初詣は恋の日

CAST佐藤菜月海

作者：みるん

2024.01.01

「わあ～！　雪だあああ！」

雪が降って喜んでいるのは
マイペースでおっとりな
妹のフタバ。

そして私は、ナツミ。

昔から仲がいい姉妹。

フタバは可愛いのに
恋なんていらないって言うし、

お母さんも
「まだ恋は早いでしょ」
って言う。

でも、私は最近
恋は必要だなって思った。

それは約１週間前に
あった出来事。

＊・＊・・・＊・・・＊・＊

フタバ「おねえちゃーん！」

ナツミ「あ、フタバ～。
どうしたの？」

フタバ「実はね、実はね！
コハナに好きな人
できたんだって！」

ナツミ「へぇ～！」

フタバ「でねでね、コハナ
告白するらしいよ！」

ナツミ「そうなんだ！
ＯＫもらえるといいね！」

フタバ「うん！
おねえちゃんも応援してるから
がんばってって
言いに行って来るね！」

ナツミ「いってらっしゃーい」

ピロン♪

ん？　ラインだ。
誰からだろ・・・？

アンジから・・・？
なにかあったのかな。

～ライン～

アンジ《ナツミ！
今さっき聞いたんだけど
２組のダイジくんが
ナツミのこと好きって噂！》

ナツミ《え、なにそれ!?》

アンジ《ナツミ知らないの!?
告白するって聞いたよ!?》

ナツミ《え・・・!?》

アンジ《こういうことになったら
ＯＫしちゃえ!!》

ってことなんだ。

まぁ告白されるかどうか
分かんないし・・・

って！
今、冬休みじゃん！

告白されなかったよ～！

そして明日は・・・初詣！

フタバと親友のアンジと
３人で行く約束してるの！

楽しみだな～！

☆。・　次の日　・。☆

ナツミ「アンジ～！」

アンジ「あ、ナツミ！
こんにちは、フタバちゃん！」

フタバ「こんにちは～」

アンジ「ナツミ、フタバちゃん
いこっか！」

フタバ「うん～！」

ナツミ「お参り～」

私は２つ
お願い事をした。

１つはみんなが
幸せで健康でいること。

もう１つは・・・
好きな人ができること。

叶ったらいいな～と思って
お願いしたんだ。

アンジ「フタバちゃん、ナツミ
何お願いした？」

フタバ「私はね、
漫画家になりたいって
お願いした！」

アンジ「そっか～。
フタバちゃん
漫画家なれるよ！」

フタバ「えへへ～。ありがと～」

アンジ「ところでナツミは
何お願いしたの？」

ナツミ「えっと・・・
いったら叶いそうにないから
やめておく・・・」

アンジ「あ、そっか。
聞いてごめんね」

ナツミ「こちらこそ
いわなくてごめんね」

フタバ「フタバが
家に帰ってから聞く！」

ナツミ「!?」

ジャリ、ジャリ、と
足音が聞えて来た。

後ろを振り返ると・・・

同クラのダイジくんと
リョウスケくん。

２人で初詣くるなんて
珍しいなと思ってたら。

急にリョウスケくんが
私の腕を引っ張っていった。

私は何をされたのか
分からなかった。

＊・＊・・・＊・・・＊・＊

リョウスケ「急に引っ張り出してごめん」

ナツミ「ううん・・・
大丈夫だよ」

リョウスケ「実は、
前からナツミのこと
好きだったんだ」

ナツミ「え・・・」

リョウスケ「こんな俺でよかったら
付き合ってほしい」

ドキン

今、かすかに胸がなった。

これは付き合えって
相図なの・・・？

ナツミ「こ・・・こちらこそ
お願いします！」

冬の初詣。

初詣は恋が叶う日でも
あったのだっだ。

☆ＥＮＤ☆

この作品は過去に投稿された作品をアレンジしたものです。