もう一度、君に出会って恋をする

CAST佐藤 菜月海佐藤 菜月海

作者:トマトタルト

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2023.02.11

私は、君と
2度目の恋をしている────。







・*。・ 3年前・冬 ・。*・





私は佐藤菜月海。
中3。





関西圏の新潮市立
新潮南中学校に通っている。





私達はもうすぐ受験。





勉強は正直すごく大変。
でも、最高の友達と送る
学校生活は超楽しい!





それに、私には
同じクラスに好きな人もいる。





それは、久野渚夏。





でも、それは
親友の快空、あきにも内緒。





恥ずかしすぎて
どうしても言えないの・・・





しかも、最近席が
隣になったのをきっかけに
渚夏とよく話すようになって、





そしたら2人に
めちゃめちゃからかわれて
恥ずかしくて、また言えない。





でも、卒業式とかに
告白出来たらいいな。





そんなことを考えてた。





でも、最高の学校生活は、
急に終わりを迎えた。





先生「佐藤、ちょっといいか」





急に先生に呼ばれた。





何かやらかしたっけ?
結構焦ってると・・・





菜月海「・・・え?」





先生から告げられたのは、
衝撃の言葉。





先生は確かにこう言った。





『ついさっき、佐藤の両親が
交通事故で亡くなられたそうだ。
辛いとは思うが、
早急に帰る準備をして
新潮病院へ行ってこい』





そんな。
昨日まで2人とも
元気だったのに。





信じられない気持ちで
病院へ向かったが、
それは事実だった。





1週間後、学校に行くのを
再開したけど、
この学校に通えるのは
今週で最後。





いとこが住んでいる関東に
引っ越すことになった。





私は抜け殻の状態で
学校に向かった。





快空・あき「菜月海! 久しぶり。
どうしたの?
先週まるまる休んでたけど・・・」





菜月海「あ・・・ちょっと
用事があって、それで・・・」





2人は私の様子が違うことに
気づいていたのか、
それ以上は何も言わなかった。





すると、渚夏が、





渚夏「どうした?
何か元気ない?」





菜月海「全然、元気元気」





渚夏「大丈夫か?
なんかあったら言えよ」





いつもは嬉しい渚夏との会話も、
ろくに入ってこなかった。





直ぐに1週間は過ぎ・・・





私は誰にも言わず
3学期の途中、
受験期に転校した。













・*。・ 高2・冬 ・。*・





あんじ「ねね、菜月海。
今度ここのカフェ行こうよ!!
めっちゃ美味しいケーキあるって」





菜月海「ホント!?
えー行こいこ!」





関東に引っ越して2年。
こっちの暮らしにも慣れてきて、
もう抜け殻のような私じゃなく、
関東の生活を存分に楽しんでた。





こっちで気の合う親友も出来て、
毎日が楽しい!





本当は関西での暮らしが恋しいし、
また皆にも会いたいって思ってるけど、
あの事件が私を今も苦しめてる。





でも、もう2年も経った。
1度関西に戻ってみようかな。





急にそんな気になって、
今度の春休み、
電車で関西に行くことにした。













* ‐‐‐ * ‐‐‐ *





電車に揺られて、
ついに到着。





すごくドキドキしてる。





まずはお墓に行かなきゃ。





そう思っていると、
やっぱりあの事故のことが
頭をよぎって・・・





やばい、クラクラしてきた、
倒れる・・・!





?「大丈夫ですか?」





菜月海「あ、すいません・・・」





誰かがとっさに
支えてくれたみたいだ。





?「な、つみ・・・?」





菜月海「え・・・?」





?「俺だよ、渚夏。
3年前、同じクラスだった。
覚えてる・・・?」





菜月海「え・・・
久野、渚夏・・・?」





渚夏「そう。
やっぱり菜月海だ。
俺、お前が引っ越してから、
ずっと後悔してた。
あの時様子が違うことに
気づいてたのに、
何も言えなかったこと」





菜月海「そんな・・・
渚夏は何も悪くないよ」





すると唐突に、





渚夏「俺、3年前から
ずっとお前が好きだった。
急に引越ししてから、
関東に言ったって噂も聞いて、
行ったこともあった。
それくらい、
菜月海が好きだった」





私も、本当は、本当に
渚夏が好きだった。





この3年間、必死に想いを
封印してきた。





でも・・・





菜月海「私も、本当はずっと好きだった。
中学の卒業式で、
渚夏に告白するつもりだった。
何も言わずに居なくなってごめん・・・!」





渚夏「いいんだ。
菜月海がそう言ってくれて、
本当に嬉しい。
良かったら、遠距離になるけど
付き合ってくれない・・・?」





私の返事は、もちろん、





菜月海「はい・・・!」





私と渚夏の、
2度目の恋が始まる────。







*end*

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