恋する新人サンタちゃん

CAST佐藤 菜月海佐藤 菜月海

作者:りりっぽ

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2021.10.13

メリークリスマス!
佐藤ナツミです!





突然だけど、
サンタさんといったら
どんな人を思い浮かべますか?





おそらく長い髭のおじいさんを
思い浮かべると思うんだけど・・・





実際、プレゼントを
届けているのは
代々家がやっている
サンタさんの仕事を引き継いだ、
若い人達がやってるんです。





仕事ができる年齢になったら
新人研修に行って、
数日間寮生活を
しなきゃいけないの。





今日はその初日。





ナツミ「訓練するのは
次の日からだから、
頑張ろうっと!」













・*。・ 次の日 ・。*・





私には
新しい友達ができた。





名前は高橋カイラと
河村カホ。





2人とはすごく
気が合うの!













・*。・ その日の研修にて ・。*・





研修監督「今日の研修は
実際にそりに乗って
別の場所にプレゼントの箱を
置きに行くというものです」





ハアト「ドジして
落っこちたりするなよーw」





こちらは幼馴染の
八田ハアト。
私の好きな人なんだ/////





ナツミ「ちょっと!
私はドジなんてしないから!」





ムカついたけど、
ハアトと話せたから
ちょっと嬉しかった。





訓練が始まり、
そりで飛んでいると





カイラ「あっ・・・!」





カイラが箱を
落としちゃったみたい。





拾ってあげないと!





ナツミ「でも・・・」





〈サンタクロースの正体が
他の人にバレてはいけない。
もしバレたら
この仕事を辞めることになる〉





この仕事の決まり。





このままそりに乗って
拾いに行けば、
地面に近づくから
他の人に見られる確率は高い。





それでも・・・





友達が困ってるのに
ほっとくなんて出来ない!





それに今はちょうど
誰にも見られてなさそうだし!





ナツミ「はい!」





カイラ「マジでありがとう!!
誰かに見られてなかった?」





ナツミ「ぜーんぜん
大丈夫だったよ!」













・*。・ 次の日 ・。*・





ナツミ「嘘でしょ・・・」





ネットで昨日の私の姿が
拡散されている。





カホ「これってナツミが
昨日箱を拾ってたやつだよね?」





ナツミ「見られてないと
思ってたんだけどな・・・」





カイラ「ほんとにごめんね・・・
私のせいで・・・」





すると、





研修監督「ナツミさん、
ちょっと来てください」













*・。+ *・。+ *・。+ *・。+





研修監督「ネットに
拡散されてるのを見ましたが、
あなたは決まりを
破ったみたいですね」





ナツミ「はい・・・
ごめんなさい・・・」





研修監督「決まり通り、
この仕事を
辞めてもらいます」





カホ「ちょっと
待ってください!」





カイラ「ナツミは私が訓練で
落としたプレゼントの箱を
拾いに行ってくれたんです!」





ナツミ「カイラ・・・カホ・・・」





研修監督「・・・それなら、
辞めさせることは
しないことにします。
ただ、ペナルティとして
クリスマスイブの日に
プレゼントを通常の倍配りなさい」













*・。+ *・。+ *・。+ *・。+





ハアト「ナツミ、
大丈夫だった?」





ナツミ「辞めることには
ならなかったけど、
当日にプレゼント
倍配ることになっちゃった・・・
私、拾いに行かなかった方が
良かったのかな・・・」





ハアト「昔から変わんないなー!
困っている人を見ると
ほっとけないところ。
でもさ、もし拾いに
行かなかったら
ずっと後悔するんじゃないの?」





ナツミ「そうだよね・・・!
ちょっと元気出た!
ありがとう!」





その日から私は
一生懸命研修を頑張った。





そして、そのうちに
クリスマスイブ当日を迎えた。













*・。+ *・。+ *・。+
クリスマスイブ当日の出発後
*・。+ *・。+ *・。+





ナツミ「うぅー重い・・・」





私のそりは
倍のプレゼントが
乗っているから、
その重さに慣れていなくて
のろのろとしか進めない。





ナツミ「どうしよう・・・
これじゃあ朝までに
全部配れないよ・・・」





ハアト「ほら、
配るプレゼント
多いんだろ。
手伝ってやるよ」





ナツミ「え、本当・・・?」





ハアト「その代わり
俺の分も手伝えよー!」





途中、私が届ける人を
間違えるというハプニングが
あったけど、
2人で協力して無事、
夜明けまでに
プレゼントを全部
配ることができた。





ナツミ「ほんっっっっとに
助かった!」





ハアト「修了会が終わったら、
話したいことがあるから
後で来て」





ナツミ「え、うん」





なんだろう・・・













・*。・ 修了会後 ・。*・





私は倍の分のプレゼントを
配ることができたから、
これからサンタさんとして
プレゼントを届けることになった。













*・。+ *・。+ *・。+ *・。+





ナツミ「お待たせ!」





ハアト「これ・・・」





ナツミ「もしかして
プレゼント
配り忘れてた!?」





ハアト「違う。
ナツミへの
クリスマスプレゼント///」





ナツミ「えっ!?」





開けてみると





ナツミ「わっ可愛い!!」





私のイニシャルの文字がついた
ネックレスだった。





ナツミ「でもどうして急に・・・?」





ハアト「研修中、
自分より困ってる友達の方を
優先してたよね。
そんな昔から優しいナツミが
好きなんだ」





ナツミ「えっ、
私のこと・・・
好き・・・」





するとハアトに
ハグされた。





ハアト「俺と付き合って
くれませんか///」





ナツミ「はい/////
喜んで///」





カイラ「ひゅー/////」





カホ「お似合い~(ニヤニヤ)」





ハアト「見てたのかよ///」





ナツミ「えっ!
2人ともいつの間に!?」





今年のクリスマスは
最高の形で終わりました/////







*end*

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