君と付き合ってから１年目の夏祭り

CAST佐藤菜月海

作者：ro

2023.05.18

私の名前は、佐藤菜月海。
中学２年生。

私には、１年前から付き合っている
彼氏がいます。

彼の名前は、西優行。
ユアンって呼んでます。

勉強もスポーツも
できるんだけど
少し抜けているところが
あるのが特徴的。

彼とは、１年前の
中学校の入学式で出逢って
お互いに一目惚れだった。

同じクラスで、話してみると
すごく楽しくて、
好きがどんどん増していった。

彼と仲良くなれてきた
１年前の夏。

彼の方から
夏祭りへ行こうと
誘われた。

私は、もちろんＯＫした。

私は、夏祭りで
ユアンに告白されて
付き合い始めた。

ユアンとは、たくさんの
思い出がある。

初めて手を繋いだ。

ハロウィンで
仮装を一緒にした。

クリスマスを
一緒に過ごした。

初めてユアンに
バレンタインチョコをあげた。

クラス替えがあったけど、
また同じクラスになった。

今年の夏祭りは
ユアンと付き合って
１年目になる。

楽しみすぎるー！

菜月海の親友ふたば「なつみ！
大丈夫？
なんかボーッとして」

この子の名前は、
小松崎ふたば。

フタバも
中学で出会った人。

少しギャルでおしゃれで
メイク上手だから
女子の憧れだ。

でも友達思いで、優しい。
男子にも一部人気。

ナツミ「えっ、私
ボーッとしてた!?」

フタバ「してたよ～。
何考えてたの（笑）」

ナツミ「いっいや～」

フタバ「まあだいたい
おみとおしだけど。
そうそう、あともう少しで
夏祭りじゃん。
今年も彼ぴと行くんでしょ。
いいな～。
私もイケメン彼ぴほしいな～。
ユアンを落とすために
可愛く準備しないとね」

ナツミ「えっ、ちょ、ユアン
教室にいるんだから
もうちょっと声控えめで」

フタバ「あっ、ごめんごめん。
ほらメイクとか浴衣とか
準備しないといけないよ！
付き合って１年目記念日だもんね～。
しかも夏祭りは
夏休み入ってすぐだから
急がないと」

ナツミ「フタバ先生
今年もお願いします！」

フタバ「ＯＫ！
あたしに任しといて」

それからフタバが
メイクや髪型を
私のために選んだくれた。

・。・:・°・。・:・°・。・:*・

そして、夏休み当日。

フタバ「うわあ～
めっちゃ可愛い！
いいね」

ナツミ「ありがとう。
ふたば！」

フタバ「うん。
楽しんできてね！」

集合は、午後６時。
ユアンはもう来ていた。

ナツミ「ごめん、待たせた？」

ユアン「ううん。
俺が楽しみすぎて
早く来すぎただけ。
行こ」

そう言ってユアンは
手を出してくれた。

繋いだ。

この夏祭りでは
毎年恒例で
打ち上げ花火が
何発もあがる。

私達は、
花火があがるまで
屋台を楽しんだ。

ユアン、
服装について
何も言ってくれないな。

あともう少しで
花火があがる時間になる。

ユアン「あっごめん、
俺、忘れ物した。
とりいってくる。
ナツミは
花火がよくみえるところに
先に行ってて。
マジでごめん！」

ナツミ「あっ、、、うん」

花火があがるまで
あと２０分。

間に合うかな・・・

　　　＊

　　　＊

　　　＊

花火があがるまで
あと２分・・・

ユアン早く来て！

ユアン「ナツミ！」

ナツミ「ユアン！
間に合ってよかった！」

ユアン「ナツミ、これ読んで」

そう言ってユアンは
手紙を私に渡してきた。

その瞬間
花火があがった。

・手紙の内容・

───────────────
ナツミへ。

今日で付き合い始めて１年だね。
本当にいつもありがとう。
これからもよろしくね。
大好き。

　　　　　　　　　ユアンより
───────────────

ナツミ「・・・読んだよ。
手紙ありがとう」

ユアン「こんな大事なものを
忘れて・・・
俺、馬鹿だな」

ナツミ「馬鹿なんかじゃないよ。
こんな素敵な彼氏
なかなかいないよ。
私もユアンが大好き・・・！」

ユアン「ナツミ・・・、
ありがとう。
最初言えなかったんだけど
今日の格好可愛いよ」

ナツミ「・・・！
ありがとう！」

今年も最高の
夏祭りになった。

私達はもう少し続く
花火を眺めた。

＊ｅｎｄ＊