1年前のあの日

CAST佐藤 菜月海佐藤 菜月海

作者:ミコ

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2023.09.20

私には、ある後悔が
今でも残っている。





それは、今から1年前の
卒業式。





体調を崩し
出席できなかったこと。





そして、好きな人に
告白できなかったこと。





連絡先も交換できず
会うことすらできない。





次に会えるチャンスが
あるとすれば。





同窓会、、か、

















・。・:・°・。・:・°・。・:・°・。・:





・2024年3月2日・





ゆら「なつみおはよ~!」





なつみ「、、、」





ゆら「なつみ~
お! は! よ!」





なつみ「ゆら! おはよ!」





ゆら「ボーっとしちゃって、、
考え事?」





なつみ「ねぇ、1個
聞きたいことあるんだけどさ、、」





ゆら「何?」





なつみ「ゆらが過去に戻るなら
いつに戻りたい?」





ゆら「ドラマの見過ぎ?笑
ん~、私は戻りたいとは
思わないかな~。
今が楽しいし!
なつみは過去に戻りたいの?」





なつみ「卒業式の少し前に
戻りたいな~って、、」





ゆら「もしかして
私といるのが嫌だった、、?」





なつみ「そんなことない!
楽しいよ!
やり直したいことがあって、」













・。・:・°・。・:・°・。・:・°・。・:





・放課後・





今日は、部活がなく
午前授業だったので
早く家に帰ってこれた。





勉強も一通りして
少し散歩をしている。





日が落ちるのも早いから
早めに帰らないと、、





すると私は、
とある人影を見つけた。





私が片思いしていた、





そして、卒業式に
告白しようと思っていた相手、
黒澤諒くん。





しかし、彼には
彼女がいるようだった。





なつみ「過去に戻っても
振られるか、、」

















・。・:・°・。・:・°・。・:・°・。・:





・夜・





今回見たことは忘れよう、、





そう思って
早めに寝ることにした。





でも眠れない、、





私は水を飲みに
1階のリビングに降りていく。





なつみ「電気どこ、、、
あった!」





グラッ





安心したのも束の間
私は階段から落ちてしまった。













・。・:・°・。・:・°・。・:・°・。・:





・朝・





頭に痛みを感じながら
朝を迎えた。





なつみ「痛、、
せっかく電気見つけたのに、、」





え、、?





ドアにかかっているのは
中学校の制服。





なつみ「2023年3月2日、、」





とりあえず洗面所に向かう。





顔を洗って
叩いてみても
何も変わらない。





ただ痛いだけだった。





なつみ母「なつみ~! 起きたの~」





なつみ「起きたけど、、」





なつみ母「今日都立の発表日でしょ!
早く朝ご飯食べちゃいなさい」





なつみ「はーい、、」





家族揃って結果を見た
新潮学園高校。





合格、、





何より姉が号泣していた。





この光景見たことがある、、

















・。・:・°・。・:・°・。・:・°・。・:





・3月6日 卒業旅行の前日・





かいら「明日楽しみすぎる~!」





なつみ「雨降んないといいけど、、」





かいら「大丈夫じゃない?
晴れ予報だったし!」













・。・:・°・。・:・°・。・:・°・。・:





・3月7日 卒業旅行当日・





天気予報大外れの豪雨により
中止となった、、





前もそうだった、、





私はあの卒業式前に
戻ってきた、、





振られることは
分かっているのに。

















・。・:・°・。・:・°・。・:・°・。・:





・3月8日 放課後・





私も少しは
話をしたいと思い
リョウくんと放課後
一緒に帰ることにした。





リョウ「佐藤が誘うだなんて
珍しいな!
なんかあったの?」





なつみ「卒業前に
少しは話たいなと思って、、
あと、、、」





リョウ「あと?」





なつみ「連絡先交換してもいいかな、?」





リョウ「もちろん! いいよ!」





振られることは分かってる。





でも、、





少しは関わりを増やしたい、、





明日は卒業式。

















・。・:・°・。・:・°・。・:・°・。・:





・3月9日 卒業式当日・





私は風邪を引いて
卒業式を休んだ。





体調管理しっかりしたのに、、、





今頃みんなで
写真撮ったり
話したりしてるのかな。





前と同じ、、、













・。・:・°・。・:・°・。・:・°・。・:





・3月24日・





ピロン。





リョウ「久しぶり!
話したいことあってさ。
少し散歩でもしない?」





もちろん!





もしかして
告白のチャンス、、?





リョウくんからのお誘い、、!





嬉しすぎる、、













・。・:・°・。・:・°・。・:・°・。・:





リョウ「お待たせ!
ごめん、待ったよね、、」





なつみ「全然!」





ひめの「あ!」





リョウ「ひめの! どうした?」





あの時一緒にいた人、、





そうだ、彼女いたんだった、、





チャンスだと思った私が
馬鹿みたい、





ひめの「塾の帰り!
お兄ちゃんはデート?」





ん? お兄ちゃん???





リョウ「はいはい笑
さっさと帰りなさい」





ひめの「はぁーい」





リョウ「なんかごめんな~」





なつみ「妹さん? さっきの、、」





リョウ「そう!」





ということは、、
チャンスありだ!





リョウ「それでさ~
言いたいことがあって、、」





リョウ「好きです!
僕と付き合ってください!」





嬉しさに
涙が出そうになった時





私は背中に衝撃を覚えた。

















・。・:・°・。・:・°・。・:・°・。・:





気がつくと、自分の部屋の
ベッドの中だった。





2024年3月3日。





なつみ「戻っちゃった、、」





夢だったのか
それとも本当に
過去に戻っていたのか、、





状況がよく分からず
ボーっとLINEの画面を眺める。





なつみ「あ!」





ともだち登録欄にあった
彼の名前。





決心をして
電話をかける。





今日は休みのはず、、





プルルル。





リョウ「なつみ? どうした?
久しぶりだな」





なつみ「話したいことがあって、、
少しお散歩しない、、?」













・。・:・°・。・:・°・。・:・°・。・:





リョウ「お待たせ!
ごめん、待ったよね、、」





なつみ「全然!」





リョウ「あれ?笑
なんか前にも
こんな会話した
気がするんだけど笑」





なつみ「確かに笑 公園行こ!」





リョウ「公園行きたかったの?」





なつみ「まぁ、、色々と、、」





前みたいに途中で
階段から落ちるようなことは
したくない、、





とりあえず
会う口実を作った結果。





公園に散歩をしに
行くことになった。





リョウ「高校どう? 楽しい?」





なつみ「楽しいよ! でも、、」





リョウ「でも、、」





なつみ「なんでもない!」





リョウ「俺も楽しい!
なつみがいないの寂しいけど」





なつみ「え?」





リョウ「わかりやすく言うと、、
なつみのことが好き!
でも、高校違くて
なかなか会えないの
寂しいなって」





なつみ「私も! 好きです!
さっきの『でも、、』の続き。
リョウがいないのが寂しくて」





リョウ「と言うことは、、
両思い、、」





なつみ「だね!」







*end*

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