伝わって!! この気持ち

CAST佐藤 菜月海佐藤 菜月海

作者:希代実

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2022.12.02

あの日アイツと別れた日。
もう、会えない。
そう思ってたのに。





「ナツミ~おはよっ!」





「おはよー」





友達グループのカホ、ユラ、
アリサが大きく手を振って、
こちらに向かって来る。





「同じ高校、
入学できてマジ良かった~」





「カホが勉強会、
開いてくれたからだよ~」





「そんなことないよww」





カホは、本当に頭が良くて、
私たちが高校受験するまでの日々、
週に何回も勉強会を開いては、
苦手克服を共にしてきた。





「てゆーかさ、この高校、
超変わってるよね」





「そう!
それめっちゃ思ってた!!」





そう。
私達が入学したこの学園、ニコラ学園は、
とっても変わったクラス分けだった。





テスト結果のうち、
1番成績が良かった教科をもとに、
クラスが分かれる、という・・・。





つまり、1学年5クラス「国語科」
「数学科」「社会科」「理科科」
「英語科」となる。





「私は、数学科クラスになりたいな~!
理系じゃん、男子多そうだし」





そういうアリサは、
彼氏ナシ歴15年。





誕生日プレゼント、何が良い?
と聞いたら、まっさきに
「彼氏!」と答える、
彼氏に飢えてる。





「とにかくっ!
早く体育館行ってみよーよ。
クラス分け表があるハズだし」





「よし、行こ行こ!」





私達は、走って
体育館まで向かった。





「こりゃまた、分かれたね~。
綺麗に」





クラス分け表を見た私達は、
幻滅した顔だった。





こんな分かれようは、初めてだ。
どんな時も、一緒だった私達なのに。





「えーっと。カホが数学科、
ユラが国語科、ナツミが英語科、
で私が社会科~!!
誰も一緒のクラス、いないじゃーん」





「見事としか、言えないわ」





私達はしばらく
茫然と立ち尽くしていた。





「4人、一緒が良かったのにね」





残念そうにユラがため息をつく。
その時だった。





「おー、俺カホと同じクラスやん」





「エイト君・・・っ」





カホの彼氏、河島エイト。
中学校では、学年のアイドルと
呼ばれていた。





「カホ。オレ、部活、
軽音入ろーと思うんだけど」





「良いじゃん!
ライブ、必ず見に行くから」





「ありがとう。入学式終わったら、
一緒にクラス行こうぜ」





「うん・・・」





沈黙。





「やっぱ、良いなぁ~彼氏」





アリサが羨ましそうに、
カホに言う。





「ありがと」





照れながら、
カホは笑いかけた。





「いや、てか、
ナツミの彼氏は??」





「えっと・・・
あっ、同じクラスだ!」





「ウソ!
良かったじゃん、ナツミ~」





私にも、中学で出来た
彼氏がいる。
名前は、南ルワ。





向こうから告ってきて、
その時好意を持ってたから、
オーケーした。





それから、ずっとデートしたり、
キスも1回だけだけど、
クリスマスの夜にした。





キーンコーンカーンコーン。





「10時より、
新入生の入学式が行われます。
講堂前で、受付をし、
名札をもらった生徒から講堂内に入って、
座席表を確認してから
各自の席に着席して下さい」





「よっしゃ、行こう!」





私達は、講堂に向かった。





(あ~校長先生の話、長いなー)





