ちっちゃな勇気

CAST佐藤 菜月海佐藤 菜月海

作者:くれよん

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2024.03.13

こんにちは!
私は、佐藤ナツミ。
ニコラ高校に通う高校1年生!





地域の一般吹奏楽団、
『新潮吹奏楽団』で
クラリネットを担当しています!





最初は高校の吹奏楽部に
入っていたんだけど、
3年生の先輩の
1年生へのイジメがひどくて辞めた。





でも私は吹奏楽、
クラリネットが大好きで
どうしても続けたかった。





いちばん仲良かったホルン担当、
ユズに相談したところ、
新潮吹奏楽団を勧められ、
2人で一緒に入団した。





そんな新潮吹奏楽団の
団員さんの中には
気になる人がいる。





それは、同じクラリネット担当で
大学2年生の松瀬ダイジさん。





松瀬さんはクラリネットの
技術がとても高く、
性格も良くて
オマケにビジュアルが良くて
漫画に出てくるような人だ。





そんな松瀬さんと、私はなんと
吹奏楽コンクールで
クラリネット1stを
担当することになった。





1stはパートの中でも
技術が高い人が担当することが多い。





私より年上の方が多いなか、
1stを任された私は
プレッシャーが半端なかった。





でも松瀬さんが





ダイジ「佐藤さんと
1st吹くことが出来て嬉しいよ。
何かあったら俺を頼ってね」





と、声をかけてくれて
少しは安心することが出来た。





しばらくして高校も夏休みに入り、
吹奏楽コンクールへ向けた
強化合宿が始まった。





どうやら同じ宿に
ニコラ高校の吹奏楽部も
合宿で泊まるらしい。





嫌な予感がしつつも
一生懸命練習をした。













・*。 練習終わりの部屋にて 。*・





ユズ「それでー、どーなの?
松瀬さんとは」





ナツミ「どうってなんも
進展ないよー汗、
みんな練習に必死だから
雑談なんか出来ないし泣、
でも、練習の話とかはしてるよ!」





ユズ「話せてるようで良かったよー!
あ、そうだ。
言おうと思ってたんだけど
明日早起きして練習しない?」





ナツミ「したいしたい!
青春って感じ笑」





ユズ「そうと決まったら
早く寝よ! おやすみ~」





ナツミ「おやすみなさい!」













・*。・ 次の日 ・。*・





私たちは宿の中庭に出て
練習を始めた。





ユズ「ねえねえ、
ここから合わせよ!」





ナツミ「やろー!」





私たちが吹いてる時、
聞き覚えのある声がした。





ヒマリ「あれー?
佐藤と足川じゃん」





ハルハ「なんでここにいんの笑」





そう、嫌な予感が
的中してしまった。





ニコラ高校の先輩たちだ。





ユズ「ヒマリ先輩、ハルハ先輩、、」





ナツミ「何か御用ですか?」





ハルハ「もしかしてあんたたち
新潮吹奏楽団に入ってんの?」





ユズ「そうですけど、、」





ヒマリ「うっわー!
あんな上手い吹奏楽団に
あんた達が?
相当お荷物なんだろうね~笑」





ユズ「(小声で)ナツミ、
部屋に戻ろ」





ナツミ「そうだね」





部屋に戻ろうとした時、





??「お前ら、やめろ!」





という声が飛んできた。





声がするほうをみると
松瀬さんだった。





ダイジ「足川さん、
佐藤さん大丈夫?」





ナツミ「松瀬さん、、!」





ユズ「大丈夫です!」





ヒマリ「え? 何このイケメン」





ハルハ「ヒマリー!
アタックしなよ!」





ダイジ「黙れ!
話聞こえてたけど
お前ら練習邪魔しに来たと思えば
2人のことバカにして、、」





ハルハ「だ、だって2人とも
ほんとに下手くそだったんですよ?」





ヒマリ「ごめんなさいね、
うちらの後輩が変なことしてたら」





ダイジ「ふざけんなよ!
佐藤さんは俺と同じクラリネットだけど
俺と1st担当してるし、
足川さんもホルンの子から
めっちゃ活躍してるって聞いてるぞ」





ふたりが望んでなかったような
結果だったのか
ヒマリ先輩とハルハ先輩は
逃げていった。





ダイジ「ふたりが無事でよかった、
それよりさっき合わせてたとこ
よかったぞ!」





松瀬さんに褒められ
私たちは笑顔で顔を見合せた。













・*。 吹奏楽コンクール当日 。*・





いよいよ吹奏楽コンクール。
今は、舞台裏にいる。





心臓がバクバクで
心臓がとび出そうだ。





そのとき小声で
「佐藤さん!」
と、声が聞こえた。





振り向くと松瀬さんが
こぶしを作っていた。





ダイジ「グータッチしよう」





ナツミ「え、あ! はい!」





好きな人と
グータッチということで
動揺してしまった。





ダイジ「佐藤さんならできるから!
頑張ろうね」





その言葉が終わったあと
前の団体の演奏が終わり、
私たちの演奏が始まった。





審査員「新潮吹奏楽団、
ゴールド金賞!」





私たちは無事に
金賞を受賞した。





その後、私は
松瀬さんに呼び出された。





ダイジ「おつかれさま、
佐藤さん」





ナツミ「お疲れ様です。
話ってなんですか?」





ダイジ「おれ、佐藤さん、、、
ナツミさんのことが好きです。
大学生と高校生って年の差がすごいけど
良かったら俺と付き合ってくれませんか?」





ナツミ「え!」





もしかして
両思いだったってこと!?
嬉しい、、、!





ナツミ「実は私も松瀬、、
ダイジさんのこと好きでした。
私でよかったらよろしくお願いします!」





ダイジ「ほんと!
ならお互い呼び捨てで呼びたい!
ナツミ!」





ナツミ「私も! ダイジ!」





高校1年生の夏。





色々不安はあったけど
勇気をだして
新潮吹奏楽団に入って
良かったです!







*end*

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