甘えん坊の君としっかり者の私

CAST佐藤 菜月海佐藤 菜月海

作者:ゆきっちゃん

新二コラ学園恋物語新二コラ学園恋物語2023.01.28

私、ナツミ。





彼氏作りたいけど、いないし、
好きなタイプの子も知らないから、
友達に教えてもらえることになったの。





ユズちゃんは顔広いよねぇ。
いいなぁ。





私ね、甘えたい系よりも、
甘えて欲しい系、かな。





私、自分でも言えるほど、
しっかりしてる方だから。





新潮中生徒会長だしね。





でも、他人に教えてもらって・・・
っていうカップルって
どうなんだろう。





なんか変じゃない?





でも、やっぱり
誠実に好きって思えたら
OKなのかな・・・





ユズ「お待たせ!」





ナツミ「あ、ユズ!」





ユズ「早速紹介するね。
私と同じスノボ教室の、
タイヨウくん。
さ、タイヨウくん、
自己紹介して」





タイヨウくん・・・か。





かっこいい系男子よりは・・・
可愛い系っぽい。





タイヨウ「えっと・・・
タイヨウです。
タメ口でいい?」





ナツミ「うん!
タメ口の方が楽」





ユズ「じゃあね!
私、スノボ行ってくるから」





ナツミ「え、・・・うん、
バイバイ」





こんなに早く
仲介人が帰っちゃうの!?
仲良くできるかなぁ。





タイヨウ「えっと・・・
何ちゃんだったっけ」





ナツミ「ナツミ。宜しくね」





タイヨウ「ナツミって
呼んでいい?」





ナツミ「う、うん。
私もタイヨウって呼んでいい?」





タイヨウ「うん! もちろん!」





名前同士で呼び合うって・・・
本物のカップルみたい。





今話したところで言うと、
・・・悪くなさそう。





というか、良さそう。





タイヨウ「早速だけど、
明日空いてる?」





ナツミ「うん!
空いてるよ」





タイヨウ「ニコラ公園行こっか」





ナツミ「え! あそこ?
あの広い・・・」





タイヨウ「そうそう!」





ナツミ「あそこ
ずっと行きたいと
思ってたんだよね~」





タイヨウ「僕は何回も
行ったことあるよ!」





こんなふうに
楽しく話した。





そして明日、
ニコラ公園で
遊ぶことになった。





楽しみ!





あ、用意しとかなきゃ!





何がいるかな・・・













・*。・ 翌日 ・。*・





タイヨウ・・・
どこかなぁ。





混んでて分かんない・・・





タイヨウ「ナ、ナツミ!」





ナツミ「タ、タイヨウ!?」





タイヨウは真冬なのに
結構な薄着をしていた。





寒そう。





顔、脚、手。
全部真っ青。





ナツミ「さ、寒くないの!?」





タイヨウ「うん、ちょっと
寒いコーデにしすぎた」





ナツミ「薄すぎない?」





ブルブルと震えながら
ベンチに座ってる私の隣に
座ったタイヨウ。





いつもより
ちっちゃく見えた。





・・・可愛い・・・////





タイヨウ「ねぇねぇ」





ナツミ「・・・なぁに?」





そう言ったあと、タイヨウは
私のコートの中に入り込んだ。





そして、顔を上げて
こう言った。





タイヨウ「入~れて」





・・・//////





待って、
小悪魔みたい。





可愛い。





甘えてくるから
可愛いとしか
思えなくなってきた。





ナツミ「・・・可愛い」





タイヨウ「僕が?」





あ!
声に出ちゃった!





ナツミ「え? 声に出てた?」





タイヨウ「バレバレ!」





www













・*。・ 帰る時間 ・。*・





ナツミ「じゃあね!
また今度・・・
LINEするね!」





タイヨウ「うん。ありがと」





「その前にっと」





ナツミ「・・・?」





タイヨウ「はい、これ」





え・・・なに? これ。





四角い箱・・・





プレゼントの形してる。





ナツミ「あ、開けていいやつ?」





タイヨウ「うん!
開けて開けて。
開けてみて」





ガサガサ





ナツミ「うわぁ・・・!」





タイヨウがくれたのは、
NATSUMIって書かれたペンダント。





可愛い。





すごいキラキラで、綺麗。





タイヨウ「それ、つけてみて」





ナツミ「え、いいの?」





タイヨウ「早く早く!」





つけてみた。





ナツミ「こう?」





って言ったら
私の後ろに回って、
耳の近くで小声で
こう言ったのね。





タイヨウ「もう、ナツミは
ぼくのもの!」





嬉しかった。





走って帰って行ったタイヨウが、
キラキラして見えた。





私はこのペンダントを
外したくなくなった。





ナツミ「バイバーイ!」





タイヨウ「またね~!」





甘えん坊のタイヨウに、
私の心は
つらぬかれちゃったみたい。





大好き!







*end*

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