クラスも早速分けられちゃって、
皆とは離れ離れ。





でも、斜め前のユラと
目配せしては、
小さく手を振っていた。





「では、次に新入生代表で、
英語科の野口義斗」





え・・・。





壇の上にスラッと現れたのは、
あのヨシトだった。





「本日は、わたくし達
新入生のために
盛大な入学式を挙行して頂き、
誠にありがとうございます」





凛とした背丈、
相手をドキドキさせる
まっすぐな瞳。





そう、彼は私の・・・





「ねーねー、あの野口君って人、
超イケメンだったね~!」





クラスに向かう途中に会ったアリサが
大はしゃぎで私に話しかけてきた。





「う、うん。
でも、私の好みでは無いかもなーw」





「えー、私、超好み!
ああいう人が彼氏だったらな。
てか、ナツミ、同クラじゃん!」





苦笑しながらお別れした後、
私は深いため息をついた。





なんであいつがいるの・・・
もう、忘れるって決めてたのに。





ヨシトとは、とっても仲良しな
幼なじみだった。





生まれた時からずっと隣にいた
大切な幼なじみ。





中学1年生で、父親の転勤で
ヨシトが転校する事になった。





それまで小学校も中学校も一緒で、
クラスも同じだった。





凄く悲しくて、
一晩中泣いていた事もあった。





それで、気付いた。
私はヨシトの事が
好きだったのだという事を。





思い切って告白をした。
ずっと隣にいたヨシト。
きっと私の事も好きだろう、と
浮かれていた私がバカだったんだ。





見事にフラれた。
あんなに好きだったのに。大失恋。
もう、会いたくもなかった。





なのに・・・











★。。・☆。。★。。・☆。。・★。。・☆。。★。。・☆。。★





クラスに入った瞬間、
ルワの顔が見えた。





「ナツミ~、同じクラスだな」





「うん。良かったね」





「あぁ、またデートの予定立てような」





「オッケ」





私はチラチラと、
クラス中を見渡していた。
ヨシトどこだろ・・・。





その時。
ガラッ。





「・・・ナツミ・・・?」





私は、思い切り振り返った。





「やっぱ、ナツミだよな?
オレだよ、ヨシト。
覚えてるか?」





「覚えてるよ!
帰ってきたの?」





「あぁ、先月お袋と
こっち帰って来たんだ。
父ちゃんはまだ
向こうにいるみたいだけどな」





ウソ・・・まさか、
再会出来るなんて。





「元気だったか?」





「おい、さっきからなんなんだよ、お前。
オレのナツミに何か用かよ」





ルワが私とヨシトの間に入って
私の前に立ちはだかった。





「あ、ルワ。
この人、野口ヨシトっていうの。
昔からの幼なじみで」





「ってか、ナツミ。
こいつ誰だよ?」





「・・・・・」





言えないよ、ルワが
彼氏だっていう事なんて。





「あ、えっとね、
同じ中学だった普通のとも・・・」





「ナツミの彼氏だけど。
なにか?」





一瞬で、空気が変わった。





どうしよ・・・
バレたよ、ヨシトに。





「ナツミに彼氏・・・?」





「そーだよ、俺の彼女だから
手出さないでもらえる?」





と言われた直後、
ルワに手を掴まれて
教室から出た。





「あ・・・」





ヨシトのあんな顔、
初めて見た。
あんなビックリして、
悲しそうな顔。





ダンっ。





思い切り壁に手をぶつけて、
壁ドンされた。





「おい、アイツ誰だよ。
野口って奴」





「だから・・・
ただの幼なじみだよ・・・?」





「ウソ。
絶対何か隠してるだろ」





なんで・・・
確かに告ったりはしたけど、
大した事はしてない。
元彼でもなんでもないのに。





「本当になにもないってば!」





私は、ルワを突き飛ばして、
廊下を駆け出した。





なんで戻って来たのよ、ヨシト。
あんたさえ戻って来なかったら
こんな事にもならなくて済んだのに。





また・・・
好きになっちゃうじゃん。











★。。・☆。。★。。・☆。。・★。。・☆。。★。。・☆。。★





「ナツミ!
お昼一緒に食べよーぜ」





授業が終わった直後、
ヨシトが近付いて来た。





「い、良いけど」





「おい、野口!!!」





この声・・・ルワ。





「オレの彼女なんだよ。
手出しすんなっ」





「お前の彼女だか何だかなんて
知らねーよ」





「なんだよ、
お前はただの幼なじみだろ?
オレは、ナツミの彼氏なんだ。
ナツミの手、離せよ!」





「オレが先だったんだよ!」





男同士の喧嘩は見ていて、
とても怖い。





やめてよ・・・
どっちもやめてって!





「もう、やめてっっ!」





私は、思い切り怒鳴った。
ビックリしたまわりの人たちが、
私を見つめる。





「どっちとも食べないから。
先約で、友達がいるんで」





私は、そう言ってから
カホ達が待ってる校庭に向かった。





・・・ルワ、ゴメン。





私、もしかしたら
ヨシトの事が好きかもしれない。





「待てよ、ナツミ!」





走って来たのは・・・。





「ヨシト・・・?」





なんで、来るのよ。
そんなに汗かいて・・・
やっぱり好きになっちゃうよ。





「ゴメンってナツミ。
オレが悪かった。
許してくれ」





「え、ヨシトは別に
謝る事なんてないよ」





「違う」





「え・・・」





次の瞬間、
私はヨシトの腕の中にいた。





「ゴメン、
お前に彼氏がいるって聞いた瞬間、
すっごく胸が苦しくなって。
お前とルワが一緒にいる姿を見ると、
すげームカつくんだ。
気付いたんだ、俺。
やっぱナツミが好きなんだって」





「・・・なんで、今更・・・」





「あの時、俺ナツミの事、
好きだった」





え!





「でも、勇気がなくて。
結局好きな人をフッてしまった。
最低だよな、俺って」





「そんな事・・・」





「この別れていた3年間、
ずっとお前の事が
頭から離れなかったんだ。
好きだ、ナツミ」





「ヨシト・・・」





私達は、
ようやく両想いになった。





私、ヨシトが好き。
大好き。





神様、私のところに
ヨシトを返してくれて、
ありがとう。





「良かったね~!!」





私達はビックリして、
声がする方を見た。





そこには、ルワと友達が
周りにワーっと取り囲んでいた。





「いやー、俺気付いててさ。
お前がヨシトの事好きなんだって。
正直悔しいけど、
お前の方がナツミを幸せに出来るぜ、
ヨシト。
ナツミをこれから宜しくな」





「ルワ・・・」





ルワが私の元彼でよかった。





「よし、じゃあお昼食べようぜ」





「うん!!」







☆The End☆
*ニコ学名作リバイバル*
この作品は過去に投稿された作品をアレンジしたものです。

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