信じてくれたのは彼だけ

CAST佐藤菜月海

作者：まなみん

2022.04.23

私は、なつみ。

みんなには、
ぶりっ子だって
言われるんだけど

本当は・・・
ぶりっ子じゃないんだ。

今まで何人かには
言ってきたんだけど、
誰も信じてくれない。

私は、週４で
塾に通っている。

先生「今日は、
転入生を紹介します」

誰だろ・・・

？「初めまして、
新潮中から来ました
南るわです」

る、るわ。

るわは、
同じ中学校で
好きな人なんだけど・・・

るわにも
ぶりっ子として
見られている・・・

先生「じゃあ、
るわさんは
なつみさんのとなりね」

るわ「よろしく」

なつみ「よろしく、るわ」

るわ「なつみってさ。
なんでぶりっ子
ぶってるの？」

なつみ「えっ・・・」

なつみ「信じてもらえない
かもしれないけど、
私の本当の姿は
ぶりっ子じゃないの・・・」

なつみ「信じなくても
いいよ」

るわ「信じるよ」

なつみ「なつみが
好きだから」

なつみ「えっ、
それって本当？」

るわ「本当だよ・・・」

るわ「俺、なつみが
ぶりっ子じゃないって
知ってたもん」

なつみ「えっ」

るわ「放課後、
１人で勉強してたし」

なつみ「見てたの？」

るわ「うん」

なつみ「うれしい（泣）」

なつみ「今まで、
ぶりっ子じゃないって
言ってきたけど
誰も信じてくれる人は
いなかった・・・」

なつみ「だけど、
るわだけは
信じてくれた（泣）」

なつみ「だから、
るわは
信じてくれて
良かった（泣）」

なつみ「私も、
るわのことが大好き」

＊ｅｎｄ＊