～手紙から始まる恋～

CAST佐藤菜月海

作者：りあちゃ

2022.09.24

私、佐藤ナツミ。
中学３年生です!!

本を読むのが
好きなので、
学校の図書室にいます。

「あれっ？
なんか面白そう！」

おすすめの本を紹介する
イベントのポスターだ。

私は､読んだことのない
新しい本に
出会える気がしたので
参加することにした。

・＊。・　イベント当日　・。＊・

先生「見て欲しいポイントや
感想を紙に書いて
おすすめの本に挟んでね」

私は、おすすめを
サスペンスの本にした。
（全３巻）

私はその中から
第１巻を選んだ。

そして紙に

『この物語は最後
意外な結末です。
犯人を予想しながら
読んでみてください』

と書いた。

みんなおすすめの本を
本棚に置いた。

そして、気になる本が
あったので
読むことにした。

『この本は
心温まる物語です。
そして、家族や友達の
大切さが分かります。
読んだ人は、
感想を書いてもらえると
嬉しいです』

と､書いてあった。

・＊。・　次の日　・。＊・

本を読み終わり、

『とても感動しました。
素敵な本を紹介して下さり
ありがとうございました』

と書いて本棚に戻した。

・＊。・　イベントから１週間後　・。＊・

イベントの時の本に
返事が書いてあった。

『本当に意外な結末でした。
この話の２巻って
持ってますか？
もし持っていたら、
小説コーナーの端に
スペースがあるので
そこに置いて貰えると
嬉しいです』

と書いてあった。

私は、２巻を
その場所に置いた。

・＊。・　３日後　・。＊・

もう本に
感想の紙が
挟まれてあった。

『３巻も見せて欲しいです。
２巻貸してくれてありがとう。
君の名前は？』

と書かれていたので

『３年Ｂ組の
佐藤ナツミです。
～～～って言う本
面白いから
読んでみてください!!』

と本にそえた。

その日から、
１日に１回手紙を
小説のコーナーの端に
置くようになった。

相手が本を読み終わったら
おすすめの部分を書いた紙と
その本を
その場所においた。

私は、手紙を
交換している相手が
３年Ｃ組のユアン君
だということや、

私がイベントで読んだ本も
ユアン君のだということも知った。

彼が教えてくれた本は、
たった３日で読み終わるくらい
面白かったし、
感動する話だった。

・＊。・　手紙を交換して３ヶ月　・。＊・

私はユアン君が
好きだということに
気がついた。

だけど、
ユアン君とは
会って話したことがない。

告白したいけど
勇気が出なかった。

私はただの
本を紹介し合う
友達なんだ・・・

・＊。・　ある日　・。＊・

小説コーナーの端に
手紙が置いてあった。

『黙っててでごめん。
俺、引っ越すことになった。
実は、中学１年生の終わりに
転校するって
分かってたんだ。
だけど、友達を
悲しませたくないから、
黙ってたんだ。
ナツミが本のことを
教えてくれて嬉しかったよ』

と、書かれていた。

絶対ダメだ。

このまま終わらせるのは
ダメだ・・・

ユアンくんが
好きだから。

そう思って
ユアン君の教室へ行った。

ユアン君はいなかった。

ユアン君の家はどこって
友達に聞いた。

私は、教えてもらった家へ
急いで向かった。

その時、車が
ユアン君の家から出た。

「やばい。
追いつかないかも」

心の中で諦めかけた。

だけど、この恋、
諦めたくない。

ユアン君が好きだから。

私は大声で言った。

「ユアンくーん
大好きだったよ～」

すると、車が止まって
ユアン君が出てきた。

「俺も好き。
ナツミは俺なんかに
好きになられるの
嫌かなって思って。
本当にごめん」

「ユアン君大好き!!」

私達は、遠距離だけど
付き合うことになった。

毎日電話しています。

今日も明日も・・・

＊ＥＮＤ＊