鏡の中の世界

CAST佐藤菜月海

作者：kmk

2023.07.16

もしも生まれ変わるなら

貴方は何になりたいですか？

＊。・－－－－。・－－－－・。＊

こんにちは
中学２年生、１４歳の
佐藤菜月海です。

今は、学校から
帰っているところです！

あ！
今日は、開いてる！

私の日課は、帰り道に
ドールショップを
見ることです！

まぁ、勇気がなくて
お店には一回も
入ったことないんですけどね、、笑

こんな綺麗なドレス
着てみたいな～

憧れ、、

レン「佐藤？
うちに用？」

なつみ「え？　ここ
内田くんの家、、？」

レン「そうだけど、、」

なつみ「知らなかった、、」

レン「どうぞ！
いらっしゃい！」

なつみ「お言葉に甘えて、、
失礼します、、」

すごいな、、

こっち見てるみたいで
ちょっと怖いけど、、

レン母「レン～
帰ってきたなら手伝って～」

レン「ゆっくりしてって！
お茶持ってくる！」

なつみ「そこまでしなくても、、」

行っちゃった、、

ん～怖いから
そろそろ帰りたいんだけどな、

～♪♪～♪～

なんか鳴ってる？

なつみ「鏡？」

結構、年季が入った鏡だな、、

しかも大きい、、

ガシッ

なつみ「!?」

・。・:・°・。・:・°・。・:・°・。・:・

ここ、、どこ、？

???「ちょっと
強引すぎたんじゃない？」

??「ん～でもピッタリだったし、、」

なつみ「あの～どなたですか、、？」

ふたば「ごめんごめん！
驚いたよね、、」

ゆず「私はゆず！
５年目だよ！」

ふたば「ふたばです！
私は３年目！」

なつみ「、、５年目？、３年目？」

ゆず「あ！　
細かい説明しとかないとだね！」

ふたば「ここは、
人形の世界なの！」

なつみ「人形の世界、、？」

ゆず「そう！
さっきドールショップにいたよね！」

なつみ「はい、、」

ふたば「ドールショップにあった鏡と、
ここの人形の世界が繋がってるの！」

なつみ「なるほど、、」

ゆず「なつみちゃんだっけ？」

なつみ「はい、、
そうですけど、、」

ふたば「なつみちゃんが
お人形さんに
ぴったりだったから、、」

ゆず「来てもらいたいな～って、、
無理矢理引っ張っちゃって
ごめんね！」

なつみ「いえいえ、、
人形の世界、素敵ですね！」

ふたば「でしょ～
好きな服
自由に着ていいからね！」

なつみ「いいんですか！」

ゆず「もちろん！」

・。・:・°・。・:・

ふたば「可愛い!!
似合ってるよ！」

なつみ「ありがとうございます、、」

ゆず「敬語外していいんだよ～」

なつみ「はい、、
じゃなくて、うん！」

ふたば「笑　よろしくね！」

・。・:・°・。・:・

なつみ「あ、、」

ゆず「どうしたの？」

なつみ「私、６時から
塾あるんだ、、」

ゆず「こっちの世界にいる間は、
存在が無かったことにされるの、、」

なつみ「え、、？」

ふたば「言うの完全に忘れてた、、」

ゆず「もちろん戻ったら
それはないからね！
記憶も元通りだから！」

なつみ「そうなんだ、、」

ふたば「見てみる？
元の世界が今どうなってるか」

なつみ「うん！
見てみる！」

ゆず「はい！
これでいつでも見れるよ！」

なつみ「タブレットで
見れるんですね！」

ふたば「そう！　便利でしょ！」

いた、、
レンくんだ、、

ゆず「その人、好きなの？」

なつみ「えっ？
まぁ、そんな感じ、、」

ゆず「青春じゃん！　いいな～」

ふたば「？」

ゆず「ふたば？」

ふたば「ねぇ、、
なつみのこと探してない？」

ゆず「本当だ！
なんでだろ、、」

ふたば「ちょっと調べてみる！」

・。・:・°・。・:・

なつみ「あ！
どうでした？」

ふたば「ちょっと待っててね！」

ゆず「！　来て！」

・　・　・　・　・

戻ってきた！

なんか２人とも
様子がおかしいけど、、

なつみ「結果どうだった？」

ゆず「元の世界に戻ろ！
なつみ！」

ふたば「と言っても、
私達は残るけどね、、笑」

なつみ「なんで？」

ゆず「最初から最後まで
振り回しちゃった、
ごめんね！」

ふたば「戻れば
分かると思うよ！」

２人が言うなら、、

なつみ「少しの時間だったけど
ありがとう！
お人形の世界、、楽しかった！」

ふたば「こちらこそありがとう！」

ゆず「お別れ寂しいけど、、ね、」

ふたば「うん、、」

３人「バイバイ！」

―――――――――――― ―― ―
―― ―

スッ～

戻ってきた、、

レン「なつみ！」

なつみ「内田くん！」

レン「探したよ、、」

レン母「さっきから
何言ってるのよ、、
なつみちゃんごめんね～」

なつみ「いえいえ、、」

プルルル

レン母「あら、電話、、」

なつみ「帰るね、、
お邪魔しました、、」

ガシッ

レン「なつみのこと好き、俺、
だから余計心配したんだ。
急にいなくなるから、、」

なつみ「心配かけてごめん、、
私も、、好きです！」

・＊。・　人形の世界　・。＊・

ゆず「よかったね！
お似合いだわ～」

ふたば「なつみは
気づいたかな？」

ゆず「新たな発見だね！」

ふたば「記録しとくね！」

ゆず「よろしく～」

この世界に入った者は
入っている期間中

存在が無かったことにされる────

もし入った者に、恋愛感情を
抱いている人がいるのならば
その人は例外とし、

無かったことにはされない。

＊ｅｎｄ＊