。





ミサキくん「全然大丈夫!
僕こそごめん!
何も知らないのに、、、」





コハナ「私の名前には
人の心に花を咲かすって
意味があるの!
だからもう、何を言われても
大丈夫!
自分の道を突き進むよ!
だからこれからは
人の心に笑顔を咲かせられるような
人になる!」





ミサキ「いいと思うよ。
そしてその目標は
もう達成できているよ」





コハナ「どうゆうこと?」





ミサキ「女子はいつも僕のことを
恋愛めあてで話しかけてたけど
コハナは違った。
新しい友だちとして
笑顔で僕に話しかけて
くれた気がしたんだ。
そんなコハナに一目惚れした。
コハナは僕の心に
花を咲かすことができたんだよ!」





コハナ「えっ!」





そうだったんだ。





ミサキ「好きです!
こんな僕だけど
付き合ってください!」





コハナ「わ、私も好きです。
よろしくお願いします!!」





お母さん、私のことを
わかってくれる人がいたよ。





その人はすごく大切で
大好きな人。







―ENDー

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