人形に青春を

CAST佐藤菜月海

作者：きなこ

2023.07.31

こんにちは！
私は、着せ替え人形の
なつみです！

着せ替え人形は
毎日みんなと一緒に遊べて
楽しい!!

けど、今は違う・・・

なんで？　って、
思ったでしょ。

それはね、
今まで遊んでくれていた
カイラちゃんが
もう中学２年生だから。

中学生はもう、
お人形遊びなんて
しないよね・・・

だから、私は何年も
箱の中・・・（泣）

１人でいると
昔のカイラちゃんの笑顔が
毎日頭に浮かぶ（泣）

「もうこんな生活やだっ・・・
私もカイラちゃんみたいに
人間の女の子になりたい（泣）」

・☆・　。・：・+＊：゜+。

　そうですか・・・

・゜・＊・・☆・　。・：＊

なつみ「えっ!?　だれ??」

アンジ「私は、おもちゃの神様
アンジです」

アンジ「あなたの、
人間の女の子になりたい願いを
叶えましょう」

なつみ「なんで
叶えてくれるんですか？」

アンジ「あなたは、
持ち主を笑顔に出来る
素敵なお人形さんだからです。
だから、泣かないで」

なつみ「うぅ、（泣）
ありがとうございます。
もう泣きません!!
私、カイラちゃんみたいになりたい!!」

アンジ「いいでしょう。
しかし、人間になる以上
永遠に生きることはできません。
それでもいいですか？」

なつみ「はいっ！
承知の上ですっ！」

・☆・　。・：・+＊：゜+。・゜・＊・・☆・　。・：＊

なつみ「わぁー！
大きくなった!!」

・☆・　。・：・+＊：゜+。・゜・＊・・☆・　。・：＊・☆・　。・：・+＊：゜+。

しばらくしてなつみは、
カイラと同じ中学校に
転校生として
行くことになった。

先生「今日から、このクラスに来る
佐藤菜月海さんです」

なつみ「は、はじめまして！
佐藤菜月海ですっ、
仲良くしてくれると嬉しいですっ！」

先生「じゃあ、佐藤さんは
犬飼君の隣の席へ」

犬飼君（ドキッ、可愛い、、）

なつみ「よ、よろしくお願いします！」

犬飼君「よろしく、（ニコッ）」

なつみ「ドキッ、、」

なつみ「あっ、えっとー名前」

犬飼君「あっ、犬飼太陽。
太陽って呼んで。
なつみって呼んでいい？」

なつみ「はいっ」

（なんだろうこの気持ち、
体中が熱いし
心拍数がすごい、、）

カイラ「はじめまして！
なつみちゃんカイラって言います！
ってあれ？
顔赤いよ。大丈夫？」

なつみ「大丈夫！
はじめまして」

カイラ「カイラって呼んでね！
なんか、はじめましてじゃないみたい（笑）
勝手な想像だけど」

なつみ「ふふっ（笑）
私も思ったよ、
なつみって呼んでほしい！」

カイラ「オッケー！　なつみ
２人であっち行って喋らない？」

なつみ「いいよ！」

・＊。・　廊下　・。＊・

カイラ「めっちゃいきなりだけど
なつみ、太陽のこと好きでしょ？」

なつみ「、、（照）、、」

カイラ「やっぱ!!」

なつみ「好きかは分かんない。
でも、太陽と話すと
ドキドキするし
体が熱くなるの、、」

カイラ「もうそれ好きだよ!!
一目惚れ!!」

なつみ「そうなの!?
初めてで
分かんなかった（照）」

カイラ「じゃあ、太陽に
告白しちゃお!!
協力する！」

なつみ「でも、
まだ転校初日だし、、」

カイラ「大丈夫！
だっていつも
女子に話しかけない太陽が
なつみに話しかけたんだから！
私、今日びっくりしたの」

なつみ「でも、
カイラと話してるよ？」

カイラ「あー、私達
幼馴染みだからねー」

なつみ（そーなんだ!?）

カイラ「やっぱ話すことが
１番仲良くなれる！
なつみも太陽に話しかけてみな！」

なつみ「うん！　頑張る!!」

それから私は太陽と
たくさん話をして

太陽の好きなことや
好きな物が知れて
幸せな日々を送った。

・。・:・°・。・:・°・。・:・°・。・:・

ある日、

太陽「なつみ！
前話してた映画
明日２人で観に行かない？」

なつみ「えっ！　行く!!」

太陽「分かった、
じゃあ明日
映画館前集合な」

なつみ「うん！」

・＊。・　休憩時間　・。＊・

なつみ「カ、カイラー！」

カイラ「わぁ、どうしたの？
いきなり？」

なつみ「明日、太陽と
映画行くことになった」

カイラ「よかったじゃん！」

なつみ「どしよー！
緊張する、、、」

カイラ「どしよーって（笑）
せっかくのチャンスなんだから
頑張って！」

なつみ「うん！」

・＊。・　次の日　・。＊・

なつみ「おまたせ！」

太陽（ドキッ、、なつみ、
雰囲気いつもと違って可愛い、、）

「いいよ、じゃあ行こっか」

なつみ「うん!!」

太陽「映画楽しみだねー」

なつみ「昨日から
楽しみにしてたんだー！」

（映画もだけど
太陽と２人ってことのほうが
大きいかも。照）

・。・:・°・。・:・°・。・:・°・。・:・

太陽「映画おもしろかったねー、」

なつみ「うん！
本当によかった！」

太陽「なつみ。
話があるんだけど」

なつみ「なに？」

太陽「俺、なつみが好き。
転校した時から可愛くて
一目惚れしました。
よかったら俺と
付き合ってください！」

なつみ「はい！　喜んで!!
私も太陽に一目惚れしました！」

太陽「俺、なつみのこと
ずっと幸せにするから」

なつみ「ありがとう！（照）
大好き！」

（アンジ様、カイラ、
私は今、しあわせです！
ありがとう！）

そうして私は
永遠の時の代わりに
素敵な彼と大好きな友達と
過ごすのであった。

おしまい。